平成27年上半期の「特殊詐欺」被害額は、236億5千万円

警察庁は8月6日に、2015年上半期における振り込め詐欺など「特殊詐欺」の被害額が、約236億5千万円(暫定値)だったと発表。前年同期比で約33億3千万円(12.3%)減少していますが、手口が多様化、巧妙化しています。

認知件数は7007件で、前年同期比より852件増加しています。詐欺による被害額は、全財産犯(窃盗や強盗、横領など)の現金被害の約5割。また被害者の8割は65歳以上の高齢者です。

詐欺被害の概要

2015年1月~6月

  • 被害総額:約236億5,200万円((前年同期:269億8千万円)
  • 認知件数:7007件(前年同期:6,155件)
  • 検挙件数:1,714件(前年同期:1,616人)
  • 検挙人数:1,167人(前年同期:914人)

詐欺の件数は減少していません。

未然に被害を阻止した金額は、約142億2千万円(前年同期比約7億6千万円増)で、上半期としては過去最高。金融機関との連携などで被害を未然に防いでいますが、状況は依然として深刻な状況です。

<手口が巧妙化しています>

手口が巧妙化

警察庁発表の被害事例

【事例】(オレオレ詐欺1)
東京都の80代の女性は、6月、長男を装う犯人から「飲食店で書類が入った鞄を紛失した」、「今日中に500万円を取引先に支払わなければならない」、「さらに500万円必要」などとだまされ、1,000万円を犯人側に手渡してしまった。犯人は、被害者が金融機関で預貯金を引き出す際に疑われないよう、あらかじめ、自動車販売店で新車のカタログを受け取って金融機関に行き、新車の購入代金としてお金が必要と説明するよう被害者に指示し、カタログが被害者に渡るよう手配までしていた。

【事例】(オレオレ詐欺2)
広島県の70代女性は、6月、警察官や架空の協会の職員を装う犯人から「あなたがお金を預けている金融機関の職員が詐欺グループとつながっている」、「預金が危ないので今日中に引き出して」、「偽札が入っているかもしれないから預って調べます」などとだまされ、2,200万円を犯人側に手渡してしまった。犯人は、被害者が金融機関で預貯金を引き出す際に疑われないよう、喪服を着用して金融機関に行き、身内に不幸があったのでお金が必要と説明するよう指示していた。

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