ツキノワグマに関する質問

ツキノワグマの生態や特徴、生息状況などをまとめています。

環境省の資料、自治体の発表する資料等から要約しています。

生態や特徴

日本の生息数

推計で1万6千頭~2万6千頭とされています。しかし調査方法に限界があるため、誤差は大きいとみられます。

生息している地域

恒常的な生息地は、本州(千葉県と茨城県を除く)と四国に生息しています。北海道は元来生息地域でなく、九州では1940年代に絶滅したと考えられています。また四国の生息数は数十頭程度で絶滅が危惧されています。

千葉県の生息は確認されておらず、近年の目撃例はありません。茨城県では平成28年に3件の目撃例がありますが、福島県側から移動してきたクマとみられています。

環境省レッドリストでは、四国、中国、紀伊半島、下北半島地域のクマが絶滅の恐れのある個体群に指定されています。

目撃数の多い地域(平成29年度)

  1. 岩手県:2,567件
  2. 秋田県:1,299件
  3. 宮城県:870件
  4. 京都府:852件
  5. 新潟県:802件

ツキノワグマの知識

生息場所

山の標高では夏に2,100m~2,300mの範囲、秋には1,000m~1,500m範囲での活動が多くなります。

体長や体重、寿命

体長は120センチ~180センチ。体重はオスで50㎏~120kg(過去には最大で250kgも記録されいます)メスが40kg~70kgほどです。体長などは地域によってがあり、紀伊半島のクマは東北べやや小さい固体です。

寿命は野生のメスで23年程度、オスで25年程度とみられています。

活動時期・冬眠

4月から11月にかけ活動します。冬眠は11月ごろから4月です。メスは冬眠期間に出産(1頭~2頭)します。冬眠する場所は岩穴や土穴です。また出産したメスは、冬眠から覚める時期が1ヵ月ほど長くなる傾向。また冬眠しない(失敗?)する固体も僅かにいるようで、冬の期間での目撃例も出ています。

活動範囲

成獣では25平方キロ~100平方キロの範囲をテリトリーにするそうです。またオスは交尾時期以外は単独で行動します。

活動時間

基本的には昼行性とされています。早朝や夕暮れなどの時間帯に活動が活発になります。また春や夏に比べ、秋は活動時間が長くなり、昼間の活動も増えます。

成熟までの期間

性成熟はオスで2歳~4 歳、メスで4歳前後とみられています。

何を食べているの?

肉食よりも植物食に偏った雑食性とされています。

春から夏はカラマツ、スギ、ヒノキなどの樹皮や山菜などの植物、昆虫なども食べます。秋にはブナ科の樹木の実(ドングリ)や果実がおもなエサになります。またハチミツや蜂の子も好物です。動物を捕食することもあるようです。

クマのエサとなるドングリ

また共食いも確認されているものの、理由は明らかになっていません。

視力や嗅覚、嗅覚

聴力は人間よりは優れるが、野生動物の中では劣る(低音に鈍感)そうです。視力については、遠近感や動体視力は弱く、嗅覚は犬やイノシシ並みに優れているそうです。

また皮膚は硬く厚いため、ハチに刺されたりヘビに噛まれても大丈夫のようです。

走る速さ

成獣では最大で時速50km程です。人間の走る速度(オリンピックの短距離走選手でも時速43km程度)では勝てません。

力持ちなの?

オスの成獣では500kg程度の岩を動かす力があるそうです。成獣であれば、武器を持たない人間では勝てません。

泳ぐことが出来るの?

出来ます。泳ぐ姿は何度も目撃されています。また木登りも得意です。

自然界での役割

ブナの森

クマが木の実や果物を食べることで、消化されなかった種子が糞によって山全体に行き渡ることで、豊かな森林の形成に貢献していると考えられています。

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