魚の寄生虫(アニサキス)による食中毒。症状と予防、治療など

魚介類に寄生する「アニサキス」による食中毒が増加。厚生労働省は消費者や飲食店などに、対策の徹底を呼びかけています。

平成29年4月末までに、全国で確認された患者数は32人(平成28年中は126人)です。届出のない患者を含めると、推計で年間7000人以上(国立感染症研究所)とみられています。

アニサキス食中毒について

※厚生労働省、国立感染症研究所が発表している資料からまとめています。

アニサキスは寄生虫(線虫)の一種で、その幼虫(アニサキス幼虫)を食べることで食中毒を引き起こします。

アニサキスの幼虫

出典:厚生労働省

  • 体長:2センチから3センチ(目視できる大きさです。)
  • 幅:0.5ミリから1ミリ
  • 形状など:白色で、少し太い糸のような形
  • 寄生する魚介類:サバ、イワシ、カツオ、サケ、イカ、サンマ、アジ、イカやタコなど多数。
  • 発生時期:年間を通して発生しています。

刺身などの生食には十分な注意が必要です。

症状

死亡するケースはほとんどないが、食後数時間後から激しい腹痛などが現れる。

  1. 急性胃アニサキス症:食後数時間後から十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、嘔吐など。
  2. 急性腸アニサキス症:食後十数時間後から数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状。

※多くは上記1の胃で発症するケースが多い。またアニキサス幼虫1匹でも発症します。

治療

感染が疑われる場合は、速やかに医療機関(消化器内科が望ましい)を受診する。内視鏡での除去により、すぐに回復する場合が多い。

予防と対策

アニサキスの感染は十分な加熱調理と冷凍で防止できます。電子レンジを利用する場合は、内部まで十分に加熱すること。

良く噛んで食べることでの予防効果はないとされています。

  • 加熱:60℃では1分、70℃以上で瞬時に死滅します。
  • 冷凍:マイナス20℃で24時間以上の冷凍で感染性が失われる。
アニサキス

▲出典:厚生労働省

アニサキス

▲出典:厚生労働省

消費者

  • 新鮮な魚を購入する。
  • 調味料(酢やわさび、醤油など)では、死滅しない。
  • 目視で十分に確認してアニサキス幼虫を除去。

販売店・調理者・飲食店など

  • 新鮮な魚を選び速やかに内臓を取り除く。
  • 魚の内臓を生で提供しない。
  • 目視で十分に確認してアニサキス幼虫を除去。
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