2025年‐2026年
12月は事故・犯罪に警戒!
年末は交通量が増加し交通事故がもっとも多い時期です。またスリやひったくり、空き巣や強盗などの犯罪も増えます。特に注意が必要な11のリスクを掲載しています。
今年もあと20日です。くれぐれもご安全に!
目次
- 交通事故
- 窃盗被害
- ひったくり被害
- 空き巣に注意
- お酒に酔って加害者になる
- お餅を喉に詰まらせる事故
- 火災に注意
- パソコンのウイルス対策
- 詐欺被害が激増!(かなり深刻)
昨年12月は約138億円の被害 - 押買い被害
- 初詣
このページに掲載している数値は警察庁HP、政府総合統計窓口、消防庁(火災統計)から出典した情報です。表やグラフなどは数値を元に作成しています。(二次情報であることをご承諾のうえであれば、表や画像等の再利用はご自由にどうぞ)
#年末・年始に増加する犯罪や事故
交通事故
12月は交通死亡事故がもっとも多い
毎年12月は交通死亡事故がもっとも多く発生しています。2024年12月は全国で287人が亡くなっています。数値は警察庁の交通事故統計から出典(過去5年の平均から作成)
※2024年(昨年)は1.33倍(5年平均と同じ)でした。
年末・年始(各5日間)の死者数
2025年-2026年は、最大で10連休の方もいると思います。
| 期間 | 12月27日~ 31日 |
1月1日~ 5日 |
| 2025年-26年 | この中に 入らない |
この中に 入らない |
| 2024年-25年 | 40人 | 24人 |
| 2023年-24年 | 51人 | 36人 |
| 2022年-23年 | 54人 | 17人 |
| 2021年-22年 | 47人 | 24人 |
| 2020年-21年 | 42人 | 29人 |
この冬は前シーズンと同じような気温と降雪予想が出されています。気象情報を確認し路面凍結によるスリップや、雪による交通障害にご注意を!
窃盗被害

電車内、飲食店などで財布を上着に入れたままハンガーなどにかけることは、絶対に避けましょう。また屋台などで飲食や買い物する場合には、足元にカバンやバッグなどを置くことも危険です。
仮睡盗(お酒を飲みすぎ、駅や電車内等で寝込んでいる人を狙った窃盗)が増える時期です。財布や貴重品の管理をしっかり行いましょう。
初詣などでの混雑時のスリ、置き引き被害に注意が必要です。財布や貴重品は内ポケットに入れましょう。写真撮影などでは、バッグなどの手荷物を離さないようにしましょう。
スリ被害の多い場所
- 電車内(居眠りに注意)
- 路上(わざとぶつかったスキに・・)
- 総合スーパー(バッグを買い物かごはダメ)
- 地下鉄内(手荷物に注意)
- 深夜の飲食店(上着に財布をいれたまま、ハンガーはダメ)
- デパート(催事場などは特に注意)
- ゲームセンター(ゲーム中は知人に預ける)
- 駅(混雑時に注意)
- パチンコ・麻雀店(離席時に注意。財布は常に手元に!)
自動車の盗難も非常に多い
年末年始は自動車を使わず帰省や旅行をされる方も多い時期です。留守中に盗難にあわないように、タイヤロック、ハンドルロックなど二重(ツーロック)が必要です。またSNS等で帰省や旅行を知られる情報発信は避けるべきです。100%の盗難対策は難しいですが、自宅駐車場などでは遠隔で監視できるカメラの設置もおすすめします。
店舗・事業所は長期不在になることが分かるため、窃盗団に狙われやすくなります。トラックや重機についても最大限の警戒が必要な期間です。
ひったくり被害

ひったくりはターゲットを尾行し、スキを狙って犯行を行うことが多い犯罪。特に女性ではコンビニ等からの帰り道に尾行される場合もあります。またATMの利用後は特に注意が必要です。人通りの少ない道は避け、バックなどは車道と反対側に持つようにしましょう。歩きスマホは周囲の状況に気づきにくくなります。「歩きスマホ」を狙ったひったくりも目立っています。

