スポンサーリンク
東京オリンピック2020年(夏の気温予想)

「2020東京オリンピック」まで、あと-日です。
近年の夏は猛暑が続いています

熱中症が心配ですね
2020年7月24日から8月9日までの17日間にわたり、東京と周辺地域で開催される「東京オリンピック」。関東地方は梅雨明け後のもっとも暑い時期です。また8月上旬の気温は、過去10年すべての年で平年値を上回っており、この夏も気になるところです。
最近の夏の気温について、気象庁のデーターからまとめています。
気象庁が発表する暖候期予報(夏の気温)は、2020年2月下旬に発表されます。
[目次]
- 東京の気温(近年のデータ)
2016年以降の夏の気温(7月~9月)
7月と8月の熱中症搬送者数(2018-19年) - オリンピック期間中の平年値
7月24日~8月9日の最高/最低気温 - 台風の発生状況(過去3年)
7月下旬から8月上旬の台風 - 東京オリンピックの熱中症対策
観客への対策
東京の7月~9月の気温
気象庁の観測地は千代田区です。関東・甲信の梅雨明け平年値は7月21日ごろです。
- 表の気温は月平均です。
- カッコ内は平年差です。
- 気温と平年値の単位は℃です。
- 平年値は1981年~2010年の観測データーが使われています。
- 猛暑日(最高気温が35.0℃以上)の日数
- 熱帯夜(最低気温が25.0℃以上)の日数
2019年(令和元年)
7月の平均気温は平年より低かったものの、8月と9月は前年を上回る暑さが続きました。
(7月は下旬から気温が高くなっています)
月 | 気温 | 平年値 | 猛暑日 | 熱帯夜 |
7月 | 24.1(-0.9) | 25.0 | 0 | 6 |
8月 | 28.4(+2.0) | 26.4 | 9 | 19 |
9月 | 25.1(+2.3) | 22.8 | 3 | 3 |
この年の梅雨明けは7月24日ごろ
熱中症の搬送者数(東京都)
- 7月:1,052人
- 8月:3,816人
2018年(平成30年)
全国的に「災害級の猛暑」となった夏でした。関東地方の梅雨明けは平年より22日も早く、7月の平均気温は平年値より3.3℃も高くなっています。
月 | 気温 | 平年値 | 猛暑日 | 熱帯夜 |
7月 | 28.3(+3.3) | 25.0 | 4 | 20 |
8月 | 28.1(+1.7) | 26.4 | 7 | 17 |
9月 | 22.9(+0.1) | 22.8 | 0 | 2 |
この年の梅雨明けは6月29日ごろ
熱中症の搬送者数(東京都)
- 7月:4,430人
- 8月:2,768人
近年は平年値を上回る日が目立ち、猛暑日や熱帯夜の日数も多くなっています。観戦に行かれる方、ボランティアで参加される方は熱中症対策が必要です。
2017年(平成29年)と2016年(平成28年)
過去10年の記録(7月下旬と8月上旬)
気象庁の過去の気象データを元にしたグラフ(平均気温と平年差)
8月上旬の気温は、すべての年で平年を上回っています。
オリンピック期間中の気温(平年値)
現在の平年値は1981年~2010年の観測データーが使われています。
7月24日~31日
7月 | 最高 | 最低 |
24日(金) 開会式 |
30.2 | 22.7 |
25日(土) | 30.4 | 22.8 |
26日(日) | 30.5 | 22.9 |
27日(月) | 30.6 | 23.0 |
28日(火) | 30.7 | 23.0 |
29日(水) | 30.8 | 23.1 |
30日(木) | 30.9 | 23.2 |
31日(金) | 31.0 | 23.2 |
8月1日~9日
8月 | 最高 | 最低 |
1日(土) | 31.0 | 23.2 |
2日(日) | 31.1 | 23.3 |
3日(月) | 31.1 | 23.3 |
