プロバイダ契約の際に業者によるパソコン遠隔操作で、無断でオプション契約される被害

インターネットのプロバイダの契約や変更の際に、パソコンの設定を業者に任せるため、“遠隔操作”を許可したところ、不必要なオプション等を承諾なしで契約されるケースが増加しています。

この遠隔操作はパソコン操作に不慣れな方を対象に、「遠隔操作用のソフト」をダウンロードすることで、業者側に自分のパソコンを操作して設定を代行してもらうケースです。しかし設定する際に、承諾なしで不必要なオプション契約をされたり、設定後(※)に業者側が追加オプションなどの契約を勝手に行い、費用負担が発生するトラブルです。

※この遠隔操作被害が激増しています。2014年9月18日に、記事を追加しました。

※設定作業後に、遠隔操作ソフトを削除(アンインストール)しなかったり、ID・パスワードを変更しなかった場合。(業者がいつでも遠隔操作できる状態)

業者が遠隔操作で設定するケース

  1. 家電量販店やテレビショッピング等で、パソコン購入とプロバイダ契約を同時にした場合で、購入者がパソコン操作に慣れていない場合。
  2. インターネットを利用中において、料金削減などの理由からプロバイダを変更した場合。プロバイダ変更に伴う設定変更が必要な場合。(業者に設定を委託する場合)
  3. プロバイダ(ほとんどが代理店)からの電話勧誘で、料金が安くなるなどと変更を勧められ、契約時に設定を同業者に依頼した場合。

※インターネット回線をケーブルから光に変更、または回線業者を変更した場合などにおいてもルーターの設定やプロバイダが変わるケースが多いため、同様の被害にあう可能性があります。

業者による遠隔操作のイメージ

※国民生活センターの公開しているイラストを転載

プロバイダ業者による遠隔操作イメージ

プロバイダ業者による遠隔操作イメージ

  1. パソコンのOSが提供する遠隔操作機能や遠隔操作用の無料ソフトをダウンロードする。
  2. 相手に遠隔操作をするために必要となるID・パスワードを伝える。
  3. 相手がID・パスワードを入力することで、相手のパソコンから自分のパソコンを操作できる。

被害の状況

遠隔操作を行う業者は、プロバイダ業者またはプロバイダ業者から委託された、二次業者が多い。自治体や消費者センターへの被害相談が2012年度以降、全国で1400件と急増している。

被害の相談件数

  • 2012年:131件
  • 2013年:957件
  • 2014年:315件(6月18日まで)
  • 2014年:1537件(9月5日まで)激増!

オプションサービスを勝手に契約されていることに、気づいていない場合も少なくないと思われます。

2014年9月18日追記

相談が激増!プロバイダ変更時の遠隔操作トラブルにご注意!

国民生活センターでは、プロバイダ契約に伴うトラブルが激増していると注意喚起しています。

プロバイダ契約のトラブルが激増

プロバイダ契約のトラブルが激増(2014年9月5日までの相談件数)|国民生活センター

被害を防ぐための対策

  1. 自分のパソコンを勧誘業者のいうままに、遠隔操作させて契約をしないこと。(設定はこちらで行います・・などの勧誘は注意。)
  2. 契約の内容を十分に理解して契約すること。必要がなければ、きっぱり断ること
  3. トラブルになった場合は、最寄りの消費生活センターに相談すること
消費者ホットライン188

消費者ホットラインの番号(全国共通)

やむを得ず遠隔操作を委託する場合は、十分に設定内容(業者が作業する内容)を確認する必要があります。また設定後に遠隔操作用のID、パスワードは消去するかソフトの削除(アンインストール)が必要です。業者側はユーザーが希望しないオプションでも契約することで、利益をあげようとする場合が増えています。また遠隔操作を放置したままでは、個人情報の流出などの危険性もあります。

パソコンを業者など第三者に操作させることは、大きなリスクを伴います。(個人情報をのぞき見られたり、盗まれる危険性もあります。)

ご自身で設定作業が出来ないなどの場合は、出来るだけ信頼のおける知人などにサポートしてもらうようにしましょう。また電話での勧誘では、大手プロバイダ名を名乗っても、実際はその代理店等からの勧誘である場合が少なくありません。

国民生活センターが公表している資料

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20140918_1.pdf (PDF資料2014年9月18日)