常に周囲を確認!
空き巣に注意

犯罪に警戒
窃盗や強盗被害が増える時期です。小売店、飲食店など現金を多く扱う店舗は特に注意が必要です。閉店時に1人にならない、通用口は明るくし防犯カメラなどを設置することが大切。あらかじめ下見をするケースが少なくありません。狙われない環境づくりが、なにより大切です。(もしもの時のために「さすまた」などを備える)
帰省や旅行の留守を狙った空き巣
年末・年始に帰省や旅行などで、長期間家を空けることも多いと思います。計画が決ったら、侵入被害を防ぐために、普段より入念な防犯対策が必要です。昨今ではSNSで公開した旅行先の情報などから留守を探ったり、Googleストリートビューを悪用し建物外観などからターゲットを見つける手口も発生しているようです。
年末年始に休業する事務所や店舗などでは、現金や貴重品を置かないなど十分な防犯対策を!2025年-2026年は、最大で10連休の方もいると思います。防犯対策が特に重要になりそうです。
酒に酔って加害者に

年末・年始はお酒を飲む機会も増えます。酩酊状態でのタクシー利用(帰宅時)などで、運転手とトラブルになり、強盗致傷などの罪で逮捕される事件も発生しています。複数でタクシーに乗車し帰宅する場合は、酔った人を先に送るようにしたいですね。
また昨今クローズアップされている「セクハラ」「パワハラ」の加害者にならないように、注意が必要です。むかしの酒の上での説教は、場合によってはパワハラになってしまうかもですね。
お餅をのどに詰まらせる事故

毎年お正月にはお餅による窒息事故が多くなります。(事故の約9割が65歳以上)お餅は小さく切って食べやすい大きさにし、よく噛んで食べましょう。
応急処置については、日本医師会の救急蘇生法(外部リンク)が参考になります。
火災に注意!
全国統一防火標語(2025年度)は「急ぐ日も 足止め火を止め 準備よし」です。

住宅火災の原因ワースト10
| 順位 | 原因 | 件数 |
| 1 | こんろ | 1,744 |
| 2 | たばこ | 1,355 |
| 3 | ストーブ | 770 |
| 4 | 電気機器 | 745 |
| 5 | 放火 | 715 |
| 6 | 配線器具 | 683 |
| 7 | 電灯電話等の配線 | 513 |
| 8 | 灯火 | 328 |
| 9 | 放火の疑い | 311 |
| 10 | たき火 | 174 |
建物火災は12月~3月に多く発生!

5年間の平均
消防庁の統計資料(PDF)から作成
建物火災(住宅を含む)は年間で2万0968件発生。12月~3月に多く発生しています。月平均で見ると4月~11月は1,606件で、12月~3月は2,031件で1.26倍です。1月がもっとも多く2,161件発生し、4月~11月の平均に比べ1.35倍です。※建物以外を含むすべての火災では3月が最多です。
年末のお掃除の際は、コンセント内のほこりを掃除機で吸い取る、テーブルタップ(延長コード)の劣化を確認。また地震などの際に花瓶・水槽・ポット・加湿器の水や芳香剤の液体などが、電気製品やタップにかからないかもチェックしましょう。トラッキング火災にご注意>>
自治会・町内会向けチラシ
- 自治会や町内会などで世帯や個人向けに配布・回覧用のチラシです。
- 画像は拡大表示、文字のリンク先でPDFで表示・印刷できます。(印刷はA4タテを推奨)
まとめてダウンロード
[zip形式]
▲上記のチラシ①と②のPDFを同梱しています。10月2日に消費者庁が公開した「リチウム電池」の発火事故防止チラシと資料を追加で同梱しました。
①は一般向けチラシ、②は多言語チラシ(英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ポルトガル語)です。(このチラシのみ消防庁でなく当サイトで作成)

近隣の方と協力しあい火災予防!
パソコンのウィルス対策
昨今は比較的規模の大きな企業、病院内のネットワークの脆弱性が狙われた被害も散見し始めています。年末・年始の連休前後は特に注意が必要です。

「ランサムウェア」と呼ばれる身代金ウィルスによる被害が拡大しています。感染するとパソコン操作は一切できなくなり、復旧するために仮想通貨などで金銭を要求される手口です。特にオフィスなどで、連休明けに大量のメールを受信する場合に、ウィルスが仕掛けられた添付ファイルを開き、感染するケースが目立ちます。ランサムウェアは感染した場合、駆除・復旧が極めて困難(ほぼ不可能)であり、被害も極めて深刻なものになります。重要なデーターは定期的なバックアップを必ず行いましょう。

