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交通事故の統計(都道府県別の特徴・件数など)

2017年[平成29年]の交通事故状況(発生件数・特徴)および高齢者の事故比率などについて、都道府県ごとにまとめています。
交通事故死者数は減少傾向が続いていますが、高齢者の死亡事故比率は全国平均で54.7%になっており、10年前(平成19年)の47.4%から7.3%増加しています。地域により大きな差が出ており、もっとも高かったのは長崎県で74.5%(約4人に3人)です。
- 警察庁および各都道府県の警察本部が公表しているデーター等から取得しています。
- 都道府県ごとの交通事故発生状況(年間)と特徴です。
※平成30年2月15日までの発表分です。 - 記事中の事故件数は人身事故、高齢者は65歳以上です。
北海道
- 交通事故件数:10,815件
- 負傷者数:12,673人
- 死者数:148人(前年比-10人)
- 10万人あたりの死者数:2.77人
- 高齢者の比率:51.4%
事故の特徴
交通事故死者数は、統計が残る1947年以降で最少です。道内の死亡事故は夏に多く発生しています。6月、7月、8月は各17人が亡くなっており月別では最多です。また高齢運転者が起こした事故の死者数も35人と多くなっています。
東北
青森県
- 交通事故件数:3,258件
- 負傷者数:4,022人
- 死者数:42人(前年比-11人)
- 10万人あたりの死者数:3.25人
- 高齢者の比率:54.8%
事故の特徴
交通事故による死者数は16年連続で減少し、1966年以降で2番目に少なくなっています。高齢者の死亡事故では夜間の歩行中が約半数です。
岩手県
- 交通事故件数:2,231件
- 負傷者数:2,730人
- 死者数:61人(前年比-12人)
- 10万人あたりの死者数:4.81人
- 高齢者の比率:45.9%
事故の特徴
死者数は1954年以降で最少です。しかし10万人あたりの死者数では全国で8位であり、高い水準になっています。死亡事故の形態では、自動車の運転や同乗中が約半数の31人です。
高齢者の死亡事故においては、歩行中に車にはねられた人が17人で、このうち11人が道路を横断中です。また夜間の事故が8人になっています。
宮城県
- 交通事故件数:7,491件
- 負傷者数:9,353人
- 死者数:51人(前年比-20人)
- 10万人あたりの死者数:2.19人
- 高齢者の比率:65.0%
事故の特徴
死傷者数は9,404人で1995年以来、22年ぶりに1万人を下回っています。しかし高齢者の死亡事故率は65.0%で、全国平均(54.7%)を上回っています。
秋田県
- 交通事故件数:2,034件
- 負傷者数:2,465人
- 死者数:30人(前年比-24人)
- 10万人あたりの死者数:2.97人
- 高齢者の比率:66.7%
事故の特徴
死者数の減少率は44.4%で全国1位です。(1952年以来、65年ぶりに35人以下)また県内の高速道路での死亡事故は21年ぶりに0件です。しかし高齢者の死亡事故率は66.7%で、全国平均(54.7%)を大きく上回っています。また飲酒運転の検挙件数は252件で、前年よりも21件増加しています。
山形県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:5,816件
- 負傷者数:7,244人
- 死者数:38人(前年比+10人)
- 10万人あたりの死者数:3.41人
- 高齢者の比率:68.4%
事故の特徴
東北6県では山形県のみ死者数が前年より増加しています。また高齢者の死亡事故比率は全国平均(54.7%)を大きく上回る68.4%で、全国ワースト2(栃木県と同率)です。
福島県
- 交通事故件数:5,588件
- 負傷者数:6,710人
- 死者数:68人(前年比-22人)
- 10万人あたりの死者数:3.58人
- 高齢者の比率:54.4%
事故の特徴
1953年以来、64年ぶりに死者数が70人を下回っています。また人身事故件数も2016年に6千件を下回り減少傾向が続いています。
関東・甲信
茨城県
- 交通事故件数:9,679件
- 負傷者数:12,344人
- 死者数:143人(前年比-6人)
- 10万人あたりの死者数:4.92人
- 高齢者の比率:55.9%
事故の特徴
人身事故は33年ぶりに1万件を下回っていますが、死者数は全国ワースト9です。
(10万人あたりの死者数もワースト6)
