年末・年始に増加する犯罪や事故

2024年‐2025年
12月は事故・犯罪に警戒!

年末は交通量が増加し交通事故がもっとも多い時期です。またスリやひったくり、空き巣や強盗などの犯罪も増えます。特に注意が必要な11のリスクを掲載しています。

[目次]

このページに掲載している数値は警察庁HP政府総合統計窓口消防庁(火災統計)から出典した情報です。表やグラフなどは数値を元に当サイトで作成しています。(二次情報であることをご承諾のうえであれば、表や画像等の再利用はご自由にどうぞ)

1 交通事故

[1-1]12月は交通死亡事故がもっとも多い

毎年12月は交通死亡事故がもっとも多く発生しています。2023年12月は全国で300人が亡くなっています。12月23日には年間最多となる20人が亡くなっています。

[1-2]年末・年始(各5日間)の死者数

2024年-25年は、最大で9連休の方もいらっしゃるかもしれません。

期間 12月27日~
31日
1月1日~
5日
2024年-25年 // //
2023年-24年 51人 17人(※)
2022年-23年 54人 17人
2021年-22年 47人 24人
2020年-21年 42人 29人
2019年-20年 51人 22人

※1月1日のデーターのみ更新されていないため、2日~5日の死者数です。更新された場合は修正します。

気象庁の「1か月予報」によると、12月後半は全国的に平年の気温を下回り、降雪地域の雪も多くなる予想です。雪による交通障害、その他の地域も路面凍結によるスリップ事故が心配されます。帰省時に高速道路を利用される方は、渋滞に備えた対策が必要かもしれません。

年末年始の大雪

年末の交通安全運動(2024年の実施期間とポスター)

2024年11月1日から自転車の交通違反(罰則)が強化されています。

2 窃盗被害

初詣でのスリ・置き引き

電車内飲食店などで財布を上着に入れたままハンガーなどにかけることは、絶対に避けましょう。また屋台などで飲食や買い物する場合には、足元にカバンやバッグなどを置くことも危険です。

仮睡盗(お酒を飲みすぎ、駅や電車内等で寝込んでいる人を狙った窃盗)が増える時期です。財布や貴重品の管理をしっかり行いましょう。

初詣などでの混雑時のスリ、置き引き被害に注意が必要です。財布や貴重品は内ポケットに入れましょう。写真撮影などでは、バッグなどの手荷物を離さないようにしましょう。

スリ被害の多い場所

  • 電車内(居眠りに注意)
  • 路上(わざとぶつかったスキに・・)
  • 総合スーパー(バッグを買い物かごはダメ)
  • 地下鉄内(手荷物に注意)
  • 深夜の飲食店(上着に財布をいれたまま、ハンガーはダメ)
  • デパート(催事場などは特に注意)
  • ゲームセンター(ゲーム中は知人に預ける)
  • 駅(混雑時に注意)
  • パチンコ・麻雀店(離席時に注意。財布は常に手元に!)

自動車の盗難も非常に多い

年末年始は自動車を使わず帰省や旅行をされる方も多い時期です。留守中に盗難にあわないように、タイヤロック、ハンドルロックなど二重(ツーロック)が必要です。またSNS等で帰省や旅行を知られる情報発信は避けるべきです。100%の盗難対策は難しいですが、自宅駐車場などでは遠隔で監視できるカメラの設置もおすすめします。

店舗・事業所は長期不在になることが分かるため、窃盗団に狙われやすくなります。トラックや重機についても最大限の警戒が必要な期間です。

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3 ひったくり被害

ひったくり

ひったくりはターゲットを尾行し、スキを狙って犯行を行うことが多い犯罪。特に女性ではコンビニ等からの帰り道に尾行される場合もあります。またATMの利用後は特に注意が必要です。人通りの少ない道は避け、バックなどは車道と反対側に持つようにしましょう。歩きスマホは周囲の状況に気づきにくくなります。

最近では「歩きスマホ」を狙ったひったくりも目立っています。

特に注意が必要な場所

  • 路上
  • 駐車場
  • 4階建て以上のマンション
    共同住宅
  • 総合スーパー
  • 駐輪場
  • 公園
  • スーパーマーケット
  • 3階建て以下のマンション
    共同住宅
  • パチンコ・麻雀店

4 空き巣に注意

連休中の空き巣被害

犯罪に警戒

窃盗や強盗被害が増える時期です。小売店、飲食店など現金を多く扱う店舗は特に注意が必要です。閉店時に1人にならない、通用口は明るくし防犯カメラなどを設置することが大切。あらかじめ下見をするケースが少なくありません。狙われない環境づくりが、なにより大切です。(もしもの時のために「さすまた」などを備える)

