山岳情報(冬山)九州

阿蘇山、くじゅう連山など、九州の雪山に関する情報です。(2016年から2017年の冬)

九州の冬山情報

冬山登山などのレジャーを予定される方は、事前の情報収集と安全対策が必要です。また入山届けが義務化されている場所もあります。

この情報は警察庁が発表している情報を、利用規約に準拠して見やすく転載しています。
(出典:https://www.npa.go.jp/safetylife/chiiki/H28fuyuyama.pdf

英彦山

  • 北岳(1,192m)
  • 中岳(1,188m)
  • 南岳(1,199m)

登山コースとしては、銅製の鳥居でできた通称「銅鳥居(かねのとりい)」から石段の参道を登り、「奉幣殿」を経て中岳に至るのが最もベーシックなものです。しかし、途中2か所の鎖場があり、石段は不規則な幅と高さで、かつ急勾配であることから、積雪時には足を滑らせて転倒すると大けがにつながるおそれがあるなど、油断のならないコースです。

他に「豊前坊高住神社」から「望雲台」を経由し、北岳、中岳に至るコースと「奉幣殿」から「鬼杉」を経て南岳、中岳に至るコースがあります。特に「豊前坊高住神社」から「北岳」に至るコースは、途中険しい鎖場があります。

いずれも経験のある方と登るのが安全です。登山の際は、山岳遭難防止の意識付けのため、無理のない安全な登山計画を立て、登山計画書(登山届)の提出をお願いします。

多良山系

  • 経ケ岳(1,076m)
  • 多良岳(983m)

多良山系は、1,000㍍級の山ですが、冬期は降雪量も多く、登山には厳しい条件になります。アイゼン等の冬山装備と計画が必要です。道迷いによる遭難が発生していますので、案内標識をよく確認してください。

遭難事故の記録

  • 平成23年1月、登山者1人が多良岳山頂付近の積雪の登山道から、約30メートル下に滑落し、左足を骨折しています。
  • 平成24年、単独登山者が経ケ岳で滑落し、死亡しています。
  • 平成28年8月、単独登山者が多良岳へ花の写真撮影に行き、所在不明になっています。

雲仙岳(1,859m)

  • 普賢岳
  • 国見岳
  • 妙見岳

平成27年11月1日から普賢岳新登山道の「西の風穴」付近の山側岩盤が崩落し、通行止めとなっていた「西の風穴」から「霧氷沢分かれ」の区間が供用再開されましたが、落石の危険性は常にありますので、ヘルメットを携行し、通過する際は立ち止まらないようにしてください。大雨注意報・警報の発表時は、通行止めになります。

阿蘇山

  • 中岳(1,506m)
  • 高岳(1,502m)
  • 根子岳(1,433m)

阿蘇山系では、平成28年4月14日、同月16日に発生した熊本地震やその後の豪雨の影響に伴う崩落及びルート寸断により、多くの登山ルートが危険な状況となっており、通行できないところがあります。

阿蘇根子岳では、平成28年10月8日に発生した阿蘇中岳噴火に伴い、火山活動が活発な状態となっていた箱石釣井尾根ルート、前原牧場ルート、大戸尾根ルートについては、平成28年11月1日から、再び通行可能となっていますが、阿蘇中岳噴火に伴う噴石の危険性もありますので、今後は、最新の情報を収集し、異変を感じたら速やかに避難してください。

阿蘇山系は、溶岩に火山灰が積もった地質で山肌がもろく、崩れやすい岩場や浮き石が多いことから、登山には細心の注意が必要です。登山を楽しむためには、自分の技量や体力にあった登山に努め、決して無理をしないことが最も重要です。

また、登山口には登山届ボックスが設置されていますので、必ず「登山届」を提出してください。(熊本県警では、携帯電話等によりインターネットでの登山届を受け付けているので、積極的な利用をお願いします。)

遭難事故の記録

  • 阿蘇山系での山岳遭難は、平成23年から平成27年までの5年間で、発生22件・遭難者31人(うち死亡2人)となっています。本年(28年)も10月までに阿蘇山系で2件2人(うち死亡1人)の山岳遭難が発生しています。

くじゅう連山

  • 中岳(1,791m)
  • 久住山(1,787m)
  • 大船山(1,787m)
  • 三俣山(1,744m)

交通の便がよく比較的登山しやすい山岳であるため、冬場であってもハイキング感覚の軽装備で登山する人が多く、それに起因する遭難が発生しています。

防寒着やアイゼンなど冬山用の装備を万全に準備した上で登山しましょう。※雨具やヘッドライト、簡単なビバーク装備等も携行してください。熊本地震の影響により、登山道が崩落等のため、次の区間(赤川登山道、本山登山道、平治岳から北尾根ルート)が通行禁止路線となり、(長者原から諏蛾守越)の区間は、通行の自粛を呼びかけています。

次の8区間(大曲り~星生山山頂、指山山頂~三俣山北峰、三俣山小鍋~雨ヶ池、中岳分岐~法華院白口谷、本山登山道鳴子山分岐~鳴子山、扇ヶ鼻~元レストハウス、猟師山~一目山、湯坪~おむすび山~大崩ノ辻~黒岩山泉水山線)は、土石流発生等のため、当面の間、登山道の閉鎖措置を行っています。非常に危険ですので、立ち入らないでください。

坊ガツルから長者原に向かう途中の雨ケ池越コースでは、雨ケ池手前付近にある分かれ道で左側の登山コースに進むと三俣山北側の雑木林に迷い込みますので、直進してください。もし、迷い込んだらススキの中を長者原方向に向かって右側に進めば正規の登山道に出ます。左側方向は迷い込んで危険です。同所付近では、地図でよく確認しながら登山してください。