交通死亡事故の形態では「車両相互」が52人、「人対車両」が50人です。年齢別では80歳以上が36人で最多、70歳代が32人となっています。
飲酒運転による人身事故が152件発生。死亡事故件数は16件(死者数16人)で負傷者は216人。2年連続で全国ワースト1です。(酒気帯び運転の検挙数は2,118件|11月末)
栃木県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:4,865件
- 負傷者数:6,061人
- 死者数:95人(前年比+19人)
- 10万人あたりの死者数:4.83人
- 高齢者の比率:68.4%
事故の特徴
高齢者の死亡事故比率は全国平均(54.7%)を大きく上回る68.4%で、全国ワースト2(山形県と同率)です。(高齢者人口10万人あたりの死者数は12.4人で全国ワースト1)高齢者の約806人に1人が交通事故で亡くなっていることになります。
群馬県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:12,745件
- 負傷者数:16,236人
- 死者数:67人(前年比+5人)
- 10万人あたりの死者数:3.41人
- 高齢者の比率:56.7%
事故の特徴
高齢ドライバーが加害者となる事故が目立っています。人身事故に占める割合は約20%です。
埼玉県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:26,276件
- 負傷者数:32,022人
- 死者数:177人(前年比+26人)
- 10万人あたりの死者数:2.43人
- 高齢者の比率:53.7%
事故の特徴
全国的に死亡事故が減少してる中、前年より26人増加し177人となっています。(全国ワースト2)特に日没~日の出までの夜間の死亡事故が、前年より35人増えており110人となっています。
埼玉県では自転車の損害保険加入が義務化されます。(平成30年4月1日から)>>
千葉県
- 交通事故件数:18,030件
- 負傷者数:22,106人
- 死者数:154人(前年比-31人)
- 10万人あたりの死者数:2.47人
- 高齢者の比率:48.1%
事故の特徴
死者数が1970年以降で最少となっているものの、全国ワースト5です。
人身事故の発生件数が多かったのは、千葉市(3,088件)、船橋市(1,708件)、柏市(1,272件)、松戸市(1,249件)の順です。また死者数がもっとも多かったのは千葉市の18人ですが、市原市が13人(人身事故件数は792件)で2番目に多くなっています。
東京都
死亡事故が増加
- 交通事故件数:32,736件
- 負傷者数:37,994人
- 死者数:164人(前年比+5人)
- 10万人あたりの死者数:1.20人
- 高齢者の比率:38.4%
事故の特徴
死亡事故の累計別では、歩行中が76人(46.3%)で最も多く、次いで二輪車乗車中が41人(25%)、自転車乗車中が28人(17.1%)です。
年齢別では50代が前年比13人増の29人(17.7%)で大きく増加しています。
神奈川県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:28,540件
- 負傷者数:33,642人
- 死者数:149人(前年比+9人)
- 10万人あたりの死者数:1.63人
- 高齢者の比率:46.9%
事故の特徴
交通事故死者数は全国ワースト7です。高齢者の死亡者数が前年より16人増え70人となり、大きく増加しています。また飲酒運転による事故は194件(前年比+54件)です。
飲酒事故による死者は14人で前年から倍増しています。
新潟県
- 交通事故件数:4,304件
- 負傷者数:5,130人
- 死者数:85人(前年比-22人)
- 10万人あたりの死者数:3.72人
- 高齢者の比率:67.1%
事故の特徴
交通事故による死者数は64年ぶりに90人を下回っています。また死者数は前年より大きく減少しているものの、高齢者の比率が67.1%と全国平均(54.7%)を大きく上回り、14年連続で過半数を超えています。
山梨県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:4,195件
- 負傷者数:5,421人
- 死者数:37人(前年比+2人)
- 10万人あたりの死者数:4.46人
- 高齢者の比率:48.6%
事故の特徴
飲酒運転による人身事故が増加しています。
長野県
- 交通事故件数:7,949件
