熱中症の人を見かけた場合の応急処置

道路や公園など屋外で、熱中症で倒れたり、座り込んでいる人への応急処置をまとめています。

2015年|平成27年(7月~9月)に、熱中症で救急搬送された人数は、全国で5万5,852 人(累計)です。屋外で熱中症になる人も多く、見かけた場合は救急車を呼ぶなどが必要。また応急的な救護措置で、症状を緩和させ重症化を防ぎましょう。

熱中症患者の応急処置

すぐに救急車を呼ぶとともに、下記の救護処置を行いましょう。

  1. すぐに日陰など涼しい場所へ移動させる。
  2. 上着を脱がすなどして、扇子やうちわ、厚紙などで風を送り、体を冷やし体温を下げましょう。(相手が女性の場合は、近くの女性に介助を依頼するなど、配慮が必要です。)
  3. 濡れタオルが用意できる場合は。わきや首筋、足首を冷やします。
  4. 水分補給をさせましょう。スポーツドリンクなどが最適です。ただし、おう吐していたり、意識がない場合は、無理に飲ませることは避けること。気管支などに水が入り呼吸困難になる恐れがあります。

熱中症の応急処置

熱中症の症状

  • 体温が高くなる
  • めまいや筋肉のけいれん、歩くときにふらつくなど
  • 体のだるさや吐き気
  • 汗の異常(汗をかかない、皮膚が赤くなるなど)

重傷の症状とは?

中枢神経症状(意識障害・けいれんなど)、肝・腎機能障害、血液凝固異常のいずれかが見られる場合。採血、医療機関への入院が必要な状態です。

道端で座り込んでいる人を見かけた場合は、積極的に声をかけるなどしましょう。特にご高齢の方は、熱中症による自覚症状を感じにくく、急に重症化する恐れもあります。

経口補水液

▲外出の際は、市販の補水液や冷却スプレーをカバンに入れておくと安心です。救護に役立つかも知れません。

経口補水液は簡単に作れます

経口補水液(けいこうほすいえき)は、小腸で水分の吸収が行われるため、熱中症での水分補給に最適です。(衛生面から長期保管が難しいのが欠点です。)

作り方・用意するもの

  1. 水:1リットル(出来れば蒸留水または、沸騰殺菌して冷やした水)
  2. 食塩:3グラム(小さじ1/2)
  3. 砂糖:40グラム(大さじ4と2/5)

上記を清潔なペットボトルなどに入れ、透明になるまで十分にかき混ぜます。レモン汁(1/2程度)を入れると飲みやすくなります。

経口補水液は、冷やしてなくても効果が得られます。保管については、雑菌の混入、カビの発生などに注意する必要があります。

経口補水液の作り方

2015年(平成27年)の熱中症発生状況

※消防庁の統計資料から要約しています。

救急搬送人数(累計)

期間:2015年(平成27年)の7月~9月

  • 7月:24,567人
  • 8月:23,925人
  • 9月:7,360人

合計:55,852人 ※1日に約365人

※高齢者の割合は、50.2%(28,016人)でした。

死亡・重傷者数(全国)

  • 死者数:105人
  • 重傷者:1,361人

※記録的な猛暑だった2010年は、熱中症で亡くなった人が推計で496人でした。戦後最悪を記録しています。(5月31日から8月30日までの推計)

都道府県別人口10万人当たりの救急搬送が多かった地域

  1. 和歌山県
  2. 熊本県
  3. 岡山県

総数では、東京都、埼玉県、大阪府の順です。

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