今年の冬は寒い?(2024年-2025年)気温と雪の予想

2024年の冬にかけて「ラニーニャ現象」が発生する確率(60%)が高くなっており、冬に継続した場合は気温が低くなる可能性もありそうです。2024-25年の冬の気温と降雪予想は、「寒候期予報=9月24日(火)」で発表されます。現在は11月までの気温予想です。

今年の冬は寒い

[目次]

このページに掲載している数値・予想確率の元画像は、気象庁のデーターから出典した情報です。また表やグラフ等は数値を元に当サイトで作成したものです。

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秋の気温予想(全般)

2024年8月20日発表

2024年の秋の気温予想

2024年9月~11月の平均気温(期間全般の見通し)は、北日本で高い確率が50%、東・西日本と沖縄・奄美で高い確率が60%の予想です。暖秋傾向で本格的な秋の訪れは遅くなりそうです。

気温の予想(9月~11月)

色区分|数字は確率(%)
低い
少ない
平年並 高い
多い
北日本
20
30
50
東日本
10
30
60
西日本
10
30
60
沖縄奄美
10
30
60
1か月予報

1か月予報(9月26日発表)から掲載します。

//月//日発表分

 

3か月予報(9月~11月)

8月20日発表分

各地域の数字は平年に対する確率(%)で、左から低い・平年並・高い順です。

2024年9月の気温予想

9月の気温予想

2024年10月の気温予想

10月の気温予想

2024年11月の気温予想

11月の気温

昨年は東日本の都市で最高気温(旬ごとの平均)が、初めて30.0℃を下回ったのは9月下旬が多く、西日本では10月上旬が多くなっています。おもな都市の記録(過去3年)>>

地域別の気温予想

地域別

「寒候期予報=9月24日発表」から掲載します。

エルニーニョ/ラニーニャ現象

9月10日発表分

「エルニーニョ/ラニーニャ監視速報」によるとエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態とみられるが、ラニーニャ現象時の特徴に近づきつつある。今後、冬にかけて平常の状態が続く可能性(40%)もあるが、ラニーニャ現象が発生する可能性の方がより高い(60%)と発表されています。

エルニーニョ/ラニーニャ発生確率

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過去5シーズンの冬
(地域平年差)

冬の期間(12月~2月)の気温と降雪量の地域平年差を掲載しています。数値は過去の地域平均気象データー(気象庁)から出典し作成。表はデバイスにより横スクロールします。

前シーズンの冬を振り返る

暖冬

2023年12月~2024年2月は「エルニーニョ現象」が続いた冬です。全国的に気温は平年を大きく上回り暖冬でした。降雪量は平年よりかなり少ない地域が多くなっています。

  • 地域別(気象庁の16区分)※新潟は北陸の区分です。九州(南部)は奄美を含みます。
  • 日:日本海側|オ:オホーツク側|太:太平洋側
  • 気温は平年値に対する差(現在の平年基準は1991年~2020年の観測データー)
  • 降雪量は3か月間の平年比(平年を100とした場合の比率)
気温平年差(℃)
高い +0.1 ~ +0.5 +0.6 ~ +1.0 +1.1以上
低い -0.1 ~ -0.5 -0.6 ~ -1.0 -1.1以下
地域 気温(平年差℃) 降雪量
(平年比%)
12月 1月 2月 12月~2月
北海道 +0.1 +1.4 +0.7 92
0.0 +0.9 +0.4 108
+0.1 +1.5 +0.9 85
東北 +0.8 +2.2 +2.2 52
+0.9 +2.1 +2.0 79
関東・甲信 +1.4 +1.7 +2.0 56
北陸 +0.8 +1.4 +2.0 58
東海 +1.0 +1.4 +2.4 24
近畿 +1.0 +1.2 +2.4 46
+0.8 +1.1 +2.0 1
山陰 +0.9 +1.2 +1.9 62
山陽 +0.6 +1.1 +2.0 6
四国 +0.5 +1.2 +2.2 0
九州 北部 +0.8 +1.3 +2.6 76
南部 +0.6 +1.3 +3.1 0
沖縄 +0.5 +0.4 +1.9 //

