台風の知識・用語(命を守るために再確認!)

台風や大雨に関する気象用語、警報や注意報、避難に関する用語について、まとめています。

台風のニュースなどでよく使われる言葉などを要約。情報源によっては、数値等に若干の違いがみられますが、気象庁の公表情報を基本にしています。
(出典:気象庁HP秋田地方気象台 他)

 

台風の強さ

気象庁の発表する強さは最大風速により、猛烈な台風 非常に強い台風 強い台風 の順です。ここでの風速とは、地上10メートルで1秒間に風が移動する速さです。10分間の風速を計測し、最大値が最大風速になります。(単位はm/s)

ちなみに風速×3.6がおよその時速になります。

猛烈な台風(危険度MAX)

最大風速が54m/s以上の台風で使われます。この風速は時速にすると、およそ194km/hです。この風の強さは、多くの樹木が倒れ、住宅の倒壊が発生するレベルです。

住宅の倒壊

近年では、平成26年(20014年)の台風19号で60m/sを記録しています。

非常に強い台風

最大風速が43.7m/s以上の台風で使われます。風速40m/sを超えると走行中のトラックなどが横転するほどの強さになります。

横転

強い台風

最大風速が32.7m/s以上の台風で使われます。風速が30m/s以上になると、通常速度での自動車の運転が困難になり、また屋根瓦が飛ばされたり、看板などの落下も始まります。

強い風

風速15m/sを超えると歩いて前に進みにくくなります。


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台風の大きさ

気象庁が発表する大きさの呼称は、超大型(非常に大きい)と大型の2つです。

超大型(非常に大きい)

風速15メートル以上の半径が800キロ以上の台風です。東京から広島までの距離に相当します。直径では本州が入るほどの大きさです。

大型、超大型の台風の大きさと日本列島との比較図

画像出典:気象庁のHPから

平成10年(1998年)の台風10号が、上陸前に超大型になっています。また中心気圧も900hPaにまで発達し、日本上陸後には死者14名、行方不明者1名の被害を出しています。

大型

風速15メートル以上の半径が500キロ以上、800キロ未満の台風です。

よく使われる気象用語
熱帯低気圧

熱帯または亜熱帯地方で発生した最大風速が17m/s未満の低気圧です。
17m/sを超えると台風になります。台風に比べて風が弱い状態でも大雨になることは多くあります。
1998年8月に増水した川で13人が亡くなった「玄倉川水難事故」では、熱帯低気圧の影響による大雨が一因となっています。

温帯低気圧

中緯度や高緯度で発生する低気圧です。北半球では北に行くほど大気の温度は下がります。台風は北上することで、内部の温度の下がり勢力が弱まります。また南外側との温度差によって温帯低気圧に変わります。
ニュースなどで「台風は温帯低気圧に変わった」と聞きますが、中心気圧などは弱まるものの雨量の変化とは関係なく、風も広い範囲で強く吹くため油断は禁物です。

夏台風と秋台風

「夏台風」は7月、8月に発生する台風です。動きが遅く停滞したり、複雑な動きをします。台風は偏西風に乗って移動しますが、夏はこの偏西風が北にあることと、日本列島に張り出した夏の太平洋高気圧の影響を受けるため、進路予想が難しくなります。また日本列島を横断する場合も多く、中国地方や北陸地方で災害が発生しやすくなります。
「秋台風」は9月、10月に発生する台風です。秋になると偏西風も南下し、台風の動きは速くなります。また秋雨前線の活動を強め、大雨を降らすことが多くなります。

暴風域と強風域

「暴風域」は平均風速が25m/s以上の風が吹く可能性のある区域。(暴風圏とも表示)
「強風域」は15m/s以上の風が吹く可能性のある地域です。

台風の上陸

台風の中心が北海道・本州・四国・九州の海岸に達した場合に使われます。

大雨に関する警報・注意報など

大雨に関する警報・注意報は、大雨特別警報 大雨警報 大雨注意報です。

大雨警報

大雨警報は、大雨による重大な災害(浸水や土砂災害)が発生する恐れが予想されるときに、発表されます。

また大雨警報発表中に、数年に1回程度しか起こらないような、1時間に100ミリ前後の猛烈な雨が観測された場合には、「記録的短時間大雨情報」が地方の気象台から発表されます。

大雨特別警報

台風や集中豪雨によって、数十年に一度の降水量が予想される場合、または数十年に一度の勢力を持つ台風や、それと同程度の大雨が予想される場合に出されます。
※2013年8月30日から、運用が始まっています。

避難情報のレベル

『災害対策基本法』における避難の区分です。

  • 避難指示(強): 被害の危険が切迫したときに発せられるもので、もっとも強制力が強くなります。
  • 避難勧告(中): 住人に避難を促します。強制力はありません。
  • 避難準備情報(弱): 事態の推移によっては避難勧告や避難指示を行うことが予想されるため、避難の準備を呼びかけるものです。

夜間などに「避難指示」が出された場合、状況によっては屋外に出ることで危険が増す場合もあります。「避難情報」または「避難勧告」の段階で早めの行動が大切です。
「避難指示」が出されたあと、警戒区域に権限なく立ち入った場合は、罰則が適用されることもあります。

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