- 負傷者数:9,723人
- 死者数:79人(前年比-42人)
- 10万人あたりの死者数:3.78人
- 高齢者の比率:54.4%
事故の特徴
交通事故死者数は前年より42人(34.7%)減少しています。
東海・北陸
愛知県
- 交通事故件数:39,115件
- 負傷者数:47,832人
- 死者数:200人(前年比-12人)
- 10万人あたりの死者数:2.66人
- 高齢者の比率:55.0%
事故の特徴
交通事故死者数は15年連続で全国ワースト1です。「交通死亡事故多発警報」は3回発令されています。死亡事故の状況別では歩行中が最も多く83人、自動車乗車中は47人です。
死亡事故のうちシートベルト未着用は19人で、このうち9人は車外に放り出されるなどしており、着用していれば助かった可能性が高いとみられています。また自転車乗車中の事故死者は35人で前年より6人増加しています。
負傷者数を県内人口(7,526,911人)でみると、約157人に1人が負傷していることになります。
岐阜県
- 交通事故件数:5,648件
- 負傷者数:7,442人
- 死者数:75人(前年比-15人)
- 10万人あたりの死者数:3.71人
- 高齢者の比率:61.3%
事故の特徴
高齢者死亡事故の半数の23人が自動車乗車中の事故で、高齢ドライバーが「第1当事者」となった死亡事故も23件で前年より増えています。また死亡事故全体では、単独事故が32件で前年より14件増加しています。
三重県
- 交通事故件数:5,441件
- 負傷者数:7,113人
- 死者数:86人(前年比-14人)
- 10万人あたりの死者数:4.76人
- 高齢者の比率:43.0%
事故の特徴
死者数は前年より14人減少しているものの、10万人あたりの死者数では全国ワースト9です。飲酒運転による死亡事故が前年より大幅に増えています。
静岡県
- 交通事故件数:30,244件
- 負傷者数:39,353人
- 死者数:128人(前年比-9人)
- 10万人あたりの死者数:3.47人
- 高齢者の比率:57.8%
事故の特徴
死者数は1953年以降で最少となっています。高齢者の死亡事故比率は全国ワースト7です。
富士市ではひき逃げ死亡事故が多発しました。
石川県
- 交通事故件数:3,198件
- 負傷者数:3,731人
- 死者数:34人(前年比-14人)
- 10万人あたりの死者数:2.95人
- 高齢者の比率:64.7%
事故の特徴
交通事故死者数は1956年以降で最少です。高齢者の死亡事故比率が全国平均(54.7%)より高くなっています。また亡くなった高齢者のうち14人は、反射材をつけていなかったとのことです。
富山県
- 交通事故件数:3,238件
- 負傷者数:3,769人
- 死者数:37人(前年比-23人)
- 10万人あたりの死者数:3.49人
- 高齢者の比率:62.1%
事故の特徴
交通事故死者数は前年より23人少なく、17年連続で減少ています。歩行中に死亡したのは15人でこのうち14人が夜間での事故です。また反射材を着用していなかったのは13人です。
福井県
- 交通事故件数:1,549件
- 負傷者数:1,761人
- 死者数:46人(前年比-5人)
- 10万人あたりの死者数:5.88人
- 高齢者の比率:56.5%
事故の特徴
交通事故死者数は減少しているものの、10万人あたりの死者数は5.88人で全国ワースト1です。特に夜間に歩行中の高齢者が車などにはねられて死亡した事故は12件で、前年より5件増加しています。(死亡事故全体の約4分の1)
また死者20人のうち15人がシートベルトをつけていなかったとのことです。一般道での後部座席の着用率は14.8%(全国平均:36.4%)で全国ワースト1、高速道路では54.0%(同74.4%)でワースト3です。(平成29年|JAFと警察庁の調べ。警察庁HPから)
警察庁のHPによると、シートベルト非着用時の致死率(死傷者数に占める死者数の割合)は、着用時の場合の約14.5倍です。(平成28年|全国)
近畿
大阪府
- 交通事故件数:35,997件
- 負傷者数:43,585人
- 死者数:150人(前年比-11人)
- 10万人あたりの死者数:1.70人
- 高齢者の比率:44.0%
事故の特徴
交通事故死者数が多かった月は10月(19人)、7月と8月(各15人)です。飲酒運転による死者数は12人で前年より1人増加しています。高齢者の死亡事故比率は全国平均(54.7%)より低くなっています。
京都府
- 交通事故件数:7,145件
