犯罪に加担するマネーミュール(資金洗浄)の手口とは?

犯罪で得た不法な資金を海外に送金するため、マネーロンダリング(資金洗浄)の一種である「マネーミュール」で、初の逮捕者。

愛知県警は1月14日、「犯罪収益移転防止法違反」の疑いで、フィリピン国籍の契約社員の男(32)を逮捕。マネーミュールに加担した疑いでの逮捕は全国初。

マネーミュールとは?

マネーロンダリングの一種で、自分の口座に犯罪行為で得たお金を一時的に預かり、自分の口座を経由して海外に送金する手口。マネーミュールはお金の運び屋という意味。

  • ミュールは、動物のラバのこと。
  • マネーロンダリングとは、犯罪行為で得た不正資金、賄賂、などを口座から口座へと転々とさせ、資金の出所や受益者をわからなくする不正行為。

犯罪(詐欺やフィッシング等)で得た不法な現金などは、通常の方法(銀行や送金会社)では海外に送金できない。警察や被害者本人から自分が特定されるリスクがあるためだ。そこで犯行を行った者(犯行グループ・組織)は、第三者の口座に一旦現金を預け(犯行グループに口座を貸すことになる)、その口座から海外にある犯行グループの口座に送金する。

口座を貸した人は当然犯罪に加担したことになり、「犯罪収益移転防止法違反」(罰則は、1年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金、もしくは併用して課される。)で検挙され罰せられます。

どのような手口で、第三者を利用するか?

今までは不特定の人に、英文メール(スパム)で送られることが多かった。メールの内容は求人募集などを装っている場合が多い。最近では、日本語でのメールが増えており、口座を貸すことで報酬と送金取引ごとに手数料を支払うなどと勧誘する。振り込め詐欺の犯行グループに口座を貸すことと同等の犯罪です。

マネーミュールによる送金件数

※2013年(平成25年)の1~11月

  • 送金が判明した件数:218件
  • 送金された金額:合計2億6千万円