パソコン内のファイルを改ざんして
復元するために金銭の支払いを要求
「ランサムウェア」と呼ばれるウィルスの一種。添付されたメールを開くと感染し、パソコン内のファイルを改ざんして、使えなくするもの。復元するために、ビットコインなどで、金銭を要求するメッセージを表示。
ランサムウェアの概要
- 名称:Locky(ロッキー)、PETYA、WannaCryなど、
- 最初に確認された時期:2016年2月ごろから
- 確認数:累計で約42万7000千件
※世界中で400万件以上が確認されているとのことです。
添付されるファイル名
- invoice
- Payment
- 複合機のデータを偽装したSKMBT
などが確認されています。上記以外にも多数あり、不審なメールは開かないことが重要。
ランサムウェアって何?
- パソコンのデーターを勝手に暗号化する。
- 元に戻すために、金銭を要求するメッセージを表示。
- わずか50秒で感染してしまう場合もあります。
自分では復元できないの?
ほとんどの場合、ウィルス除去などでの復元は極めて困難です。また仮に金銭を支払ったとしても、復元される保証はありません。
このウィルス被害は、パソコンを使えなくするものであり、感染した場合の被害は業務が行えない、大切なデーターを消失させるなど、極めて甚大なものになります。
対策
- 不審なメールは開かない。
- 添付されたファイル、メール本文のURLはクリックしない。
- OSは最新状態に保つ。(アップデートは必ず行う)
- セキュリティソフトも最新状態を維持する。
感染した場合に、ウィルスを除去するなどは困難です。このため万一感染した場合に備え、パソコン内のシステム、データーを含めたバックアップをとって置くことが必要です。
バックアップデータは、外部ストレージ(外付けディスクなど)に保存しておく必要があります。さらにバックアップ後は、パソコン本体と切り離します。(外部ストレージにまで、ウィルス感染するリスクも指摘されているため)
繰り返しますが、このウィルスは感染した場合の被害が極めて甚大です。不審なメールを開かないなど、十分な注意が必要です。