バールを手にした全身黒ずくめの窃盗団(黒ずくめ窃盗団)による、住宅や店舗に押し入る事件が愛知県内で相次いでいます。
愛知県警では、平成27年1月に約140人の専従捜査チームを編成しました。「黒ずくめ窃盗団」による被害額の一部は、暴力団の資金源になっているとされ、暴力団担当の捜査員を含めて各部門から人材を投入しています。
愛知県の窃盗被害状況
侵入盗の発生件数は、8年連続で愛知県が全国最多。2014年は9085件発生し2位の大阪府との差は約2000件です。また被害総額は約42億円で、全国の約6分の1を占めています。
黒ずくめ窃盗団とは?
覆面や黒い服で身を包む「忍者スタイル」で、2012年ごろから目立ち始めています。盗難車で移動し、防犯カメラが設置していても構わずに、バールで扉をこじ開けたり、ガラスを割ったりして複数人で空き巣に入る窃盗グループです。背後には、暴力団の元幹部のような「首謀者」が複数おり、「半グレ」と呼ばれるような暴走族OBなどを集めて窃盗団を組織しています。
県内の窃盗被害状況|平成27年
愛知県内では、9月末までに3,770件の空き巣被害が発生しています。(認知件数)住宅を対象とした窃盗被害の多い地域は、下記の通りです。(平成27年1月~9月)
- 豊川市(御津南部地区)
- 一宮市(今伊勢地区)
- 一宮市(丹陽西地区)
- 西枇杷島(清須地区)
- 一宮市(北方地区)
- 刈谷市(富士松南地区)
- 名古屋市緑区(熊の前地区)
- 西枇杷島(清洲地区)
- 豊田市(中部地区)
- 津島市(甚目寺南地区)