水難事故の事例と発生状況(2020年)

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昨年のお盆休み期間に、海や川でのレジャーで亡くなった人は全国で少なくとも33人(事故当日)、重体または行方不明になった人は29人です。今年は「新型コロナ」の影響で、営業しない海水浴場やプールも目立ちます。川での事故にくれぐれもお気をつけください。

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水難事故の発生件数と原因

警察庁の水難事故統計(2020年6月18日発表)によると、昨年(2019年)の水難事故発生件数は1,298件で水難者数は1,538人(このうち死者・行方不明者は695人)と発表されています。

[目次]

水難事故の発生状況と安全対策について掲載しています。このページに掲載している数値は警察庁の「水難事故統計」等から出典した2次情報です。数値を再利用される場合は、出典元データーをご使用ください。

2019年の事故件数

レジャーや業務中等を含めたすべての事故。カッコ内は子ども(中学生以下)です。

  • 発生件数:1,298件(118件)
  • 水難者数:1,538人(190人)
  • 死者・行方不明者数:695人
    (30人)

死者・行方不明者は水難者の45%です。また子どもの死者・行方不明者数30人の半数(15人)は、河川での事故で発生しています。

事故件数・死者数・場所など

47都道府県の事故件数と死者数は、地域ごとの事故状況ページに掲載しています。

1 2 3 4 5
事故 千葉 沖縄 兵庫 東京 神奈川
78件 59件 58件 56件 52件
死者 沖縄 千葉 東京 山口 新潟
38人 37人 34人 30人 25人
場所 河川 用水路 湖沼池 プール
54.4% 32.4% 8.2% 3.3% 0.9%
行為 釣り等 水遊び 水泳 シュノ
ーケル
サー
フィン
31.4% 8.6% 6.8% 2.6% 2.3%

水難者の無事救出は難しい

海や川などで溺れたり流されたりした「水難者」が、ケガなどもなく救出される無事救出数も発表されています。比率にすると全国平均で33.9%です。
都道府県によって大きな差があり、富山県は0%(水難者26人中、24人が亡くなり2人が負傷)、大阪府では7.4%(水難者27人中、25人が亡くなり無事に救出された人は2人のみ)と低くなってます。もっとも高かったのは、滋賀県で69.2%です。47都道府県の救出率>>

  • 過去の事故状況を見ると、魚釣りなど単独行動が多いレジャーでは救助要請が遅れるなどで、無事救出数は少ない傾向です。
  • 無事救出数は事故の場所や形態で、大きく変わると思います。都道府県ごとの救急・救命体制との関係性は小さいと思います。

もしもの時のためにライフジャケットの着用は必要だね。

気象状況などにも注意して、事故に遭わないことが大切です。

夏のレジャーシーズン

大雨が続いた地域の川では、河川敷や川底の状態も変わっている可能性があります。川遊びや魚釣りに出かける方は、目的地付近の気象情報も確認し、ライフジャケットの着用もお忘れなく!

夏休みの水難事故

2か月間に年間事故の4割近くが発生

昨年の7月と8月
  • 発生件数:461件
  • 水難者数:594人
  • 死者・行方不明者:239人
    ※中学生以下の子どもは14人です。

毎年8月は水難事故がもっとも多くなります。特にお盆休みの「山の日」と最終日曜日に多くなっています。

夏の2か月間で年間事故件数の約36%、水難者数の約37%を占めるんだよね。

子どもは夏休みと重なるから、十分な注意が必要ですね。

昨年の事故件数は統計開始(1966年)以降でもっとも少なくなっています。7月の日照時間が短く、平年より気温が低い「梅雨寒」が続いたことなどが影響したとみられています。
しかし8月は愛知県と三重県で、お盆期間中の海水浴場での水難者数が13人(前年同期の3倍以上)、沖縄県の水難事故件数が過去最多になるなど、全国で海の事故が相次ぎました。これは動きが遅かった「台風10号」の影響で、高波が続いたことが関係しているとみられています。

7月と8月の発生場所など

死者・行方不明者数の多い場所

海の事故 川の事故 湖・池・沼の事故
海:121人 河川:92人 湖沼池:10人
用水路の事故 プールの事故
用水路:9人 プール:5人

死者・行方不明者の行為別では「魚取り・釣り」が最多で67人。

特に注意が必要なこと

事故発生時の状況をみると、では「大雨の影響で普段より水量が多く流れが速かった」といったケースが多くみられます。特に当日または前日までの天候によって、水量や流れの速さが大きく変わります。レジャーではお出かけ地域の気象情報を十分に確認して、安全を最優先にした行動が大切です。
川に隠れた7つの危険と事故原因

では「台風の影響で波が高かった」などが目立ちます。海開き前または遊泳期間終了後に、泳いで事故に遭うケースも多く発生しています。監視員(ライフセーバーなど)が不在であり、溺れた場合は救助が遅れるなどリスクが大きくなります。また遊泳禁止の場所は足に絡む藻が多い、海底に岩など障害物が目立つなどで、見かけで判断できない危険があります。
シュノーケリング中の事故
離岸流に流される事故も目立っています。

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2020年のおもな事故

地域ごとの事故事例|夏季期間(6月~9月)

北海道・東北・関東・甲信

東海・北陸

近畿・中国・四国

九州・沖縄

新型コロナの影響で営業しない海水浴場

監視員が不在の海水浴場は危険!

今年は「新型コロナ」の影響で、海水浴場の営業を見送るところも増えており、海底の安全確認(手足に絡む藻や危険な岩などの障害物、危険生物の確認など)が行われないケースもあると思います。また監視員がいない場合は、溺れた場合の救助が遅れるなど危険性が大きくなります。さらに近年で海水浴中のサメによる事故は発生していないものの、防護ネットなどの設置がない場合もあり注意が必要です。サメの目撃状況>>

水難事故の防止・対策

水難事故防止チラシ

海や川での事故防止簡易チラシです。いずれもPDFで表示・印刷(A4サイズ|タテ)できます。子ども向けは小学校4年生~6年生が対象です。また本文中の人数などは「水難事故統計」からの出典です。

水難事故防止(子供用)チラシ 水難事故防止チラシ(若者向け)
子ども向け
(小学4年~6年生)
若者向け
(川での事故防止)
水難事故の通報先と救命方法 海や川、湖や池でおぼれたり流された人を見つけた場合の対応。緊急通報先と消防庁など救助・救命(AEDの使い方、人工呼吸など)に、役立つホームページを掲載しています。
水難事故発生時の救急・救命

過去の水難事故

過去5年間の発生件数(年間)

※カッコ内は子ども(中学生以下)の件数・人数です。レジャーや業務中等を含めたすべての事故です。

事故件数 死者・行方不明者
2019年 1,298件(118件) 695人(30人)
2018年 1,356件(133件) 692人(22人)
2017年 1,341件(144件) 654人(26人)
2016年 1,505件(162件) 816人(31人)
2015年 1,450件(179件) 791人(53人)
2016年~2019年の記録(地域別)[表示]
2016年以降の夏の期間(6月~9月)に発生したおもな事故を掲載しています。(業務中の事故を除く)