山林などに生息する吸血性のヒル
二酸化炭素などを感知し体に吸着
慌てない!ヤマビルは人間に有害な毒を持たず、媒介する寄生虫なども確認されていません。しかし血を吸う場合に麻酔成分を注入するため、気づかないまま出血しているケースも少なくありません。またヤマビルを除去したあとも、出血が続き傷の治りが遅くなる場合もあります。

ヤマビルの写真
ヤマビルは吸着力が非常に強く、指で剥がそうとしても困難です。
無理に引っ張ると、傷口を広げてしまい、出血がひどくなる場合があります。
もしヒルに吸い付かれたら・・
(1)食用の酢をかける
(2)塩をかける
(3)ライターなどの火を近づける
(4)アルコールを吹きかける
遠足やハイキングなどで、山歩きをする場合はスプレーの瓶に、アルコールや酢、食塩水を入れ、持ち歩くと便利です。
ヤマビルの特徴
- 体長:25mm~35mm
- 生息場所:山や森林、湿地帯に多く生息。また渓流沿いのコケの多いところなどで見つかることもあります。
- 活動時期:4月から11月|乾燥に弱いが、気温10℃以上で活動する。
- 毒性:毒性はなし。ただし痛みを感じさせなくする麻酔成分は含まれる。
- 寄生虫・病原体:確認されていない。
- 生息分布:日本では岩手・秋田県以南の本州から四国、九州に分布。