感染したら顧客データー、取引データー等すべてが書き換えられてしまう・・

OSやドライバー、アプリを含めて、丸ごとバックアップ
(イメージバックアップ)が必要だよ。

社内に管理者を置いたほうがいいかも。
マイクロソフトのOneDrive、Googleドライブなど、クラウドサービスでのデータ保存では、OSやインストール済のアプリーデーターは保存が困難。バックアップソフトなどでの保存が必要。
(1)仕事納めの日には・・
- データーのバックアップを忘れずに行う。(外部ストレージに保存)
- データーを保存したストレージ(外付けHDDなど)は、USB接続を外しておく。
- パソコンの電源は必ず切っておく。(スリープ状態にしない)
(2)仕事始めの日には・・
- パソコンを起動したら、OS、セキュリティーソフト等のアップデートを確認。
- 差出人不明のメールは開かない。(特に添付ファイル、メール本文にURLがリンクされている場合は要注意です。)取引先からの挨拶を装ったケースも発生しています。
丸ごとバックアップはOSやアプリ、各種設定などPC内のデーターすべてを1度に保存し、もしものウイルス感染や故障の際に、丸ごと復元します。保存する容量やストレージにより異なりますが作業には数時間~1日かかる場合もあり、余裕をもったスケジュールが必要です。
おもな手口と被害
- 取引先等とやり取りしたメールが攻撃者に盗まれ、その内容やメールアドレスが転用されて、ウイルスメールとして送られてくる。
- Excelの添付ファイルにウイルスを埋め込まれる。
- 正規アプリの偽サイトに誘導しウイルスをインストールさせる。
- QRコードを読み取らせ、ニセのサイトに誘導しパスワード等を入力させて情報を盗まれる。
対策
- 添付ファイルの「コンテンツの有効化」を安易にクリックしない。
- メールに記載されたリンクはクリックせず、正規開発元からインストールする。
特殊詐欺に厳重警戒

2025年の被害状況は警察庁の統計データーから出典。表は当サイトで作成しています。被害金額は概算で丸めています。
- 10月末までの状況(11月末時点の発表分)
- 特殊詐欺は投資詐欺、ロマンス詐欺、警察官を装った詐欺、オレオレ詐欺など、すべての手口です。警察庁の統計では手口ごとに被害金額を1円単位まで掲載しています。
- 表はお使いのデバイスにより横スクロールします。
1月~3月
| 1月 | 2月 | 3月 | ||
| 認知 件数 |
2025 | 1,787 | 2,053 | 2,380 |
| 2024 | 1,039 | 1,129 | 1,582 | |
| 前年比 | +748 | +924 | +798 | |
| 被害 総額 |
2025 | 約79億5000万円 | 約91億4000万円 | 約105億2000万円 |
| 2024 | 約22億7000万円 | 約25億6000万円 | 約40億6000万円 | |
| 前年比 | +約56億8000万円 | +約65億8000万円 | +約64億6000万円 | |
4月~6月
| 4月 | 5月 | 6月 | ||
| 認知 件数 |
2025 | 2,421 | 2,264 | 2,308 |
| 2024 | 1,872 | 1,782 | 1,553 | |
| 前年比 | +549 | +482 | +755 | |
| 被害 総額 |
2025 | 約115億8000万円 | 約100億5000万円 | 約104億9000万円 |
| 2024 | 約43億2000万円 | 約52億8000万円 | 約43億000万円 | |
| 前年比 | +約72億6000万円 | +約47億7000万円 | +約61億8000万円 | |
7月~9月
| 7月 | 8月 | 9月 | ||
| 認知 件数 |
2025 | 2,370 | 2,079 | 2,395 |
| 2024 | 1,801 | 1,649 | 1,892 | |
| 前年比 | +569 | +430 | +503 | |
| 被害 総額 |
2025 | 約124億8000万円 | 約109億3000万円 | 約133億9000万円 |
| 2024 | 約56億4000万円 | 約67億3000万円 | 約61億7000万円 | |
| 前年比 | +約68億4000万円 | +約42億円 | +約72億2000万円 | |
10月~12月(11月-12月は発表後に追記)
| 10月 | 11月 | 12月 | ||
| 認知 件数 |
2025 | 2,600 | // | // |
| 2024 | 2,148 | 2,212 | 2,384 | |
| 前年比 | +452 | // | // | |
| 被害 総額 |
2025 | 約131億4000万円 | // | // |
| 2024 | 約75億4000万円 | 約91億2000万円 | 約138億円 | |
| 前年比 | +約56億円 | // | // | |
毎年12月の被害がもっとも多い