東・西日本は2月の気温が著しく上昇しています。

  • 東日本の平均気温は2024年が統計開始以降で1位(1990年と同じ)。2月20日には群馬県伊勢崎市で25.4℃、同県桐生市と千葉県横芝光町で25.0℃を記録し、2月としては初めての「夏日」になっています。埼玉県鳩山町でも24.9℃を記録しています。3位は2021年、4位は2020年です。
  • 西日本の平均気温は2024年が統計開始以降で1位。

実際の気温(2023年‐24年)

  • 12月~2月の気温(全国60都市)
  • 地域名をクリックまたはタップで表示
北海道・東北
  • 各月の上段は最高気温の平均、下段は最低気温の平均です。
  • リンクのある都市は、10月~12月の平年値と気温推移を掲載しています。
都市 12月 1月 2月
札幌 2.2 1.1 1.5
-3.7 -4.9 -5.1
旭川 -1.1 -1.7 -0.2
-7.5 -10.2 -10.6
釧路 2.7 0.7 0.3
-7.5 -9.0 -8.5
青森 5.0 4.2 4.9
-2.9 -1.1 -1.5
盛岡 5.6 4.4 6.1
-1.3 -2.9 -2.6
秋田 6.4 5.7 6.7
0.6 -4.2 -0.2
仙台 10.3 8.3 9.3
2.0 0.3 0.6
山形 8.0 6.0 7.8
0.4 -1.3 -1.1
福島 10.5 8.3 9.5
1.2 -0.2 0.2
関東・甲信
  • 各月の上段は最高気温の平均、下段は最低気温の平均です。
  • リンクのある都市は、10月~12月の平年値と気温推移を掲載しています。
都市 12月 1月 2月
宇都宮 12.7 10.6 11.2
1.5 -0.8 0.9
奥日光 5.3 2.4 3.1
-3.4 -6.3 -5.2
前橋 13.8 11.0 11.5
3.2 -2.2 2.6
水戸 13.3 11.4 12.0
1.7 -0.4 0.9
千葉 14.4 12.0 12.3
6.2 3.8 4.7
東京 14.3 11.8 12.5
5.2 2.9 4.1
八王子 13.5 11.5 12.0
1.2 -1.7 1.5
さいたま 13.8 11.5 12.2
2.0 -0.5 2.5
熊谷 14.1 11.6 12.1
2.6 0.7 2.6
横浜 14.6 12.2 12.4
6.6 4.1 5.2
小田原 14.7 13.1 13.0
3.7 1.3 3.9
甲府 13.0 11.0 12.2
0.9 -0.9 1.8
新潟 9.5 7.7 8.5
3.2 -1.9 1.3
上越 10.1 7.2 8.5
2.3 -0.1 0.8
長野 9.1 5.3 7.6
-0.4 -3.3 -1.5
松本 10.0 7.0 7.8
-1.2 -3.7 -1.9
東海・北陸
  • 各月の上段は最高気温の平均、下段は最低気温の平均です。
  • リンクのある都市は、10月~12月の平年値と気温推移を掲載しています。
都市 12月 1月 2月
静岡 15.6 14.0 14.3
5.7 3.8 6.4
浜松 14.6 12.0 14.1
5.4 3.4 5.7
名古屋 13.4 10.7 13.0
4.3 2.0 4.4
豊田 13.4 10.9 13.0
2.0 -0.1 2.3
豊橋 13.1 10.8 12.8
4.0 2.2 4.6
岐阜 13.1 10.4 12.6
4.0 1.5 4.2
高山 8.7 4.5 7.1
-0.3 -3.8 -1.7
13.5 10.8 11.9
5.3 3.2 5.2
四日市 13.5 10.3 12.1
3.0 0.9 3.2
尾鷲 15.4 13.5 14.4
5.0 3.1 9.8
富山 10.9 7.7 9.9
3.6 1.2 2.1
金沢 11.3 8.7 10.3
4.4 2.4 2.6
福井 10.9 8.5 10.4
3.5 1.2 2.7
敦賀 12.0 9.3 10.5
5.2 2.8 4.6
近畿
  • 各月の上段は最高気温の平均、下段は最低気温の平均です。
  • リンクのある都市は、10月~12月の平年値と気温推移を掲載しています。
都市 12月 1月 2月
大津 12.1 9.4 10.6
3.3 1.4 3.1
米原 10.3 7.4 9.3
1.4 -1.2 1.6
京都 13.1 10.2 11.8
4.3 2.5 4.3
舞鶴 12.2 8.8 10.4
3.2 1.5 3.3
奈良 13.1 10.3 11.6
3.4 1.5 3.2
和歌山 13.8 11.1 12.5
5.7 3.6 5.5
大阪 13.6 10.8 12.3
5.6 3.6 5.2
神戸 13.3 10.8 12.1
6.4 4.1 5.6
豊岡 12.1 8.8 10.3
3.0 1.4 2.8
中国
  • 各月の上段は最高気温の平均、下段は最低気温の平均です。
  • リンクのある都市は、10月~12月の平年値と気温推移を掲載しています。
都市 12月 1月 2月
鳥取 12.3 9.6 10.8
4.0 2.4 3.4
松江 12.1 9.5 11.0
4.2 2.5 3.9
浜田 13.1 10.6 11.9
5.7 3.7 4.3
岡山 12.7 11.1 12.3
2.6 0.9 2.8
津山 10.9 9.4 10.7
0.7 -0.4 1.4
広島 12.8 11.0 12.9
4.7 3.1 4.8
庄原 9.8 8.3 10.8
0.0 -1.7 -0.1
山口 10.3 10.6 12.8
0.1 1.1 3.4
12.8 10.6 12.0
5.1 3.4 4.7
四国
  • 各月の上段は最高気温の平均、下段は最低気温の平均です。
  • リンクのある都市は、10月~12月の平年値と気温推移を掲載しています。
都市 12月 1月 2月
高松 12.9 11.0 11.5
4.8 2.9 4.0
徳島 13.3 10.9 12.2
5.4 3.5 5.4
松山 13.6 11.6 13.3
5.6 3.7 5.3
高知 15.1 13.9 15.0
4.7 3.5 6.6
九州・沖縄
  • 各月の上段は最高気温の平均、下段は最低気温の平均です。
  • リンクのある都市は、10月~12月の平年値と気温推移を掲載しています。
都市 12月 1月 2月
福岡 13.5 11.6 13.3
6.8 5.0 6.9
佐賀 13.2 11.6 13.9
5.2 3.1 6.2
長崎 14.1 12.0 14.3
6.9 4.9 7.4
熊本 14.0 12.7 15.2
4.3 2.6 6.3
人吉 12.8 12.7 15.8
2.7 1.1 6.0
大分 13.9 12.2 13.1
5.0 -0.8 1.0
宮崎 16.0 15.3 16.5
5.2 4.0 8.1
鹿児島 15.9 15.2 17.4
7.4 5.9 10.4
那覇 22.2 20.7 22.7
17.2 15.3 17.8

