業務中の交通事故・違反をゼロに!

運送業や営業活動時における社用車の交通事故は、運転した人だけでなく、雇用者側に「使用者責任」や「運行供用者責任」が発生することもあります。

会社名義の車による事故では、当事者となった従業員だけでなく雇用者側にも「運行供用者責任」が発生し、責任が問われるケースが少なくありません。

また駐車違反を繰り返し車両の「使用制限命令」が出された場合、業務に与える影響は大きなものになります。

データー(数値)の出典:警察庁愛知県警

4月は「業務中のドライバー」が起こす死亡事故比率が高い

運送業の交通事故

愛知県警が5年間(2011年~2016年)の事故を分析したデーターによると、4月は「業務中のドライバー」が交通死亡事故を起こす割合が高くなっています。4月は就職や転勤などで、新しい環境での運転が原因のひとつ考えられています。

また新しく自動車免許を取得した人も増える時期です。

月ごとの交通事故の特徴と原因>>

運送業では安全教育の充実が不可欠

改正道路交通法

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平成29年3月12日から「改正道路交通法」が施行され、準中型免許が新設されています。

これは車両総重量7.5トン未満(最大積載量4.5トン未満)の貨物車などを18歳から運転できる資格で、宅配や貨物輸送業界の人手不足を解消することが目的の一つになっています。
運転経験が浅く技術も未熟な若者による事故を防ぐためにも、社内研修などの充実が必要です。

新規取得者(警察庁資料から|平成29年3月12日~12月31日)

  • 18歳:3,172人
  • 19歳:937人
  • 20歳以上:4,089人

合計:8,198人

安全運転を毎日意識することが大切

運転中のスマホ操作は厳禁!

車を運転する業種や業態によって、求められる運転技術のレベルに違いはあるものの、すぐに技術を高めることは困難です。

しかし運転中のスマホ操作厳禁など、絶対に守らなければならない交通規範の遵守は、毎日の業務で繰り返し意識づけすること大切です。

安全運転を促す運転日報

社用車の管理で広く使われる「運転日報」に、メッセージを記入できるフリースペース付日報と「車両点検表」を配布しています。

提供:東洋フォーム印刷 株式会社

運転日報

▲無料でお使いいただけます。

車両管理者が季節、月、日ごとにメッセージを記入したり、運転者が毎日「安全運転の心構え」を記入することで、交通違反をなくし事故のリスクを小さくすることが期待できます。

ダウンロードはこちらから
運転日報(A4,B5.A5サイズ)と車両点検表B5サイズを同梱(zip形式)



年間の交通違反取締り件数

「交通安全白書」によると、おととし(平成28年)の交通違反取締り件数は、673万9199件です。このうち悪質性・危険性の高いスピード違反が161万1238件、酒酔い・酒気帯び運転が2万6423件、無免許運転が2万1317件です。

始業時のアルコールチェック、定期的な免許証の有効確認

運送事業者では、運転者に対して実施される点呼において、運転者の酒気帯びの有無を確認する際に「アルコール検知器」の使用が義務化されていますが、運送業以外の企業においても業務運転者への酒気帯びチェックが望まれます。特に飲み会の翌日などは、二日酔い状態で出勤する人も?

業務用のアルコール検知器で、「アルコール検知器協議会」が認定している製品は、こちらから>>

運転免許の有効確認

運転免許の有効確認

運転免許証の定期的な有効確認は必要です。交通違反による免停処分等の有無だけでなく、更新期限を忘れたことによる失効の有無も確認が必要です。

警察庁の「運転免許統計」によると、平成29年の運転免許交付数のうち、失効新規数(更新忘れを含む)は、23万4602件です。毎年24万件前後で推移しています。

また免許証を取得したばかりの人は、初心者マークを車体の前面と後面の両方(地上0.4メートル以上1.2メートル以下の見やすい位置)に装着する義務(1年間)があります。罰則は反則金が4,000円で違反点数は1点です。営業車も対象です。

業務中の運転による交通事故

多くの死傷者を出した事故、原因がクローズアップされた事例です。

  • 2018年3月:兵庫県高砂市の「姫路バイパス」で、トラックが軽自動車に衝突し、4台の車が絡む玉突き事故が発生。この事故で追突された軽自動車に乗っていた男児(7才)が死亡し、4人が負傷しています。
  • 2018年2月:大阪市生野区の市道交差点で、聴覚支援学校の児童3人と教員2人がショベルカーにはねられ、女子児童(11)が死亡し4人が重軽傷を負う事故。
  • 2017年11月:滋賀県多賀町の「名神高速道路」下り線で、スマホを操作しながら運転していた大型トラックが乗用車などに追突し、あわせて5台が絡む多重事故が発生。この事故で2台の乗用車が炎上し1人が死亡。他に2人が負傷しています。
  • 2017年10月:岡山県津山市の「中国自動車道」で、軽自動車が路上に落ちていたタイヤに乗り上げ横転し母娘2人が路肩に避難していたとこころ、直後に走ってきた大型トレーラーもタイヤに乗り上げ横転。避難していた母娘2人が巻き込まれて死亡。
  • 2017年10月:大阪市平野区の「阪神高速道路」松原線下りで、車線変更した大型トレーラーが、追い越し車線を走ってきたタクシーに衝突。タクシーに乗車していた男性が死亡。大型トレーラーの運転手は飲酒し運転していた。
  • 2017年8月:岐阜県多治見市の「中央自動車道」で、スマホを操作しながらトラックを運転し、工事現場に突っ込み、作業員1人が死亡し8人が負傷する事故。
  • 2017年8月:静岡県島田市大草の新東名高速道上りの「大草トンネル内」で、スマホを操作しながら運転していた大型トラックが大型バイクに追突したあと、トラックや乗用車など計6台が絡む多重事故を起こす。最初に追突された大型バイクの男性(51)が死亡し、他に7人が負傷しています。
  • 2017年5月:愛知県一宮市の「名神高速道路」上り線で、スマホを操作しながら運転していたトラックが軽乗用車に追突するなど5台が絡む事故。軽自動車に乗っていた2人が死亡、4人が負傷しています。
  • 2016年10月:愛知県一宮市でスマホで「ポケモンGO」の操作をしながらトラックを運転し、小学4年生の男児をはねて死亡させる事故。(※)
  • 2016年4月:福井市の国道でトラックから落下した積み荷(木材)が、対向車線を走っていた乗用車のフロントガラスを直撃。乗用車を運転していた男性が死亡。
  • 2016年3月:「山陽道」下り線八本松トンネル内で、渋滞の列にトラックがブレーキをかけないまま時速約80キロで追突し、トラックと乗用車の計5台が炎上。2人が死亡し複数の負傷者が出ています。事故原因は過労運転で、事故を起こした運転手と運行管理者だった運輸会社の役員、および法人としての同社にも道交法違反(過労運転下命)で、有罪となっています。
  • 2016年1月:長野県北佐久郡軽井沢町の国道18号で、スキー場に向かっていた大型バスが横転する事故。乗員と大学生などの41人(運転手2人、乗客39人)中15人が死亡し、その他の乗客も重軽傷を負う事故。バスを運転していた男性(死亡)は、大型バスの運転に不慣れだったとのこと。

愛知県一宮市で小学4年生の男児がトラックにはねられ亡くなった事故では、ご遺族の声を愛知県警が動画(youtube)で公開しています。

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