帰省や旅行の留守を狙った空き巣

年末・年始に帰省や旅行などで、長期間家を空けることも多いと思います。計画が決ったら、侵入被害を防ぐために、普段より入念な防犯対策が必要です。昨今ではSNSで公開した旅行先の情報などから留守を探ったり、Googleストリートビューを悪用し建物外観などからターゲットを見つける手口も発生しているようです。

年末年始に休業する事務所や店舗などでは、現金や貴重品を置かないなど十分な防犯対策を!2024年-2025年は、最大で9連休の方もいらっしゃるかもしれません。防犯対策が特に重要になりそうです。

5 酒に酔って加害者

酩酊状態でのタクシー利用に注意

年末・年始はお酒を飲む機会も増えます。酩酊状態でのタクシー利用(帰宅時)などで、運転手とトラブルになり、強盗致傷などの罪で逮捕される事件も発生しています。複数でタクシーに乗車し帰宅する場合は、酔った人を先に送るようにしたいですね。

また昨今クローズアップされている「セクハラ」「パワハラ」の加害者にならないように、注意が必要です。むかしの酒の上での説教は、場合によってはパワハラになってしまうかもですね。

6 お餅をのどに詰まらせる事故

お餅をのどに詰まらせる事故

毎年お正月にはお餅による窒息事故が多くなります。(事故の約9割が65歳以上)お餅は小さく切って食べやすい大きさにし、よく噛んで食べましょう。

応急処置については、日本医師会の救急蘇生法(外部リンク)が参考になります。

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7 火災に注意!

全国統一防火標語(2024年度)は「守りたい未来があるから火の用心」です。

秋の火災予防運動2023年

住宅を含む建物火災は3年連続で増加しています。2023年は全国で3万8659件の火災が発生し、死傷者数は7,231人です。火災の怖さは1度に複数の死傷者が発生、近隣へ被害が広がることも少なくないことです。

[7-1]住宅火災の原因ワースト10

順位 原因 件数
1 こんろ 1,744
2 たばこ 1,355
3 ストーブ 770
4 電気機器 745
5 放火 715
6 配線器具 683
7 電灯電話等の配線 513
8 灯火 328
9 放火の疑い 311
10 たき火 174
年末のお掃除に確認!

年末のお掃除の際は、コンセント内のほこりを掃除機で吸い取る、テーブルタップ(延長コード)の劣化を確認。また地震などの際に花瓶・水槽・ポット・加湿器の水や芳香剤の液体などが、電気製品やタップにかからないかもチェックしましょう。トラッキング火災にご注意>>

「消防白書」によると火災による死者のうち高齢者(65歳以上)が約70%、81歳以上は全年齢層平均の約3倍です。高齢者のいる方で帰省されたときは、火災防止対策(簡単に使える消火スプレーの備えなど)を!この冬の気温は平年並か寒く降雪地域では雪も多くなる予想です。停電した後の通電火災(停電時はブレーカーを落とす)、ストーブ火災などに注意が必要です。

[7-2]自治会・町内会向けチラシ

自治会や町内会などで世帯や個人向けに配布・回覧用のチラシです。PDFで表示・印刷できます。

まとめてダウンロード
[zip形式]2.25MB

▲上記のチラシ①と②のPDFを同梱しています。

①は一般向けチラシ、②は多言語チラシ(英語・中国語・韓国語・ベトナム語・ポルトガル語・タガログ語)です。①はPowerPointをお持ちの方は簡単に文字等を改変できます。編集用ファイル(ppt)を同梱しています。町内の名称を追記するなど、自由に改変してお使いください。(このチラシは当サイトで作成)

回覧板
近隣の方と協力しあい火災予防!

