香川県の男性がマダニに刺され、「日本紅斑熱」に感染し死亡する事故

平成27年4月24日、香川県内に住む男性がマダニが媒介する「日本紅斑熱」に感染し、死亡する事故。

香川県内でマダニによる死亡例は初めて。

日本紅斑熱(にほんこうはんねつ)は、ダニ媒介性疾患の一つであり、この菌(リケッチア・ジャポニカ)を持ったマダニに刺されることによって感染します。

香川県の男性のケースでは、4月上旬頃感染し、12日に39℃を超える高熱や頭痛を訴え県内の病院を受診。その後に死亡しました。

マダニの生態について

  • 活動時期:4月~10月(11月~3月は活動停止)
  • 生息場所:山野などの草むら
  • 生息地域:日本全域(事故は西日本で多く発生)
  • 大きさ:成虫で体長は約3mm程度。吸血すると約10mm(フタトゲチマダニ)
マダニの写真

フタトゲチマダニ(出典wikipedia)

マダニに刺された場合の症状

日本紅斑熱の潜伏期間は2日~8日。頭痛や発熱、倦怠感、関節痛、筋肉痛などを発症します。刺される事故は西日本で多く、平成26年では全国で240例(香川では7例)確認されています。

この他にマダニが媒介する感染症としては

  • ウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」
  • ダニ媒介性脳炎
  • Q熱
  • ライム病
  • ポレリア症

マダニのすべてが感染菌を保有しているわけではありません。しかし刺された場合は、いち早く医療機関での受診が必要です。またマダニからは、ウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を引き起こす場合もあります。

ウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」

症状は発熱と消化器症状で重症化し、死亡することもあります。いままでに全国で114人の感染が確認されています。

  • 愛媛県:20例
  • 宮崎県:19例
  • 高知県:14例
  • 鹿児島県:9例
  • 徳島県:9例
  • 広島県:8例

マダニの種類

日本では47種類(世界では約800種類)が確認されています。

マダニの種類

出典:国立感染症研究所

マダニ対策。刺されないために

マダニから身を守るにために。

  1. 山野などの草むらに入るときは、肌を露出させない。服装はハイネックや足首まで保護できるズボンを着用。
  2. 噛まれた場合は、すぐにマダニを除去する。ガムテープなどで剥がします。吸われれていることに気づかず、室内に入ることもあります。山野など草むらに入ったあとは、服についてないか確認し、早めにシャワーなどを浴びます。
  3. 虫除けスプレーなどの忌避剤の効果については、国内で販売されている商品に確実な効果はありません。過信は禁物です。
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