平成27年9月10日(水)から、栃木県と茨城県で発生した記録的大雨による、豪雨災害の経過と被害状況をまとめています。
- 9月11日(金)午後7時30分に、宮城県の「特別警報」を解除しました。
- 9月11日(金)午前6時15分に、栃木県の「特別警報」を解除しました。
- 9月11日(金)午前3時20分に、宮城県に『大雨の特別警報』を発表しました。
この記事は、9月10日18時現在での情報を元にまとめています。情報は随時追加します。
概要
この災害は台風9月9日(火)に、東海地方に上陸した台風18号が日本海に抜け、温帯低気圧になったあとに、この低気圧に向かって太平洋側から発達した雨雲が連続的に流れ込んだことが原因。栃木県や福島県では50年に1度の規模の記録的な大雨になり、関東では「大雨による特別警報」が初めて発令されました。
気象の状況
オホーツク高気圧により、温帯低気圧の動きが抑えられ停滞したこととで、雨雲のが流れ込むルートにある栃木県、茨城県に記録的な大雨を降らせています。気象庁は10日午前1時25分に記者会見を開いています。
栃木県の被害状況
- 発生日:平成27年9月9日~10日
- 特別警報の発表日時:9月10日0時20分
- 鬼怒川の氾濫:
被害状況(9月10日現在)
- 死者:***
- 行方不明者:1人
避難指示の発表状況
- 9月10日 0時30分 :鹿沼市
- 9月10日 1時40分 :宇都宮市
- 9月9日 23時40分:下都賀郡野木町
- 9月10日 6時00分:小山市
- 9月10日 9時50分:栃木市
雨量(10日18時までの48時間)
- 日光市:614ミリ
- 鹿沼市:483ミリ
茨城県の被害状況
- 発生日:平成27年9月9日(水)~10日(木)
- 特別警報の発表日時:9月10日9時55分
鬼怒川の氾濫
10日午前6時すぎに、常総市(じょうそうし)の若宮戸付近で堤防から水があふれ、午後0時50分ごろに、常総市新石下付近で堤防が決壊して氾濫。広範囲にわたり大規模な水害が発生。この決壊などで約6500棟が浸水したと推定。
※鬼怒川(きぬがわ)は、関東平野を北から南へと流れ利根川に合流する一級河川。全長176.7kmで、利根川の支流の中で最も長い川です。水源は栃木県日光市にある鬼怒沼です。
被害状況(9月10日現在)
- 死者:***
- 行方不明者:12名
避難指示の発表状況
- 9月10日 9時10分 :結城市
- 9月10日 9時30分:結城郡八千代町
- 9月10日 10時30分:常総市
- 9月10日 10時50分:牛久市
- 9月10日 13時00分:古河市
- 9月10日 13時40分:下妻市
- 9月10日 17時00分:筑西市
雨量(10日18時までの48時間)
- 古河市:271.5ミリ
災害救助法の適用
平成27年台風第18号等による大雨により、多数の者が生命又は身体に危害を受け、又は受けるおそれが生じていることから、茨城県は災害救助法の適用を決定しました。適用地域は、下記のとおりです。
- 古河市(こがし)
- 結城市(ゆうきし)
- 下妻市(しもつまし)
- 常総市(じょうそうし)
- 筑西市(ちくせいし)
- 結城郡八千代町(ゆうきぐんやちよまち)
- 猿島郡境町(さしまぐんさかいまち)