4日(火) | 31.1 | 23.3 |
5日(水) | 31.1 | 23.3 |
6日(木) | 31.1 | 23.3 |
7日(金) | 31.1 | 23.3 |
8日(土) | 31.1 | 23.3 |
9日(日) 閉会式 |
31.1 | 23.3 |
[参考]東京の各月1日と15日の最高/最低気温(平年値)>>
台風の発生状況
気象庁の「過去の統計資料」によると、1980年以降でもっとも早く上陸したのは、2003年5月31日(愛媛県宇和島市付近)となっています。
7月下旬から8月上旬に発生した台風
過去3年間で日本に影響を与えた台風。
20019年(令和元年)
月間の上陸数は7月が1個、8月は2個。本土への接近数は7月が1個、8月は2個でした。
- 台風9号:発生期間は8月2日 – 8月7日で、本州への大きな被害はなかったものの最大時の中心気圧は925phaで「猛烈な台風」になっています。
- 台風10号:発生期間は8月6日 – 8月16日で、8日には「非常に強い台風」に発達し、12日には「超大型の台風」になっています。 8日頃から11日頃にかけては小笠原諸島近海でほとんど停滞し、その後再発達しながら14日に広島県に上陸し、中国地方を横断して日本海に抜けています。(広島県への上陸は29年ぶり)
2018年(平成30年)
月間の上陸数は7月が1個、8月は2個でした。本土への接近数は7月が2個、8月は5個でした。
- 台風12号:発生期間は7月24日 – 8月3日で、27日に小笠原諸島に接近したのち進路を西寄りに変え、28日午後には伊豆諸島に接近、29日に三重県伊勢市付近に上陸。関東や東海地方に大きな影響を出しました。西から東に進む通常の台風とはことなり、東から西へ進路を変えて進んだ「逆走台風」でした。
- 台風13号:発生期間は8月3日 – 8月10日で、上陸はしなかったものの8日に伊豆諸島から関東地方に接近し、関東東部を暴風域に巻き込みながら9日朝に千葉県銚子市の東の海上を通過しました。
7月下旬ではありませんが、この年は「平成30年7月豪雨|西日本豪雨」が発生しています。6月28日から7月8日にかけて西日本を中心に死者263人、行方不明者8人を出す甚大な被害が発生しています。
2017年(平成29年)
月間の上陸数は7月が1個、8月は1個でした。本土への接近数は7月が1個、8月は1個でした。
- 台風5号:発生期間は7月20日 – 8月8日で、7月31日には「非常に強い台風」(最大時の中心気圧は935hpa)へと勢力を強め、非常にゆっくりとした速度で九州に接近したあと、8月7日に和歌山県に上陸。その後日本海に抜ける進路をとりました。
期間中に「台風」などが発生した場合
Q:台風などが発生した場合の競技スケジュールはどうなるのですか?
A:すべての競技で緊急時の対応計画を策定します。台風などが発生した場合は、この計画に基づき、対応方法を決定いたします。
TOKYO2020公式ホームページから
東京オリンピックの熱中症対策
オリンピック期間中における観客・選手の暑さ対策について、さまざまな対策が実施・検討されています。特に心配されているのが、競技会場に入る前の「セキュリティーゲート」で、待ち時間の長い行列ができるため、身動きが取れずに熱中症になるリスクが高くなります。
※サマータイムの導入は見送られています。
観客向けの対策

ミストシャワー(イメージ)
暑さ対策
- 入場待ちのスペースを分散させ、待ち時間を短くする。
- クール・スポットの設置(ミストシャワーなど)
- テントや大型冷風機の設置
- 会場までの道路に木陰を増やすための街路樹対策
- 会場に医務室などを設置し、医師や看護師の常駐
※東京都は上記とは別に、保水性舗装(雨水などの水分を吸収することで、晴天時にアスファルトの温度を奪い蒸発させ、路面温度を下げる)もすすめています。