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「顕著な大雪情報」が全国で運用開始

数年に1度の大雪に発表される
「顕著な大雪に関する気象情報」
『顕著な大雪に関する気象情報』は、数年に1度の大雨が降った場合に出される「記録的短時間大雨情報」の雪版に相当。2019年度からは全国で運用されます。
2018年2月の「北陸豪雪」で、福井県、石川県の国道8号で大規模な立ち往生が発生し大きな被害が発生したことなどから導入。北陸4県(石川県、富山県、福井県、新潟県)で試験導入が始まります。※全国運用は2019年度からです。
発表の基準
短時間に警報レベルの降雪時に発表
「大雪警報」の発表基準の8割に相当する降雪が「6時間」または「3時間」で観測され、さらに警報発表基準の1.2倍の降雪が予想される場合に発表。
「記録的短時間大雨情報」の”大雪バージョン”であり、発表された地域では交通機関の乱れ、積雪や雪崩、落雪などによる事故に、十分な注意が必要です。
「大雪警報」
大雪警報は、降雪や積雪による住家等の被害や交通障害など、大雪により重大な災害が発生するおそれがあると予想したときに発表します。
気象庁の基準より
大雪警報の基準となる”降雪の深さ”は地域によって異なります。
「大雪警報」を上回る「大雪特別警報」は、数十年に一度の降雪量となる大雪が予想される場合に発表されますが、2019年現在で発表されたことはありません。
チェーン規制
「大雪警報」など大雪に関する情報が発表された場合、タイヤチェーン(スタッドレスは不可)を装着した車両のみ通行できる区間が設定されます。
平成30年の「北陸豪雪」を振り返る
2018年2月5日から8日かけ、福井県嶺北地方および石川県加賀地方を中心とした記録的な大雪。福井市では6日午後2時に136cmの積雪を観測(37年ぶり)しています。
影響・被害
- 福井県坂井市から同県あわら市へ北上する国道8号線約8kmと、石川県加賀市からあわら市へ南下する約9.3kmで、約1500台の車が立ち往生。(北陸自動車道の通行止めで8号に大量の車が流れ込んだことなどが原因とみられる)
※福井県は自衛隊に災害派遣を要請しています。 - 2月6日に福井市加茂河原で雪に埋もれた車内で男性(50代)が見つかり、その後亡くなっています。
- 2月8日に福井県坂井市の国道364号で、雪に埋もれた軽乗用車の車内で男性(19)が亡くなっています。(福井県内では2月に同様の事故で、他に1人が亡くなっています)
- 8日までの死者は北陸と新潟で計8人。
- 4日以降の大雪で新潟・富山・石川・福井の4県で計34人が重軽傷。
坂井市の事故では、警察への救助要請を行い車内で待っている間に、一酸化炭素中毒と低体温症が原因で亡くなったとみられています。雪が降り続く中でエンジンをかけたままの車内で、仮眠などした場合には排気ガスが車内にたまり大変危険です。(車庫内なども危険)