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配線器具(コンセント・タップ)のトラッキング現象による火災に注意

テーブルタップ・延長コードが原因
リモートワークでは特に注意!
「NITE=製品評価技術基盤機構」は、延長コードなどの配線器具から発火する事故が増加しており、注意を呼び掛けています。
[目次]
このページ内の数値は「独立行政法人製品評価技術基盤機構 製品安全センター(外部リンク)」が公表しているデーターから出典しています。数値等を再利用される場合は、出典元データーをご使用ください。
発火事故は2年連続で増加
2021年までの6年間に配線器具の発火事故は250件発生。2年連続で増加しているということです。コロナ禍によるテレワーク(在宅勤務)が増加し、パソコンや周辺機器の使用が増えたことが一因とみられています。
年 | 事故件数(総数) | 死傷者数(人) |
2022 | 発表待ち | 発表待ち |
2021 | 32 | 2 |
2020 | 26 | 2 |
2019 | 23 | 3 |
2018 | 44 | 5 |
2017 | 62 | 8 |
2016 | 63 | 7 |
事故対策
「配線器具の事故を防ぐポイント」より
- 電源プラグやテーブルタップ及びコンセントの差込口などに、ほこりがたまらないよう掃除する。
- 被覆などの劣化を確認(テーブルタップ等は5年程度で交換が目安)。
- テーブルタップやコンセントの差込口などに、水分やアルコールが付着しないよう注意する。
- 室内飼いネコのマーキング(おしっこをかける)に注意。
- ウサギ、ねずみなどのげっ歯類にかじられないようにする。
- 変形した電源プラグを使用しない。
- 電源コードを引っ張る、机や椅子の脚で踏むなど、無理な力を加えない。
- 接続可能な最大消費電力を確認し、これを超える電気器具を使用しない
古くなった延長コードなどは取り換えましょう。トラッキング防止機能付き(ほこりの侵入を防ぐ)が安心です。また冬は加湿器の使用や結露しやすい場所では特に注意が必要。キッチンなど水回りでの使用にもご注意を!
トラッキング現象とは?
コンセントにテーブルタップ等の電源プラグを長期間差し込んだままの状態にしていた場合、プラグの周辺に埃がたまります。そこに水滴や湿気が付着することで、プラグの金属分に電流が流れて火花放電を繰り返し、その部分が炭化することで発火する現象。
新生活を始める方もご注意!
3月、4月は大学生活や就職などで一人暮らしを始める方も多いと思います。最近は家電製品だけでなく、パソコン・スマホ等の周辺機器の種類も多く、充電でコンセントが足りずにテーブルタップの使用が多いと思います。
容量の確認、無理なタコ足配線を避けましょう。テーブルタップはスイッチ付きが安心です。お出かけ前にスイッチを切ることで、僅かですが節電にもつながります。また身近に消火スプレー(amazon・楽天)を備え、もしもの火災発生時には被害を最小に!
地震の揺れにもご注意
震度3、4の地震であっても花瓶や液体芳香剤、加湿器、観賞魚の水槽などが倒れ、電源まわりが水浸しになることでの火災、また大雨による漏電にも注意が必要です。
事故防止ポスター
映像資料
いずれも製品評価技術基盤機構(NITE)による短い映像です。かなり怖い現象が発生します。
(1)束ねたコードの発火
(2)変形したプラグを使用して発火
(3)洗浄液の浸入でトラッキング現象
(4)トラッキング現象で発火
(5)トラックが成長する過程
初期消火が大切!
初期消火に役立つ消火スプレー
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爆発事故や放火を除けば、住宅火災(失火)のほとんどは小さな火から。もしもの時は燃え広がる前に、素早く消火が出来る備えが大切。「消火スプレー」や「投てき消火剤」をキッチンやお部屋に備え、被害を最小に抑えましょう!子どもや高齢者も簡単に使用でき、1秒でも早く消火できる環境づくりを。