川は海より溺れやすい!水難事故の原因と対策

9月は川での水難事故に注意!昨年9月は全国で死者・行方不明者を出す重大事故が26件(27人)発生しています。このうち川での事故は21件です。

今年の9月では、岐阜県内で20日までに8人が亡くなっており、子供の事故も千葉県、香川県、鹿児島県で発生しています。 子どもだけでの川遊びは大変危険です。また魚釣りなどには、ライフジャケットを必ず着用し安全を最優先に!

子供の死亡事故の6割以上が川で起きています。また泳ぎが得意・不得意に関係なく溺れやすく、救助も困難です。

2017年7月と8月の水難事故は、全国で511件(昨年同期比103件減) 発生し、 死者・行方不明者は248人(同56人減)です。このうち川での死者・行方不明者は72人です。
※警察庁の速報値から

警察庁が公表している水難事故統計によると、平成28年に全国で発生した水難事故は1505件(死者・行方不明者は816人)で、過去5年で最も多くなっています。
このうち川での死者・行方不明数は全体の約3割(250人)で、子供(15歳未満)の犠牲者は31人です。

子どもの死亡事故の6割以上は川で起きています。また川での水難事故は救助も難しく、致死率が高いことも特長です。隠れた危険、安全対策をまとめています。

川での水難事故

十分な安全対策が必要です。

※統計データー(数値等)の出典:警察庁(PDF)

川が海より危険な理由

人は浮きにくい

海水は塩分を含むため比重が水より大きい(塩分濃度、水温により異なる)ため、人は浮きやすくなります。しかし川の水は、流れや渦によって空気を多く含んでいる場合が多く、浮きにくくなります。

また水温が低い場合は、自由な体の動きが難しくなります。

流れによる水圧(動水圧)で泳ぎにくい

流れが早いと水圧による影響で動きが困難になります。また川は急に流れが速くなる場所、川底の地形や岩、人工物によって渦の発生する場所があります。

川底の状態も複雑

川底には大きな石なども多く手足を挟まれることもあります。また泥やコケ、ゴミなどの堆積物によって、ケガをしたり足をすくわれることも少なくありません。
(海水浴場であれば、海底は砂や小石が多い)

急な増水や流れの変化が起きやすい

川は1日の中でも天候になどによって、流れや水量が短時間で変化します。上流で降った雨で急に増水する場合は気づきにくく、場所によってはダムの放水もあります。
中洲でのバーベキューなどでは、増水に気づかず重大事故の危険性があります。

下記の状況が発生したら、すぐに安全な場所に避難する。ラジオでの気象情報の確認も大切です。 山間部などでは、携帯電話の使用が困難な場合もあります。

  • カミナリが鳴ったら。(急な豪雨による増水の危険性が高まる。)
  • 上流からゴミや流木が流れてきた場合。(上流で増水)
  • ダムの放水サイレンが鳴ったら。

流れが速く渦などが発生する場所が多い

  1. 橋脚の周辺(橋などの下)
  2. 川岸や堤防にあるコンクリートブロック、消波ブロックの周囲。
  3. 取水口(田んぼなどに水を取り入れる場所)
  4. 堰堤(えんてい)=流れを緩やかにしたり、砂防目的の小さな堤防の周囲。

上記以外でも急に深くなる場所、川底の石や障害物など、見かけで危険性の判断が難しいため事故が起きやすい。

川の渦と泡

川底の地形や岩などにより、「ホワイトウォーター」と呼ばれる空気を多く含んだ水が泡立つ状態が発生することもあります。このような場所では、ライフジャケットを着ていても十分な浮力を得られない場合があります。体のサイズにあった着用と過信は禁物です。

事故に気づきにくい

溺れていることを、助けを呼ぶ声や手足をバタつかせる動きや音で気づくとは限りません。
水を飲んでしまった時などは、声がしなくなった、動きが止まったなどのほうが多く、事故に気づくことが遅れる場合も少なくありません。特に子供からは絶対に目を離さないこと。

また海水浴場と違い、ライフセーバーによる監視を行っている場所は、ほとんどありません。

救助が難しい

流された場合は見失ってしまうことが多い。また救助するためにボートや救命用具が必要。(川では付近に準備されていることは少ない。)

海水浴場などであれば、監視員等がいる場合も多いため事故時の対応も行いやすい。川では多くの条件で海より救助が困難です。また山間部であれば、救急車の到着、病院への搬送に時間がかかる場合もあります。

子供の事故

▲子供だけでの川遊びは大変危険!


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ライフジャケットの着用を!

川遊び、渓流釣りなどのレジャーでは、命を守るシートベルトと同じくらい「ライフジャケット」は重要です。ライフジャケットの着用で、溺れることを防ぎ救助されるまでの時間を作ることができます。

ライフジャケット

小さな子供では数十センチといった水深の浅い場所でも、死亡事故が起きています。
体重が軽く体脂肪も少ない子供には、大人が考えるより水流の変化、川底の障害物に影響を受けやすくなります。水深に関係なく着用することが必要です。

ライフジャケットは高価なものではありません。子供用であれば2千円台から、大人用でも5千円以下で購入できます。(ホームセンター、スポーツ用品店等で売っています)

ライフジャケットと一緒に助けを呼ぶ笛(ホイッスルなど)を備えましょう。
流された場合に、大声で助けを呼ぶことは困難です。

楽天・amazonでも購入できます。

もしもの時に命を守るライフジャケット>>

ライフジャケット着用で流された場合
  • 姿勢は仰向けで足は下流方向に向け、つま先は上に向ける。
  • 川底に足がつきそうであっても立とうとしてはダメ。石などに足がひっかかる危険があります。
過去に起きた重大事故
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出典:wikipedia等

都賀川水難事故
  • 発生日:2008年7月28日
  • 発生場所:兵庫県神戸市灘区の都賀川
  • 死者:5人(小学生2人、幼稚園児1人を含む)
  • 状況:急な増水による事故。雨の降り始めから、わずか4分で視界が悪くなるほどの激しい雨になり、20分後には川の水位が約1.3メートル上昇。16人が濁流に流され、11人は救助されたが、河川敷に遠足に来ていた小学生2人、都賀野橋付近にいたとみられる保育園児1人など、計5人が死亡。
玄倉川水難事故
  • 発生日:1999年8月14日
  • 発生場所:神奈川県足柄上郡山北町の玄倉川
  • 死者:13人(負傷者5人)
  • 状況:玄倉川の中州でキャンプをしていた家族などが、大雨による増水によって流され、子ども4人、女性2人を含む13人が死亡。ダム管理職員と警察官が何度も退避勧告したものの家族らは避難に応じず、最悪の結果となった事故。

※事故当時、ニュース映像などで流される様子が中継され、報道のあり方や避難の呼びかけに応じなかった被害者責任、救助方法などについて、大きく議論された事故でもありました。

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