川は海より溺れやすい!水難事故の原因と危険性

子供の水難事故は、4割以上が川で起きています。また泳ぎが上手な人でも溺れやすく、救助も困難です。

警察庁が公表している水難事故統計[平成28年版]によると、平成27年に起きた水難事故は1450件で、死者・行方不明者は791人です。このうち子供(15歳未満)の犠牲者は53人です。

子どもの事故の4割以上は川で起きています。また川での水難事故は救助も難しく、致死率が高いことが特長です。隠れた危険、安全対策をまとめています。

川での水難事故

十分な安全対策が必要です。

※統計データー(数値等)の出典:警察庁

川が海より危険な理由

川の危険性

(1)人が浮きにくい

海水は塩分を含むため比重が水より大きくなる(塩分濃度、水温により異なる)ため、人は浮きやすくなります。しかし川の水は、流れや渦によって空気を多く含んでいる場合が多く、比重は軽く浮きにくくなります。

また水温が低い場合は、体が動きにくくなる場合もあります。

(2)流れによる水圧(動水圧)で泳ぎにくい

流れが早いと水圧による影響で動きが困難になります。また川は急に流れが速くなる場所、川底の地形や岩、人工物によって渦の発生する場所があります。

(3)川底の状態も複雑

川底には大きな石なども多く、泥やコケ、ゴミなどの堆積物によって、ケガをしたり足をすくわれることも少なくありません。(海水浴場であれば、海底は砂や小石が多い)

(4)急な増水や流れの変化が起きやすい

川は1日の中でも天候になどによって、流れや水量が大きく変化します。上流で降った雨で急に増水する場合は気づきにくく、場所によってはダムの放水もあります。中洲でのバーベキューなどでは、増水に気づかず重大事故の危険性があります。

下記の状況が発生したら、すぐに安全な場所に避難する。

  • カミナリが鳴ったら。(急な豪雨による増水の危険性が高まる。)
  • 上流からゴミや流木が流れてきた場合。(上流で増水)
  • ダムの放水サイレンが鳴ったら。

(5)流れが速く渦などが出来やすい場所

  1. 橋脚の周辺(橋などの下)
  2. 川岸や堤防にあるコンクリートブロックの周辺。
  3. 取水口(田んぼなどに水を取り入れる場所)
  4. 堰堤(えんてい)=流れを緩やかにしたり、砂防目的の小さな堤防の周囲。

上記以外でも急に深くなる場所、川底の石や障害物など、見かけで危険性の判断が難しいため事故が起きやすい。

(6)事故に気づきにくい

溺れている状態は、助けを呼ぶ声や手足をバタつかせる動きや音で気づくとは限りません。水を飲んでしまった時などは、声がしなくなった、動きが止まったなどのほうが多く、事故に気づくことが遅れる場合も少なくありません。

(7)救助が難しい

流された場合は見失ってしまうことが多い。また救助するためにボートや救命用具が必要。(付近に準備されていることは少ない。)

海水浴場などであれば、監視員等がいる場合も多いため事故時の対応も行いやすい。川では多くの条件で海より救助が困難です。また山間部であれば、救急車の到着、病院への搬送に時間がかかる場合もあります。

スポンサーリンク



ライフジャケットは必須です!

川でのレジャーでは、命を守るシートベルトと同じくらい「ライフジャケット」が必須です。ライフジャケットの着用で、溺れることを防ぎ救助されるまでの時間を作ることができます。

ライフジャケツト

体のサイズにあったライフジャケットを着用

水深の浅い場所であっても小さな子供では、死亡事故が起きています。体重が軽く体脂肪も少ない子どもには、大人が考えるより水流の変化、川底の障害物に影響を受けやすくなります。水深に関係なく着用することが必要です。

ライフジャケット着用で流された場合
  • 姿勢は仰向けで足は下流方向に向け、つま先は上に向ける。
  • 川底に足がつきそうであっても立とうとしてはダメ。石などに足がひっかかる危険があります。

「ホワイトウォーター」と呼ばれる空気を多く含み泡立った水では、ライフジャケットを着ていても十分な浮力を得られない場合があります。体のサイズにあった着用と過信は禁物です。

過去に起きた重大事故

出典:wikipedia等

都賀川水難事故
  • 発生日:2008年7月28日
  • 発生場所:兵庫県神戸市灘区の都賀川
  • 死者:5人(小学生2人、幼稚園児1人を含む)
  • 状況:急な増水による事故。雨の降り始めから、わずか4分で視界が悪くなるほどの激しい雨になり、20分後には川の水位が約1.3メートル上昇。16人が濁流に流され、11人は救助されたが、河川敷に遠足に来ていた小学生2人、都賀野橋付近にいたとみられる保育園児1人など、計5人が死亡。
玄倉川水難事故
  • 発生日:1999年8月14日
  • 発生場所:神奈川県足柄上郡山北町の玄倉川
  • 死者:13人(負傷者5人)
  • 状況:玄倉川の中州でキャンプをしていた家族などが、大雨による増水によって流され、子ども4人、女性2人を含む13人が死亡。ダム管理職員と警察官が何度も退避勧告したものの家族らは避難に応じず、最悪の結果となった事故。

※事故当時、ニュース映像などで流される様子が中継され、報道のあり方や避難の呼びかけに応じなかった被害者責任、救助方法などについて、大きく議論された事故でもありました。

関連記事

マクロス◆サイレン付き小型拡声器MCZ-5188◆災害・防犯用に【YDKG-kd】[その他SP…

家族や友人などで遊ぶ場合、拡声器があると便利です。(危険を知らせる。助けを呼ぶなど)

海や川での事故対策用品は、こちらから(楽天)

スポンサーリンク

シェアする

フォローする