今年の冬は寒い?暖冬の可能性も(2018年-2019年)

2018年10月以降に「エルニーニョ現象」が発生する確率が60%。暖冬の可能性も・・

気象庁の寒候期予報(2018年~2019年の冬)は、9月25日ごろに発表されます。今年に入ってからの状況と今後の見通しについてまとめています。

[目次]

2018年7月までの状況

前シーズン(2017年から2018年の冬)は、全国的に記録的な低温と大雪(平成30年豪雪)になりました。
気象庁によると、偏西風が日本付近で南へ蛇行し、北日本から東日本の広範囲に繰り返し寒気が流れ込んだためで、原因として2017年11月から発生した「ラニーニャ現象」(※)が影響したと発表しています。

※南米ペルー沖の太平洋赤道付近の海面温度が平年より低い状態で、「ラニーニャ現象」が続くと冬は平年より寒くなり、夏は暑くなる傾向です。

平年に比べどれだけ寒かったの?

2017年12月~2018年2月の平均気温と平年差(地域別に14の都市)一覧 >>

現在は平常の状態(猛暑はの原因は高気圧の停滞)

気象庁は、この「ラニーニャ現象」は6月11日に、”この春の間に終息した”と発表しています。直近の発表(8月10日)では、平常な状態が続いているとしています。

7月中旬以降の記録的な猛暑は「ラニーニャ現象」によるものではありません。

気象庁は猛暑の原因として、日本の上空1万5千メートル付近に張り出した「チベット高気圧」と、上空5千メートル付近にある「太平洋高気圧」が重なるように停滞していることが影響していると発表しています。

今後の見通し(暖冬の可能性)

気象庁の「エルニーニョ監視速報(8月10日)」によると、10月以降に「エルニーニョ現象」(※)が発生する確率が60%と予想されています。しかし平常な状態が続く確率が40%であり、暖冬になるかは可能性の段階です。

「エルニーニョ現象」の発生確率は前回(7月11日)の発表より、10%高くなっています。

※「エルニーニョ現象」は「ラニーニャ現象」の反対で、この現象が続いた場合は冬は暖冬になる傾向です。(夏は冷夏の傾向)

エルニーニョ監視速報

8月10日発表の「エルニーニョ監視速報」(出典:気象庁

2010年代において冬の期間に「エルニーニョ現象」が続いたのは、2015年(平成27年)の夏 から 2016年(平成28年)の春 です。

2015年の12月は、気温が平年よりかなり高くなっています。しかし2016年1月には西日本を中心に大寒波が襲来し、奄美大島では115年ぶりの降雪、沖縄(本島)で、みぞれが観測されています。

猛暑の年の冬は・・

近年で記録的な猛暑の夏だった2010年と2013年について、12月から翌年2月の冬(気温と雪)の状況をみてみると・・

※気象庁の報道発表(当時)を要約しています。
気象庁が発表する冬の区分は、「2018年の冬」では、2017年12月から2018年2月です。
下記では「猛暑のあとの冬」を記載しています。(2010年の冬は、気象庁の区分では2011年の冬です)

2010年の冬(2010年12月~2011年2月)

この年の夏は「観測史上もっとも暑い夏」と言われています。

  • 12月末から1月末にかけて、広範囲に寒気が断続的に流れ込み全国的に低温が続きました。日本海側では大雪の日が多くなりました。
  • 西日本でも雪の日が多くなりました。
  • 12月初めと翌年の2月後半は全国的に平年より気温が高く暖冬でした。

2013年の冬(2013年12月~2014年2月)

この年も猛暑が長く続き、8月10日に高知県四万十市江川崎で、これまでの歴代最高気温を更新し41.0℃を記録しています。

  • 東日本と沖縄・奄美では、寒気に覆われることが多く気温の低い日が多くなりました。(翌年の1月下旬から2月初めを除く)東日本では3年連続で平年より気温の低い冬でした。
  • 西日本の気温は平年並みでした。
  • 日本海側の積雪は一部地域を除いて少なかった。

猛暑と冬の気温は年によって要因が異なります。このため同じ傾向になるとは限らないようです。特に局地的な大雪(ゲリラ豪雪)などは、気圧配置による寒気の流れ込みが大きく影響します。



3ヵ月予報(10月・11月・12月)