2024年12月は2,384件(77件/日|認知件数)の被害が発生しています。月間の被害総額は約138億円です。
警察庁の詐欺防止ビデオ
杉さん、コロッケさん、伍代さん達がいろいろ教えてくれます。お爺ちゃん、おばあちゃんと一緒に見ると良さそうですね。(1分40秒)
詐欺の手口や被害を防ぐ方法は、警察庁のHPほか、さまざまなメディアで知ることができます。しかし手口は非常に多く巧妙化し新しい手口も増え続けています。すべてを知って防御することが困難な時代です。
被害に遭うリスクを少しでも減らすために、怪しい話や誘いを瞬時に気づき離れることが大切です。犯罪グループに油断を見抜かれ”この人は話術やニセ画像・ニセ動画を使えばバイアスをかけやすく、シナリオ通りに騙せるかも知れない”とターゲットされると、複数人からさまざまな方法で全方位から攻撃を受けます。正常な判断が麻痺して思考停止に陥ることも少なくないと思います。(昨今はAIにより本物と区別が困難な画像や動画だけでなく、音声まで生成できるようです)




電話・メール・SNS等、方法は何であれ犯罪グループと接触した瞬間から、騙すシナリオは始まっています。避けることが一番です。それでも接触してしまったら、スグに自分から遠ざけることが必要です。どんな詐欺師も話を聞かない人、文字・画像・動画を見ようとしない人を騙すことはできません。犯罪グループは少しでも話を聞く人(ターゲット)を探すために、電話をかけたり、メールやSNS、ネットのニセ広告を使っています。
ほとんどの騙し手口に対抗できる「三猿の知恵」。闇バイトへの接近防止にもなります。

令和7年上半期のニセ警察詐欺の認知件数は4,737件、被害額は389.3億円。特殊詐欺の総認知件数に占める割合は35.9%です。
▲警察庁のYouTubeチャンネルで啓発ビデオ(30秒)です。男性警察官からの詐欺イメージですが、最初の電話は女性警察官で、相手の反応をみて男性警察官に変わるなど、複数人が演じる劇場型も増えているようです。
チラシを印刷して固定電話の設置場所、玄関付近、トイレの壁などに貼るといいかも。繰り返し見ることで、常に詐欺に対して警戒する意識づけが大切です。ご高齢者のいる方で帰省される場合は印刷していきましょう。プリンターをお持ちでない方は、コンビニ等のマルチコピー機で印刷することも可能です。(各社のHPをご参照)
押し買い被害
年末から年度末に特に目立ちます。「リサイクルセンター」など架空の名称を名乗り電話(近所をまわっています・・など)をしたあと訪問し、貴金属などを相場より安く買い叩く手口です。悪質な訪問販売や通販トラブルは、消費者相談センター(188番=いやや)へ!
初詣


正しい拝礼の作法[神社庁の動画を表示]
神社の鳥居をくぐるときは、一礼してから鳥居内側の端を歩き、参拝を終えたあとも社殿の方向を向き一礼するのが丁寧な作法とされています。(出典:東京神社庁)
ご神前についたら浅く一礼したのちに、お賽銭を入れる。そして・・
- 深いお辞儀(礼)を二回繰り返します。[ 二拝 ]
- 次に両手を胸の高さで合わせ、右手を少し手前に引き、肩幅程度に両手を開いて拍手を二回打ちます。[ 二拍手 ]
- そのあとに両手をきちんと合わせながら心を込めて祈ります。
- 両手をおろし、最後にもう一度深いお辞儀(礼)をします。[ 一拝 ]
▲2分45秒の動画(字幕あり)です。
