- 負傷者数:8,530人
- 死者数:66人(前年比-6人)
- 10万人あたりの死者数:2.53人
- 高齢者の比率:62.1%
事故の特徴
死者数は1948年以降で最少です。交通事故件数、死傷者数ともに13年連続で減少しているものの、死亡事故に占める高齢者の比率は、全国平均(54.7%)を上回り過去最高の62.1%になっています。
年代別では80歳以上が19人(前年比+5人)で最も多く、60代が16人、70代が10人の順です。特に高齢者ドライバーの事故が増えています。
死亡事故の多かった地域は、京都市(27人)、中丹(16人)、山城(9人)、南丹・丹後(各7人)です。
京都府では自転車の損害保険加入が義務化されます。(平成30年4月1日から)>>
奈良県
- 交通事故件数:4,460件
- 負傷者数:5,678件
- 死者数:40人(前年比-7人)
- 10万人あたりの死者数:2.95人
- 高齢者の比率:67.5%
事故の特徴
死亡事故に占める高齢者の比率67.5%で全国平均(54.7%)を大きく上回り、全国ワースト3です。また高齢者が歩行中にあった死亡事故は22人で、前年の11人から倍増しています。
滋賀県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:4,876件
- 負傷者数:6,178人
- 死者数:55人(前年比+2人)
- 10万人あたりの死者数:3.89人
- 高齢者の比率:52.7%
事故の特徴
交通事故(人身)の件数は、7年連続で減少しています。
交通事故で亡くなった人のうち、県外の人が13人で前年より10人増加しています。観光客の増加が背景にあるとみられています。
事故で亡くなった人のうちの21人では、シートベルトの非着用が11人でこのうち9人は着用していれば助かった可能性が高いとみられています。
和歌山県
- 交通事故件数:2,591件
- 負傷者数:3,197人
- 死者数:38人(前年比-2人)
- 10万人あたりの死者数:3.98人
- 高齢者の比率:44.7%
事故の特徴
交通事故死者数は過去最少となっています。
兵庫県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:26,791件
- 負傷者数:32,871人
- 死者数:161人(前年比+9人)
- 10万人あたりの死者数:2.92人
- 高齢者の比率:53.4%
事故の特徴
全国的に死者数は減少傾向ですが、兵庫県は前年より9人増加し全国ワースト4です。
飲酒運転による死者数が14人と前年の2倍になってます。特に神戸市内の一般道での飲酒による死者数が前年の0人から9人へと激増しています。同市内の一般道では、死者数全体においても前年から倍増の42人です。
中国
岡山県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:7,220件
- 負傷者数:8,465人
- 死者数:97人(前年比+18人)
- 10万人あたりの死者数:5.07人
- 高齢者の比率:55.6%
事故の特徴
人身事故件数は7,220件(前年比-1,710件)、負傷者数も8,465人(前年比-2,189人)で、減少しているものの、死亡事故は5年ぶりに大きく増加しています。
形態別では「車両どうしの衝突事故」で死亡した人が46人で、前年より20人増えています。また10万人あたりの死者数も5人を超え全国ワースト4です。「交通死亡事故多発警報」も2回発令されています。
県内の運転免許の保有者のうち65歳以上が占める割合が25%を上回っており、高齢者が第一当事者となる事故防止が課題です。
広島県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:8,884件
- 負傷者数:11,077人
- 死者数:91人(前年比+5人)
- 10万人あたりの死者数:3.21人
- 高齢者の比率:53.8%
事故の特徴
死亡事故のうち歩行中が37人と最多で8割以上が夜間に起きています。月別では11月と12月が各12人で最多です。
高齢者の死亡事故のうち、歩行横断中が20人(前年比+5人)で最多です。高齢運転者の単独事故による死者は13人です。また高齢運転者が起こした事故の死者数は23人で、全体の25.3%になっています。
鳥取県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:965件
- 負傷者数:1,162人
- 死者数:26人(前年比+9人)