※「迷ったな」と思ったら、早めに引き返す勇気が大切です。沢水(そうみ)登山口から稲星山に向かう登山コースは、岩場が多いので、登(下)山時は十分注意してください。くじゅう山系では大部分の場所で携帯電話が通じますので必ず、携帯電話(GPS付き)等を携行してください。瀬の本登山口から扇ヶ鼻にいたる登山道は、冬場は落ち葉により登山道がわかりにくくなります。しっかりと登山道を確認しながら登山してください。

本山登山道の稲星山・鳴子山分岐点付近では、崩土箇所があり、鳴子山へ直接登ることはできません。誘導ロープに沿って登山してください。赤川登山道は、雨のため橋が流失している箇所があります。飛び石で渡ることができますが、降雨時は、扇ヶ鼻コースへ迂回してください。

大船山の板切登山口からの登山は、登山道が不明確になっています。他の登山口からの入山を勧めます。

祖母・傾山系

  • 祖母山(1,757m)
  • 傾山(1,605m)

祖母・傾山系は、急峻で難コースが多く、登山道を外れて滑落・転落したり、道に迷うといった遭難事故が発生しています。

祖母山黒金山尾根コースは、夏場の雨の影響で荒れている場所が多いことから、初心者は敬遠したほうがいいでしょう。祖母山頂から、傾山に向けて約100㍍地点の「はしご」設置箇所は、滑(転)落のおそれがある危険箇所です。特に12月から4月上旬までは、梯子が凍結し滑るため、アイゼンを着用して下さい。

傾山三ツ坊主コースは、岩場が多く、滑(転)落のおそれがある危険箇所です。十分注意してください。傾山九折コースの観音滝は、転落事故の多発地点です。滝周辺の通過時は、十分注意してく ださい。

また、カンカケ谷から九折林道までの間には、岩場の急斜面があり、滑落事故の多発地 点となっています。十分な注意が必要です。 傾山西山(払鳥屋)登山口から山頂までのコースは、ほとんどが急勾配で約3時間くらいかか り体力が必要です。

ゆとりある登山計画を立ててください。 祖母山から傾山の縦走は、長距離であり、急峻であるため、強靱な体力を必要とします。初心 者や高齢者は十分注意してください。 祖母傾山系では、無線機や携帯電話の電波の届かないところが多くあります。電池の消費も 激しいので注意が必要です。

由布、鶴見山系

  • 由布岳(1,583m)
  • 鶴見岳 (1,375m)

熊本地震の影響により、登山道が崩落等している箇所があるため、由布岳、鶴見岳の登山は 特に注意が必要です。 鶴見岳山頂から馬の背に向かう途中にある赤池には噴気孔がありますので近寄らないように してください。

鶴見岳山頂から鞍ガ戸~内山~塚原に向かう縦走ルートの「船底」付近では道迷いによる遭 難事故が発生しています。案内標識を確認してください。

霧島山系 韓国岳(1700m)

霧島山系の高千穂峰(1,574㍍)の登山道は火山礫で覆われて、足場が悪く、特に下山時は注 意が必要です。(宮崎県情報) 韓国岳の火口は直径800㍍、深さ300㍍の断崖絶壁であることから、注意が必要です。

新燃岳、御鉢も登山道の直ぐ近くに火口が開いていることから転落には、特に注意が必要です。(宮崎 県情報) 南九州の山ですが、厳冬期は最大10㌢前後の積雪となることがあるので、スリップ事故にも 注意が必要です。

縦走コースは、硫黄山登山口~韓国岳~獅子戸岳~新燃岳~中岳~高千穂河原(逆コース は高低差があり体力を必要とします)が一般的ですが、新燃岳は現在も噴気活動が続いており、 新燃岳火口から1キロ以内の登山道は「立入禁止」となっています。(宮崎県情報)

開聞岳 (922m)

「薩摩富士」と呼ばれ、海岸に突き出た独立峰で、山麓から2時間程度で登頂できますが、登 山道は軽石、火山礫に覆われ足場の悪い所が多く、特に下山時は注意が必要です。

屋久島山系 宮之浦岳 (1,936m)

宮之浦岳は、九州の最高峰です。十分な装備とゆとりある計画を立ててください。淀川登山口 から宮之浦岳を往復するには徒歩で、約10時間を要するので十分な体力が必要です。

冬山シーズ ンの日暮れは早いので余裕ある計画を立てましょう。 海岸部で天候が良くても、山間部の天候は急変することから登山用の雨具(軽易な雨具は不 可、山間部の年間雨量約1万㍉)は必需品です。また、日帰りでも非常食、懐中電灯、ホイッスル を持参することや通信手段として携帯電話等が必要です。

登山道からはずれないでください。屋久島の山は原生林のため道に迷いやすく、いったん登 山道から離れると遭難するおそれがあります。道に迷ったら、尾根伝いに山頂を目指せば必ず登 山道に出ます。

沢伝いに川を下ることは、滝が多くて大変危険ですから沢へは降りないでくださ い。 降雪はいわゆるべた雪でアイゼンでの歩行は困難を極めること、山頂付近は猛烈な風が吹き 荒れること、積雪により登山道が不明確になること等から、降雪時の山頂への登山はたいへん危 険です。

遭難事故の記録

  • 平成27年1月には,天候不良(積雪)による遭難事案(下山遅れ:無事救助)1件が発生し ています。
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