警察犬の9割は民間で飼われる嘱託犬|警察犬訓練士が話した内容

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人間の数千倍~数万倍といわれる優れた嗅覚と、訓練された足跡追跡能力で、犯罪捜査や行方不明者の捜索で活躍する警察犬と訓練士のお話です。

警察犬には警察が所有する直轄犬と、普段は民間飼われている非常勤の警察犬である嘱託警察犬(嘱託犬)の2種類があります。現在活躍する警察犬は約1,500頭で、その約9割は民間で飼われている嘱託犬です。

警察犬の種類(犬種)は?

現在警察犬(直轄犬)として指定されている犬種は、下記の種類があります。直轄犬は、年間500回~600回捜査に出動しています。3交代勤務だそうです。

  • シェパード
  • ゴールデン・リトリーバー
  • ラブラドール・リトリーバー
  • ドーベルマン
  • コリー
  • ボクサー
  • エアデール・テリア

嘱託警察犬ではチワワ、トイプ-ドル、柴犬、ミニチュア・シュナウザーなど、小型犬が採用され活躍する場合もあります。

警察犬の役割分担もあります。

  • 警戒作業犬(犯人を追いかけ、噛み付いて制圧する役割)
  • 足跡追及作業犬
  • 臭気選別作業犬
  • 地域捜索作業犬
警察犬の9割は民間で飼われている嘱託犬です。

警察犬の嗅覚は、どの程度か?

犬の嗅覚は人の数千倍から数万倍と言われますが、犬種や匂いを識別する物質によって大きく変わります。この能力は、嗅覚を検知する細胞の数でも変わってきます。人間の場合この匂いを検知する細胞の数は、およそ500万個であるのに対し、シェパードでは2億2500万個あり、人間の45倍あります。

窃盗事件において7年前の遺留品の匂いから、持ち主を特定した警察犬の事例もあります。

民間に委託され、事件捜査に協力する嘱託犬は?

嘱託警察犬は普段は民間で飼われ、警察からの依頼があった場合に捜査に協力する警察犬です。各道府県警察が審査会を行い、嘱託する警察犬を選考し指定します。捜査協力の際の報酬は、都道府県により異なりますが1時間3,000円程度(長崎県の場合)です。

この嘱託犬を訓練する「嘱託警察犬訓練士」になるには、見習訓練士として民間の警察犬訓練所で働きながら、「公認訓練士」の資格取得を目指します。資格取得までには5年~6年程度必要と言われています。また嘱託犬の年間出動回数は、数十回~100回程度です。

 

 

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