- 10万人あたりの死者数:4.56人
- 高齢者の比率:65.4%
事故の特徴
交通事故死者数は全国で2番目に少なくなっています。死亡事故が多かったのは米子市で9件(前年比+4件)、鳥取市5件(前年比-1人)です。県全体では高齢者の死亡事故比率が全国平均(54.7%)を大きく上回る65.4%と高くなってます。
また高齢者が第一当事者となる人身事故も226件発生しています。(県内の免許保有人口(381,741人)のうち、65歳以上の高齢者は25.3%です。)
高齢者が被害者にも加害者にもならないための事故防止対策が課題になっています。
平成29年12月末現在、若桜町(人口:3,130人)は、交通死亡事故ゼロが2,979日継続しています。
島根県
- 交通事故件数:1,283件
- 負傷者数:1,485人
- 死者数:17人(前年比-11人)
- 10万人あたりの死者数:2.46人
- 高齢者の比率:64.7%
事故の特徴
死者数が20人を下回ったのは68年ぶりで、全国でもっとも少なくなっています。また10万人あたりの死者数も2.46人と全国で42位です。しかし高齢者の死亡事故比率は、全国平均(54.7%)を上回っています。
県内では2,506人(前年比+668人)の高齢者が免許を自主返納しています。(平成29年11月末まで)
山口県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:4,918件
- 負傷者数:6,046人
- 死者数:79人(前年比+15人)
- 10万人あたりの死者数:5.67人
- 高齢者の比率:63.3%
事故の特徴
死者数は過去5年間で最多となっています。死者数のうち50人が高齢者で、前年より20人増えています。また高齢者が運転したり、同乗中の死亡数は21人で、前年より13人の増加です。
「高齢者交通死亡事故多発警報」も5回発令されており、高齢者の事故防止が大きな課題になっています。
10万人あたりの死者数は5.67人で、全国ワースト2(愛媛県と同数)です。また飲酒運転による交通事故は55件発生し、人口10万人当たりでは6.59件で全国ワースト1(全国平均2.82件の2倍以上)になっています。
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四国
徳島県
- 交通事故件数:3,151件
- 負傷者数:3,848人(12月26日現在)
- 死者数:34人(前年比-15人)
- 10万人あたりの死者数:4.53人
- 高齢者の比率:55.9%
事故の特徴
交通事故発生件数は平成に入って最少です。しかし10万人あたりの死者数は全国ワースト11、車両1万台当たりの死者数もワースト10と高い水準です。
香川県
- 交通事故件数:6,126件
- 負傷者数:7,532人
- 死者数:48人(前年比-13人)
- 10万人あたりの死者数:4.94人
- 高齢者の比率:58.0%
事故の特徴
死者数が50人を下回るのは1950年以来で67年ぶりです。しかし10万人あたりの死者数は全国ワースト5です。
高知県
- 交通事故件数:1,790件
- 負傷者数:2,000人
- 死者数:29人(前年比-15人)
- 10万人あたりの死者数:4.02人
- 高齢者の比率:55.9%
事故の特徴
発生件数、負傷者数とも平成に入って過去最少です。夜間の事故が約半数の47.1%で、単独事故が41.2%、交差点での事故が38.2%です。
自動車乗車中の事故による死者13人のうち、シートベルト非着用は6人で、着用していれば助かったとみられています。
愛媛県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:4,097件
- 負傷者数:4,758人
- 死者数:78人(前年比+1人)
- 10万人あたりの死者数:5.67人
- 高齢者の比率:61.5%
事故の特徴
死傷者は50年ぶりに5,000人を下回ったものの、10万人あたりの死者数は5.67人で、全国ワースト2(山口県と同数)です。(ワースト1は福井県)また四国では死者数がもっとも多くなっています。
交差点での事故死者は31人(前年比+8人)で、うち信号のない交差点での事故が19人(前年比+9人)と大幅に増加ししています。 またシートベルトの未着用事故では、死者9人のうち6人は着用していれば助かった可能性が高いとみられています。
また夜間に歩行中の事故死者は18人(前年比+5人)で、このうち反射材を着けていた人は、1人のみです。
九州・沖縄
福岡県
