ノロウィルスが大流行。警報レベルを越えた地域も

国立感染症研究所は、「ノロウイルス」などによる感染性胃腸炎が大流行する兆しがあるとして、注意を呼びかけています。

今シーズンの特徴として、ウィルスの型が「GII.2型」という近年では検出が少ない型が、多くなっているとのことです。患者数は、昨年(平成27年)同時期の3倍近くになっています。

年末は忘年会などで、外食の機会も増えるかと思います。衛生管理に十分な注意が必要です。

警報レベルを超えている都道府県

警報は1医療機関の患者数が20人を超えた場合です。

追記

  • 12月27日現在で21都府県で警報レベルに達しており、近年では2006年に次ぐ流行となっています。

※1医療機関あたの患者数。(平成28年12月5日~12月11日の集計|国立感染症研究所)

  1. 山形県:45.37
  2. 宮城県:41.44
  3. 埼玉県:30.89
  4. 東京都:27.24
  5. 三重県:26.18
  6. 宮崎県:26.03
  7. 福井県:25.23
  8. 神奈川県:24.75
  9. 兵庫県:23.51
  10. 千葉県:22.88
  11. 富山県:20.98
  12. 静岡県:20.92
  13. 愛知県:20.52

▼下記の分布図では、NoroGⅡ=GII.2型(269例)となっています。

ノロウィルス

▲拡大表示|平成28年12月11日現在の患者分布(出典:国立感染症研究所)

免疫の少ない子どもの感染が増えています

ノロウィルスは1度感染すると免疫(※)が出来るが、ウィルスの型によって免疫の働きが異なるため、過去に感染経験の少ない、年少者の患者が増えているとのことです。
※大人であっても免疫が働く期間は短いそうです。

ノロウィルスの特徴

  1. わずかな菌(10個程度から)感染する。※嘔吐物1gに、およそ100万個のウィルスが含まれるそうです。
  2. 乾燥に強い。ドアノブや手すりなどに付着したウィルスは、数日間も感染力を維持することも。
  3. 特定エリアの感染源から、集団感染を起こしやすい。(飲食店、学校の給食などの環境、食事、調理者が共通する場合など)
  4. アルコールに強く、一般の消毒液ではウィルスの除去が困難。
  5. 感染初期から激しい下痢、嘔吐による脱水症状。子どもや高齢者は特に注意が必要です。
  6. 症状が治まったあとでも、便などに1週間以上ウィルスの排出が続くことも。
  7. 免疫期間が長くて2年程度と短い。またウィルスの型によって免疫は異なり、何度も感染することも。

ノロウィルスの感染経路

ノロウィルスの感染経路

ノロウィルスの感染経路

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ノロウイルスによる食中毒予防

ノロウィルスの対策

  1. 流水と石鹸で念入りな手洗い(アルコール消毒では完全に予防できません)
  2. 消毒には次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)が効果を発揮します。家庭用の塩素系漂白剤を、水で50倍~250倍程度に薄めます。(※)
  3. 食品の十分な加熱(中心温度85℃から90℃で90秒間以上)
  4. 調理器具の十分な洗浄と消毒
  5. 調理従事者の体調管理(下痢や嘔吐等の症状がある場合は、絶対に調理を行わない)
  6. 嘔吐物などの適切な処理。(乾燥するとウィルスが空気中に飛散しやすくなります)
  7. 貝類を加熱調理する際には、十分に加熱すること

(※)上記2で作った消毒液は・・

  • 50倍に薄めたもの:タオルに消毒液をひたして消毒する場所を拭きます。(時間をおいて水拭きする)
  • 250倍にうすめたもの:フィンガースプレーを取り付け、消毒する場所にスプレーします。
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