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春の全国火災予防運動(2022年)ポスター等

春の全国火災予防運動は
令和4年3月1日(火)~7日(月)
2月から3月は空気が乾燥し風の強い日も多くなります。火災の怖さは延焼による近隣への被害拡大、1度に多くの人が犠牲になるケースも少なくないことです。お出かけ前、おやすみ前には火の元を確認!
[目次]
- 火災予防運動の概要
重点項目など - ポスター等
ポスター/リーフレット等
事業者・宿泊施設向け - 山火事予防運動
標語・ポスター - 火災の発生状況・原因
出火原因の1位は放火(疑いを含む)で2月が最多。次いで3月、4月の順です。 - リチウム電池の発火事故
モバイルバッテリー等に使われるリチウムイオン電池が原因の発火事故(激しく燃えます)
ポータブル電源の発火事故 - 火事を起こさないために
地震火災に注意!
命を守る7つのポイント
もしもの火災発生時には、初期消火が重要!
このページに掲載している数値等は消防庁のデーターから出典した二次情報です。数値を再利用される場合は、出典元データーをご使用ください。
春の全国火災予防運動
- 主唱:消防庁
- 期間:令和4年3月1日(火)~7日(月)
- 標語:『おうち時間 家族で点検 火の始末』
標語は2021年度(令和4年3月末まで)です。
重点項目
- 住宅防火対策の推進
- 乾燥時及び強風時火災発生防止対策の推進
- 放火火災防止対策の推進
- 特定防火対象物等における防火安全対策の徹底
- 製品火災の発生防止に向けた取組の推進
- 多数の者が集合する催しに対する火災予防指導等の徹底
- 林野火災予防対策の推進
火災予防運動のポスター
まとめてダウンロード[zip]
▲上記2種類のポスター(それぞれA4とA3)を同梱しています。いずれもPDF形式です。
事業者・店舗向けリーフレット
各リンク先(消防庁)で表示・印刷できます(PDF)。多くの人が集まる場所では、火災だけでなく、地震発生時の避難経路の安全確認もお忘れなく。防災・防火対策がより重要な時期かもしれません。
その他(消防庁にリンク|PDF)
まとめてダウンロード
[zip形式]9.68MB
▲上記のリーフレット6種類を同梱しています。いずれもPDF形式です。容量は9.68MBあるため、ご利用回線によってはダウンロードに時間がかかる場合があります。
全国山火事予防運動
2022年
- 主唱:林野庁・消防庁
- 期間:令和4年3月1日(火)~7日(月)
- 標語:山火事を 防ぐあなたの 心がけ
山火事の発生状況
消防庁の資料からの年平均(2015年-19年)
平均発生件数 | 1234件 |
焼失面積 | 661ヘクタール(東京ドームの建築面積約140個分) |
発生の多い月 | 3月がもっとも多く236件、次いで4月(224件)、5月(207件)。この3か月で年間の半数以上(約54%) |
出火原因 | たき火がもっとも多く373件(30.2%)、次いで火入れ(216件)、放火・放火の疑い(104件) |
ポスター
林野庁が公開している「山火事予防運動」のポスターです。
火災の発生状況
2020年の火災発生状況(年間)です。前年の統計は例年10月頃に発表されます。
数値の出典:消防庁(PDF)
発生状況
総出火件数のおもな内訳
- 建物火災:10,969件
- 車両火災:3,453件
- 林野火災:1,235件
死傷者数は6,832人
- 死者数:1,321人
(うち住宅火災は845人。※自殺を除く) - 負傷者数:5,511人
建物火災のおもな内訳
- 一般住宅:6,795件
- 共同住宅:3,318件
- 併用住宅:355件
住宅以外のおもな建物
- 特殊複合用途:1,778件
- 工場・作業場:1,573件
- 事務所:708件
- 飲食店:440件
店舗の火災は多数の死傷者が発生することも少なくありません。管理者は消火設備および避難経路、非常出口の点検(出口付近に物を置かない、扉を施錠しない)を!