2018年9月25日頃に発表されます。発表され次第記載します。

2018年夏の猛暑と気温予想(気象庁の長期予報)は、こちらのページでまとめています。>>

最近の冬の傾向

局地的な大雪に注意が必要。近年では局地的な大雪(ゲリラ豪雪)も目立ちます。気象庁のデーターでは、2010年から観測史上最高の積雪を記録した地点は全国の32%になっており、雪の降り方も極端な傾向です。

2010年以降は記録的な暖冬は少ない

※気象庁の「暖冬」基準は、気温が平年値より+0.5℃とされています。
2017年から2018年冬の記録的な低温以外にも、2012年から2013年の冬の低温、2015年の北陸地方を中心とした豪雪などが目立っています。
特に西日本では、2011年以降においては低温傾向の冬が多くなっています。

冬の気象予測は難しい・・

冬の気温や雪の予想は、「エルニーニョ/ラニーニャ」だけでなく、「北極振動」(※)や「太陽活動」の影響など、複数の要因が関係するといわれ、夏より予測が難しいとされています。特に近年の局地的な大雪は、気温だけでなく寒気の強さ、流れ込み頻度などが大きく影響します。

※北極と北半球中緯度付近の気圧が交互に変わる現象。北日本中緯度付近の気圧が低い場合は寒気の流れ込みが多くなり、北日本・東日本で大雪の日が多くなる傾向。変動する詳しい原因は解明されていないそうです。




寒い冬に気をつけること

インフルエンザなどのウイルスが原因となる病気の予防、火災予防や大雪への備えについて、まとめています。

冬の事故・災害

寒い冬

インフルエンザ・ノロウイルスに注意

全国的にインフルエンザの患者が急増しています。(統計開始以降で最大の流行に)

※国立感染症研究所の集計

事故・災害

  • 落雪や除雪作業での事故。
    最近では太陽光発電の普及により、屋根に設置した太陽電池パネルに積もった雪が滑り落ち、ケガや車などが損傷する事故も起きています。
  • 雪に不慣れな地域では、路面凍結などによる交通事故、転倒事故。
  • 自動車のバッテリーあがりなど。
  • 交通事故(死亡事故がもっとも多い月は12月)
  • 風邪やノロウイルスなどの流行。
  • 火災の発生(放火が多い月は、1月、3月、2月の順)
  • 脳梗塞、心筋梗塞などの病気。
  • ヒートショック

昨今では雪の多い地域で、保管している除雪車のバッテリーや備品が盗難に遭う被害も散見しています。保管場所には十分な防犯対策を行いましょう。

ヒートショックを防ぐために

「ヒートショック」は家の中での急激な寒暖差による事故(血圧の変動による失神や心筋梗塞、脳梗塞など)で、毎年1万件以上発生しています。(2015年の事故死は推計1万9千人)
家庭内での高齢者死亡原因の約4分の1を占め、入浴中の事故が多いため十分な注意が必要です。

ヒートショックにご注意

急な温度変化による血圧の変動

  1. 浴槽にシャワーでお湯を溜めることで、浴室全体を温めることが出来ます。
  2. 水分補給が大切。入浴前にコップ1杯の水を飲む。
  3. 入浴前にシャワーやかけ湯などで、体を温めておく。
  4. 熱いお湯にしない。(38℃~40℃が目安)
  5. ご高齢者は遅い時間に入浴しない。(夕方までの入浴を!)
  6. 飲酒後の入浴は厳禁。

お湯につかるとき、お湯から出るときは、急がずにゆっくり、ゆっくりが大切です!

ヒートショックによる事故はトイレ等でも発生しています。トイレ用の人感センサー付き小型ファンヒーターなどを備えると事故防止に役立ちます

火災の発生に注意!

消防庁の資料によると平成28年に全国で発生した火災数は、約3万6,300件(住宅火災は約1万1,300件)また住宅火災で亡くなった人は885人で、約7割(619人)が65歳以上のご高齢者です。

気温が低くなると暖房器具を使う機会も増えます。また空気も乾燥する季節です。暖房器具や消火設備の点検、火事を起こさないための知識の共有などが大切です

※埼玉県と神奈川県では火災の約4件に1件が放火(疑いを含む)です。

寒い日には・・猫バンバン

寒い日には、自動車のタイヤハウスやエンジンルーム、車体の下などに、ネコが隠れていることも。エンジンを始動する前に、ボディーを軽く叩く、揺らすなどして確認しましょう。

猫バンバン

※猫バンバンは「日産自動車」のプロジェクトです。

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