- 交通事故件数:34,862件
- 負傷者数:46,093人
- 死者数:139人(前年比-4人)
- 10万人あたりの死者数:2.72人
- 高齢者の比率:57.6%
事故の特徴
死者数は統計を始めた1946年以降で最少になったものの、全国ではワースト10です。
飲酒運転による死亡事故の発生はなく、1965年以降で初めて0件(前年は6件)になっています。
高齢者の死者数は80人(前年比+4人)で、比率では過去最大になっています。
佐賀県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:6,765件
- 負傷者数:8,932人
- 死者数:36人(前年比+1人)
- 10万人あたりの死者数:4.35人
- 高齢者の比率:52.8%
事故の特徴
人口10万人あたりの死者数は4.35人で、全国順位13位となり6年ぶりにワースト1から脱却しています。しかし10万人あたりの人身事故発生件数では、5年連続でワースト1です。
「交通死亡事故多発警報」は2回発令されています。
長崎県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:5,291件
- 負傷者数:6,734人
- 死者数:47人(前年比+6人)
- 10万人あたりの死者数:3.44人
- 高齢者の比率:74.5%
事故の特徴
発生件数、負傷者数とも4年連続で減少しているものの、死者数は前年より6人増え、3年ぶりに増加しています。
特に高齢者の死亡事故比率が74.5%で、全国平均(54.7%)を大きく上回り全国でもっとも高くなっています。死者数の約4人に3人が高齢者です。
「高齢者交通死亡事故多発警報」も4回発令されています。
大分県
- 交通事故件数:4,031件
- 負傷者数:5,332人
- 死者数:44人(前年比-2人)
- 10万人あたりの死者数:3.79人
- 高齢者の比率:63.6%
事故の特徴
死亡事故では午前4時~6時が6人(前年1人)、午前10時~12時が8人(前年2人)と大きく増加しています。また飲酒運転による死亡事故は3人(前年+1人)です。
高齢者の死亡事故比率は63.6%で、全国平均(54.7%)を上回っています。特に自転車運転中の死亡事故が6人で、前年の2人から大きく増加しています。
県内の交通死亡事故は日曜日(11人)に多く発生しています。前年も10人で最多です。
次に多かったのは木曜日(10人)です。
熊本県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:5,786件
- 負傷者数:7,369人
- 死者数:73人(前年比+6人)
- 10万人あたりの死者数:4.11人
- 高齢者の比率:60.2%
事故の特徴
事故件数は2004年以降、減少傾向が続いているものの、高齢者の死亡事故比率は6割を超え全国平均(54.7%)を上回っています。高齢者の死者数(44人)では、歩行中が35人がもっとも多く、7割以上は夜間の事故です。
宮崎県
- 交通事故件数:8,293件
- 負傷者数:9,251人
- 死者数:42人(前年比-3人)
- 10万人あたりの死者数:3.83人
- 高齢者の比率:47.6%
事故の特徴
交通事故死者数は、1948年以降では4番目に少なくなっています。
鹿児島県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:6,564件
- 負傷者数:7,696人
- 死者数:66人(前年比+1人)
- 10万人あたりの死者数:4.03人
- 高齢者の比率:63.6%
事故の特徴
高齢者の死亡事故比率は6割を超え、全国平均(54.7%)を上回っています。
沖縄県
死亡事故が増加
- 交通事故件数:5,168件
- 負傷者数:6,145人
- 死者数:44人(前年比+5人)
- 10万人あたりの死者数:3.06人
- 高齢者の比率:25.0%
事故の特徴
11月末までに飲酒運転による人身事故が70件発生し、死亡事故は5件(死者6人)です。
また酒気帯び運転などの検挙者数は2,042人で、前年より200人近く増加しています。(過去10年間で3番目に多い。)
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飲酒運転根絶ポスター
警察庁が公開している飲酒運転防止のチラシです。PDF形式で表示・印刷(A4サイズ)できます。ご家庭や職場などに掲示することで、飲酒運転の抑止が期待できると思います。