サーフィン中にサメに襲われ、負傷する事故(豊橋市の伊古部海岸)

愛知県豊橋市西七根町の遠州灘岸(通称:伊古部海岸または表浜)で、サーフィンをしていた男性がサメに腕をかまれて、負傷する事故が発生。

追記:平成27年8月12日、静岡県湖西市との境界に近い海岸の沖合約2キロで、シュモクザメ3匹が泳いでいるのを確認したと発表。詳しくは、こちらから

サメによる事故の概要

  • 発生日時:2014年(平成26年)6月9日午後4時ごろ(天候:晴天)
  • 発生場所:愛知県豊橋市西七根町の太平洋岸(通称:遠州灘伊古部海岸)の沖合い約30m付近で、水深1m程度の浅瀬。
  • ケガをされた方:蒲郡市在住の男性(43)
  • ケガの状況:30針を縫う怪我で1週間入院。
  • サメの種類:不明(体長は1メートルくらい)

消防本部によると、浅瀬で波を待っている時に噛みつかれたそうです。水深1mというごく浅い場所までサメが寄って来ての事故であり、今後十分な注意が必要です。

 

▲西七根町付近の地図(渥美半島伊良湖岬に続く、太平洋側です。)

 

サメによる事故が起きた遠州灘(表浜)の写真。クリックで拡大

▲サメによる事故が起きた遠州灘(表浜)の写真。

豊橋市は6月10日に、事故のあった伊古部と付近の小松原、小島の海岸(計3箇所)に「注意サメの目撃情報あり」の看板を設置しました。

日本近海の危険なサメ

日本近海には、およそ100種類のサメが確認されています。(愛知県周辺では、約20種類)この中で、人に危害を与える可能性のあるサメは下記の種類です。

  • シュモクザメ(別名:ハンマーヘッドシャーク)
  • ホホジロザメ
  • イタチザメ
  • オオメジロザメ
  • ヨゴレ
  • ヨシキリザメ
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)

人に危害を与えることのある
シュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)

この付近でのサメによる事故は、1995年に愛知県伊良湖沖で、潜水でミル貝を採っていた男性(47)がホホジロザメ(推定6m)に襲われ、死亡する事故が発生しています。また2008年には、この海域でシュモクザメ(ハンマーヘッドシャーク)が遊泳しているのが目撃され、注意喚起されています。

サメの習性と襲われないための対策

  • 朝や夕方は特にサメが出没しやすいため、なるべく避ける。
  • ケガや生理中などで出血している場合は、海に入らない。また海の中で小便や大便はしない。サメの嗅覚は100万倍に薄めた血液でも反応するそうです。また数キロ先からでも血の匂いで近づいてくることもあります。
  • 光るアクセサリーの装着や目立つ色の服は避ける。(※)
  • サーフボードで浮いていると、カメなどのエサと間違われて襲われる場合があります。

※サメなどの海に住む生物の多くは、視力がよくありません。色の違いを区別する色覚もほとんどないといわれています。(目立つ色とは、光の反射を受けやすい色です。)嗅覚は発達しています。サメの嫌がるニオイは、死んだサメの臭いだそうです。

サメに関する記事
遠州灘の海岸は、サーフィンや海水浴での事故が多い場所です。

今回事故が起きた場所は、太平洋遠州灘で豊橋から伊良湖岬へと続く、渥美半島沿いの海岸です。地元では伊古部海岸または表浜海岸と呼ばれています。年間を通じて波が高くサーフィン愛好者に人気が高い場所です。

海岸周辺ではウドと呼ばれる離岸流が発生しやすい場所です。離岸流は、波打ち際から沖合に向かってできる流れのことで、幅10m前後で生じる局所的に強い引き潮です。遠州灘は遠浅のため、この離岸流が発生しやすく、波打ち際であっても強い波に足をすくわれ、数十メートル先の沖合いまで流されることがあります。このため、遠州灘全域では、海水浴などの遊泳は禁止されています。この周辺は海水浴やサーフィンでの事故が多い場所です。

※遠州灘(太平洋側に面した表浜)は、海水浴場でなく遊泳は禁止されています。

もしウド(離岸流)に流されたら?

離岸流は非常に強い流れのため、流れに逆らって泳ごうとしても困難です。万一離岸流に流された場合、パニックになることが一番危険です。

離岸流の幅は、広くて10m程度です。流れに逆らわずに流れが収まったところ(離岸流から離れたところ)で、海岸線と平行に泳ぐようにして、岸に泳ぐようにします。

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