どんな冬だった?

期間を通して全国的に暖冬。月別では12月は全国的に暖冬だったものの、後半に北陸地方で一時的に強い寒気が入った期間もありました。1月は全国的に平年より気温が高くなっています。

2月はさらに気温が高く降雪量もかなり少なくなっています。しかし5日~6日にかけて東京で大雪(都心で9センチの積雪)になっています。これは北からの寒気の流れ込みによるものでなく、「南岸低気圧=本州南側を通過する低気圧」が発生し、関東上空の気温が低く降水量が多かったためということです。

3か月間[12月~2月]の気温平年差は、北海道と沖縄以外の地域で統計開始以降で1位または2位の記録。

  • 東北と九州(南部)は1位(2位は2020年)
  • 関東・甲信、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州(北部)は2位(1位は2020年)

暖冬だと経済に影響が出そうだね。

光熱費の負担は減って過ごしやすいけどね。

「日本気象協会」によると、暖冬で売り上げが伸びたものは、アイスクリーム、牛乳、栄養・スポーツドリンクなど飲料系商品が目立ち、反対に減少したのは日本酒などの酒類、使い捨てカイロ、食用油などだそうです。また暖冬の年はスキーなど雪を観光資源にした産業などにも影響がありますね。

過去5年の気温(地域ごとの平年差)

[2019-20年]~[2023-24年]
12月~2月(3か月間)の期間平年差です。

  • 地域別(気象庁の7区分)
  • 日:日本海側|太:太平洋側
平年差(℃)
高い +0.1 ~ +0.5 +0.6 ~ +1.0 +1.1以上
低い -0.1 ~ -0.5 -0.6 ~ -1.0 -1.1以下
地域 2019
-20年
2020
-21年
2021
-22年
2022
-23年
2023
-24年
北日本 +0.9 -0.4 +0.1 -0.3 +1.1
+0.9 -0.3 +0.1 -0.3 +1.1
東日本 +2.0 +0.3 -0.5 +0.1 +1.4
+1.9 +0.8 -0.5 +0.3 +1.7
西日本 +1.9 +0.5 -0.5 ±0.0 +1.5
+1.7 +0.6 -0.6 ±0.0 +1.4
沖縄・奄美 +1.0 +0.1 ±0.0 +0.3 +1.0

