山岳情報(冬山)北海道

大雪山・旭岳、十勝岳など、北海道の雪山に関する情報です。(2016年から2017年の冬)

北海道の冬山

冬山登山などのレジャーを予定される方は、事前の情報収集と安全対策が必要です。また入山届けが義務化されている場所もあります。

この情報は警察庁が発表している情報を、利用規約に準拠して見やすく転載しています。
(出典:https://www.npa.go.jp/safetylife/chiiki/H28fuyuyama.pdf

利尻山(1,721m)

利尻山は、北海道北部の日本海に位置する離島の山岳で、冬季間、北西からの強い季節風の影響により、吹雪状態が日常的に続く極めて厳しい山で、慎重な天候判断と予備日を十分に計算した登山が求められます。

冬季間の登山道は不明確で、2か所の避難小屋は宿泊を目的としていないので、設備は特に無く、入山には綿密な登山計画と冬山装備、熟練したクライミング技術等が必要となります。

羅臼岳(1,661m)

冬の知床半島の風は強烈なので、稜線上での行動は慎重に、また、急斜面での雪崩に注意してください。平坦部は目標物が全く無く、迷いやすいので標識旗を用意するなど十分注意してください。

岩尾別コースは、冬季間、登山口に通じる道路(約4㌔)が閉鎖されており、木下小屋も閉鎖されているため避難場所はありません。

斜里岳(1,547m)

大量の降雪と強い北風が吹き、吹雪による視界不良などの厳しい気象条件のもとでの登山となります。急斜面での雪崩、稜線上での強風(強烈)に注意してください。

冬季は、登山口に通じる道路(約7キロ)は閉鎖されており、山小屋も閉鎖されているため避難場所はありません。

雌阿寒岳(1,499m)

雌阿寒岳は7合目付近から山頂にかけて風を遮るものがなく、吹きさらしとなるため雪面が固まることが多く、アイゼン、ピッケルなどの装備を携行する必要があります。

雌阿寒岳と阿寒富士の分岐付近(オンネトーコース)や剣が峰分岐から雌阿寒岳山頂(阿寒湖温泉コース)にかけての平坦地では目標物がなく、特に視界不良時はルートを見失いやすいため地図、GPS、標識旗を携行するなど、慎重なルートの確認が必要です。

大雪山・旭岳(2,291m)

旭岳は北海道の最高峰で、冬季間、日本海側から吹きつける季節風の影響を強く受け、強風と大量の降雪により晴れる日が少なく、視界不良等から道に迷いやすい山です。

旭岳ロープウェイ姿見駅から山頂に到る登山道は、深雪から氷雪のアイスバーンに変化するため、スキー(スノーシュー)、アイゼン、ピッケル等の装備を携行し、経験豊富なリーダーによるパーティー登山が求められます。

旭岳ロープウェイ姿見駅から山麓駅までの旭岳スキー場は、一部誘導ポールが設置されていますが、地吹雪等による視界不良からコースアウトする危険性の高い山岳スキー場です。視界の悪いときは、滑走を自粛する賢明さが必要です。スキーコース以外の斜面は滑走禁止となっています。

特に、盤の沢方面の急斜面は雪崩の発生しやすい危険な場所ですから、絶対に立ち入らないで下さい。

遭難事故の記録

  • 平成24年3月、軽装の外国人登山者2人が吹雪により道迷い遭難し1人が死亡。
  • 平成27年2月、スキーで滑走中に転倒、滑落した重傷事故が発生。

トムラウシ山(2,141m)

トムラウシ山は、地図の判読及び地形把握技術など高度な知識が必要で、上級者向けの山のため、初心者による登山は控えてください。また、荒天の日が多く、十分な防寒対策と事前の気象情報の確認と予備日を含め余裕ある計画が必要です。

南沼キャンプ指定地からトムラウシ公園付近までは広大な丘陵で迷いやすく、地図、GPS、標識旗を携行するなど、慎重なルートの確認が必要です。特に下山時には西沢方向へ迷い込む可能性がありますので注意が必要です。

コマドリ沢付近からトムラウシ公園、南沼キャンプ指定地から山頂にかけては、アイスバーンとなり、滑落などの危険がありますので、慎重に行動するように注意してください。

短縮登山口までの林道は、冬期間、車両での通行はできません。ユウトムラウシ川とユウトムラウシ二の沢を挟んだ尾根を北上するのが冬ならではの最短コースです。

十勝岳(2,077m)

十勝岳は、冬季間、日本海側から吹きつける季節風の影響を強く受け、強風と大量の降雪により晴れる日が少なく、視界不良等から道に迷いやすい山です。

特に、頂上直下の平坦地は目標物がなく、地図等による慎重なルート確認が必要です。入山者は積雪状態を把握し、慎重に行動するよう注意してください。平成20年10月、望岳台ルートにある十勝岳避難小屋が立て直されています。

遭難事故の記録

  • 平成22年2月、山頂からの下山途中に吹雪による視界不良で約20メートル滑落、道に迷い翌日救助される事故が発生しています。

幌尻岳(2,052m)

幌尻岳は登山口までのアプローチが長いため、長期の登山計画を要するとともに厳しい気象条件の中での行動が余儀なくされ、万全の装備と食糧、通信手段等の周到な準備が必要です。

厳冬期は深い雪と強い風等の厳しい条件のもと、雪庇の見極めや凍結した雪面でのアイゼン歩行等の高度な技術が必要となります。

額平コースでは、沢での雪崩、ヤセ尾根での滑落、戸蔦別コースでは、北カールと七ッ沼カール付近の稜線での雪庇の踏み抜きに注意が必要です。

羊蹄山(1,898m)

単独峰のため、風の影響を受けやすく天候急変などに十分な注意が必要となり、安全なポイントで引き返すなどの状況判断が重要です。

7合目から上部は氷雪となるため、アイゼンによる登頂となります。突風による滑落のほか雪崩に十分注意して下さい。

遭難事故の記録

  • 平成25年2月:山頂からスノーボードで滑走中に雪崩に巻き込まれた重傷事故(1人)、また、木に衝突した重傷事故(1人)がそれぞれ発生。
  • 平成28年3月:山頂から2人で入山し7合目からスキーで滑走中、1人が雪崩に巻き込まれ死亡する事故が発生。
全国の冬山情報
関連記事
トップへ戻る