8 パソコンのウィルス対策

昨今は比較的規模の大きな企業、病院内のネットワークの脆弱性が狙われた被害も散見し始めています。年末・年始の連休前後は特に注意が必要です。

ランサムウェア(身代金ウイルス)

ランサムウェア」と呼ばれる身代金ウィルスによる被害が拡大しています。感染するとパソコン操作は一切できなくなり、復旧するために仮想通貨などで金銭を要求される手口です。特にオフィスなどで、連休明けに大量のメールを受信する場合に、ウィルスが仕掛けられた添付ファイルを開き、感染するケースが目立ちます。ランサムウェアは感染した場合、駆除・復旧が極めて困難(ほぼ不可能)であり、被害も極めて深刻なものになります。重要なデーターは定期的なバックアップを必ず行いましょう。

感染したら顧客データー、取引データー等すべてが書き換えられてしまう・・

OSやドライバー、アプリを含めて、丸ごとバックアップ
(イメージバックアップ)が必要だよ。

社内に管理者を置いたほうがいいかも。

マイクロソフトのOneDrive、Googleドライブなど、クラウドサービスでのデータ保存では、OSやインストール済のアプリーデーターは保存されないため、バックアップソフトなどでの保存が必要。

(1)仕事納めの日には・・

  • データーのバックアップを忘れずに行う。(外部ストレージに保存)
  • データーを保存したストレージ(外付けHDDなど)は、USB接続を外しておく。
  • パソコンの電源は必ず切っておく。(スリープ状態にしない)

(2)仕事始めの日には・・

  • パソコンを起動したら、OS、セキュリティーソフト等のアップデートを確認。
  • 差出人不明のメールは開かない。(特に添付ファイル、メール本文にURLがリンクされている場合は要注意です。)取引先からの挨拶を装ったケースも発生しています。

丸ごとバックアップはOSやアプリ、各種設定などPC内のデーターすべてを1度に保存し、もしものウイルス感染や故障の際に、丸ごと復元します。保存する容量やストレージにより異なりますが作業には数時間~1日かかる場合もあり、余裕をもったスケジュールが必要です。

どんなウイルス?

  • 取引先等とやり取りしたメールが攻撃者に盗まれ、その内容やメールアドレスが転用されて、ウイルスメールとして送られてくる。
  • Excelの添付ファイルにウイルスを埋め込まれる。
  • PDF閲覧ソフトをダウンロードさせる偽サイトに誘導し、閲覧ソフトを装ったウイルスをインストールさせる。

対策

  • 添付ファイルの「コンテンツの有効化」を安易にクリックしない。
  • メールに記載されたリンクはクリックせず、正規開発元からインストールする。

12月は特殊詐欺に厳重警戒

9 2024年の被害は大きく増加

詐欺被害にご注意

  • 振り込め詐欺、還付金詐欺、フィッシング詐欺などの被害が前年より増加中。
  • 警察庁の報道発表資料の数字からグラフにしています。

(1)2024年9月末までの被害額は約411億1000万円(月平均は約45億7000万円)。前年の同じ期間と比べ約100億6000万円も増加しています。

2024年9月までの特殊詐欺被害

拡大表示

(2)2023年の詐欺被害総額(全国)は約452億6000万円(月平均は約37億7000万円)。このうち12月は約60億300万円で、月平均に比べ20億円以上多くなっています。年間の認知件数は19,038件です。

特殊詐欺の被害状況

出典:警察庁 (拡大表示)

フィッシング詐欺
※「アンコウ」の多くは深海魚のため魚釣りでは捕れません。

三猿で犯罪被害を防ぐ

▲画像の再利用はご自由に!

 

警察庁の詐欺防止ビデオ

杉さん、コロッケさん、伍代さん達がいろいろ教えてくれます。お爺ちゃん、おばあちゃんと一緒に見ると良さそうですね。

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10 押し買い被害

年末から年度末に特に目立ちます。「リサイクルセンター」など架空の名称を名乗り電話(近所をまわっています・・など)をしたあと訪問し、貴金属などを相場より安く買い叩く手口です。

悪質な訪問販売や通販トラブルは、消費者相談センター(188番=いやや)へ!

11 初詣

初詣

境内でのポイ捨て禁止


正しい拝礼の作法[神社庁の動画を表示]

神社の鳥居をくぐるときは、一礼してから鳥居内側の端を歩き、参拝を終えたあとも社殿の方向を向き一礼するのが丁寧な作法とされています。(出典:東京神社庁

ご神前についたら浅く一礼したのちに、お賽銭を入れる。そして・・

  1. 深いお辞儀(礼)を二回繰り返します。[ 二拝 ]
  2. 次に両手を胸の高さで合わせ、右手を少し手前に引き、肩幅程度に両手を開いて拍手を二回打ちます。[ 二拍手 ]
  3. そのあとに両手をきちんと合わせながら心を込めて祈ります。
  4. 両手をおろし、最後にもう一度深いお辞儀(礼)をします。[ 一拝 ]


▲2分45秒の動画(字幕あり)です。

2025年(令和7年)はどんな年?
おもな行事や2025年問題など(外部サイト)>>

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