気象庁の「暖冬」と「寒冬」基準は、地域区分により平年差が異なります。

  • 2022-23年は「ラニーニャ現象」が継続した冬です。北日本で「寒冬」です。東・西日本は平年並です。
  • 2021-22年は東・西日本で「寒冬」です。北日本は平年並です。
  • 過去10年で全国的に際立った「寒冬」は2017-18年です。2月に北陸で記録的な大雪(平成30年豪雪)があり、数日間にわたり渋滞が発生するなどの災害もありました。この年も「ラニーニャ現象」が継続しています。
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寒い冬に気をつけること

空気が乾燥する季節です。火災にご注意を。また除雪作業中の事故、住居内での事故にも注意が必要です。

冬の事故防止

火災発生件数は3万8659件

消防庁の火災統計によると、2023年に全国で発生した火災の総件数は3万8659件(前年比+2,284件)で、死者は1,500人(同+58人)、負傷者は5,731人(同-19人)です。総件数は3年連続で増加しています。毎日どこかで約106件の火災が発生しています。

火災の怖さは複数の死傷者が発生することが多く、また近隣への被害が拡大することも少なくないことです。気温が低くなると暖房器具を使う機会も増えます。また空気も乾燥する季節です。暖房器具や消火設備の点検、火事を起こさないための知識の共有が大切です。

漏電火災にご注意!

2024年夏は大雨になった地域が多く、建物の浸水被害にあわれた方は、漏電による火災にも注意が必要です。またコンセント内部のホコリなどに水分付着などが目立つと漏電の原因になります。(専門業者による漏電チェックをおすすめします)

漏電火災 漏電チェック
コンセント内のホコリも清掃 漏電チェック

コンセント内を含め配線機器の清掃には感電リスクがあります。ブレーカーを落としてから行う、感電防止手袋の使用など十分な安全対策が必要です。

令和6年度の「全国統一防火標語」
守りたい 未来があるから 火の用心

事故・災害

  • 除雪作業での事故
  • 落雪事故
    太陽光発電の普及により、屋根に設置した太陽電池パネルに積もった雪が滑り落ち、ケガや車などが損傷する事故も起きています。
  • 雪に不慣れな地域では、路面凍結などによる交通事故、転倒事故
  • 交通事故(毎年死亡事故は12月がもっとも多く、昨年は300人が亡くなっています)
  • 住居内での事故(ヒートショックにご注意を)

寒い日には・・猫バンバン

寒い日は車の下やタイヤハウスに、猫が隠れていることも。
エンジンを始動する前に、ボンネットを軽く叩くなどで、
確認しましょう。

お願いします。

気象庁の基準など

出典:気象庁の過去の気象データー

冬の気象予測は難しい・・

冬の気温や雪の予想は、「エルニーニョ/ラニーニャ」だけでなく、「北極振動」や「太陽活動」「偏西風」の影響、「日本海寒帯気団収束帯」の発生など複数の要因が関係するといわれ、夏より予測が難しいとされています。特に近年の局地的な大雪は、気温だけでなく気圧配置による寒気の強さ、流れ込み頻度などが大きく影響するということです。

北極振動

北極と北半球中緯度付近の気圧が交互に変わる現象。北半球中緯度付近の気圧が低い場合は寒気の流れ込みが多くなり、北日本・東日本で大雪の日が多くなる傾向。変動する詳しい原因は解明されていないそうです。

日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)

大雪の気象情報で聞くことが少しづつ増えてきました。冬に日本海で寒気の吹き出しに伴って形成される1000km程度の収束帯(略:JPCZ)で、特に西日本(日本海側)の地域で局地的な大雪になることが多いということです。2018年2月5日~8日に北陸を中心に大きな被害が発生した「平成30年豪雪」などが、この収束帯による影響ということです。形成過程は異なりますが夏に局地的な大雨をもたらす「線状降水帯」のように、発表があった場合は注意が必要ですね。

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