飲食店では排気ダクトの清掃・点検を行いましょう。ダクト内に溜まったほこりなどに、調理中の火が燃え移る火災も発生しています。焼き肉店などは特に注意が必要。
事業所・工場などでは配線(ネズミなどにかじられたり、荷物等で踏まれてないか)、配電盤の点検(漏電チェック)、防火設備の点検が必要です。
※漏電状態(電線の絶縁物が切れる、破れるなどで電気が漏れる)では、電気が他の物質と干渉し、火花(スパーク)が発生することで火災の原因になる。
火災の発生が多い月
- 3月:3,568件(10.3%)
- 4月:3,567件(10.3%)
- 2月:3,384件(9.8%)
火災の発生が多い時間帯
- 14時~15時:13.7%
- 10時~11時:13.4%
- 12時~13時:13.2%
火災発生件数(カッコ内は建物火災)
- 東京都:3,720件(2,676件)
- 大阪府:1,888件(1,336件)
- 愛知県:1,869件(975件)
- 神奈川県:1,803件(1,093件)
- 北海道:1,765件(1,007件)
- 千葉県:1,653件(861件)
- 埼玉県:1,586件(927件)
- 兵庫県:1,495件(765件)
- 福岡県:1,228件(704件)
- 茨城県:1,048件(559件)
人口1万人あたりの出火件数
- 鹿児島県:4.08件
- 宮崎県:4.02件
- 島根県:3.96件
- 大分県:3.93件
- 徳島県:3.81件
- 青森県:3.78件
- 山口県:3.74件
- 長野県:3.71件
- 山梨県:3.68件
- 岡山県:3.62件
(全国平均は2.72件)
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全火災の確定原因の1位は「たばこ」ですが、「放火」は疑いを含めるともっとも多く、住宅火災では「コンロ」がもっとも多くなっています。火の消し忘れ、油火災にご注意を!わずかな時間でも、忘れると長い時間です。 |
住宅火災での出火原因ワースト10
カッコ内は比率です。
- コンロ:1,797件(17.2%)
- たばこ:1,290件(12.3%)
- ストーブ:794件(7.6%)
- 放火:645件(6.2%)
- 配線器具:541件(5.2%)
発火事故が増加中 - 電灯電話等の配線:516件(4.9%)
- 電気機器:508件(4.9%)
- 放火の疑い:312件(3.0%)
- たき火:154件(1.5%)
- 電気装置:66件(0.6%)
発生件数は少ないものの、太陽光による収れん火災、住宅用ワックスなどが出火原因になることもあります。
特殊な出火原因[表示する]
- ロボット掃除機:ロボット掃除機が電気ストーブなどにぶつかり、ソファーなどに接触することでの火災。
- 住宅用のワックス:油の成分が空気中の酸素と反応して自然発火。(フローリングワックスなどを行った時は、使用した布を放置しないこと)
- アルキド樹脂系塗料:ペンキやインクでの自然発火。塗料のついたウエス(布)を束ねたり、重ねたりして放置すると 酸化反応熱による発火の危険性。(塗布した物では発火の危険性はありません)
- 生ごみや木くず:大量放置した場合は、内部での発酵による熱が発生。
- 室内飼いのペット:猫のオシッコによる配線のショート、犬が調理器具、暖房器具などのスイッチを押すことが原因となったもの、またウサギ(げっ歯類等)は、電気コードをかじるこで発火の原因になります。ペットの留守番時にはコンセントを抜きましょう。
- 収れん火災:水の入ったペットボトル、鏡、アクセサリーの吸着盤などが太陽光を収束(レンズ効果)させ、可燃物に当たることで発生する火災。太陽の高度が低い秋から冬に多く発生するといわれています。
アルコール消毒液やスプレーに注意
- 消毒用アルコール(エタノール)は気化すると引火しやすい。ジェルタイプも同じです。(消毒用は除菌用に比べ濃度が高い)
- 暖房器具の付近で使わない、置かないことを徹底!
- 調理器具、卓上コンロなどの近くもたいへん危険!
- 事業所などで屋外に設置した灰皿近くに、アルコール消毒液を置くなども危険です。
- 衣服やマスクなどを消毒した後は、完全に乾く前にストーブなどに近づけない。
- 可燃性ガスを含むスプレーなども同様です。取扱いにご注意を!
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)が公開している動画(42秒)です。
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火災とは関係ないけど・・
アルコールは気化した場合、低い場所に滞留しやすくなります。イヌやネコはアルコールに弱く、たいへん危険です。体内で分解できずエタノール中毒になると、命を落とすこともあります。室内飼いのペットにもご注意を。同様に車内も危ないです。 |
電源まわりの清掃など
2020年に配線器具等が出火原因となった火災は541件です。
- コンセント内のホコリを掃除機で吸い取る
- 古くなった延長コード、電源タップなどの交換
テーブルタップや延長コード等からの発火事故・火災が2年連続で増加!(テレワークの増加でパソコン・周辺機器の使用増加が一因。事故原因や対策など)>>
廃棄・回収
リチウムイオン電池、ニカド電池、ニッケル水素電池等の廃棄は、不燃ごみとして出さず、家電量販店、ホームセンター等の一般社団法人JBRCリサイクル協力店で、回収してもらうことが必要です。
放火による死者は285人
火災による死者の約2割は放火(疑いを含む)が原因。2月は放火が年間最多、次いで3月、4月の順です。
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死者が発生した火災の出火原因においても放火(疑いを含む)がもっとも多く、277件発生し285人が亡くなっています。 |
放火が多く発生した月
- 2月:461件(11.5%)
- 3月:414件(10.3%)
- 4月:406件(10.1%)
放火の発生時間帯
- 16時~17時台:361件(9.1%)
- 20時~21時台:358件(8.9%)
- 14時~15時台:356件(8.9%)
※時間帯不明:556件(13.8%)
放火は狭い地域で連続して発生するケースも少なくありません。放火または疑いがある火災が発生した場合は、地域の安心メール等からの情報を活用し、放火を防ぐ対策を共有することが大切です。
- 家の周囲に可燃物を含め物を置かない。
- ゴミ出しは指定日以外に行わない。
- 監視カメラの設置。
- 集合住宅の駐輪場などはセンサーライトの設置。
- 空き巣の防止対策と同様に、狙われない環境づくりが大切です。
現住建造物放火罪(人が住んでいる建物・乗り物などへの放火)は、「死刑または無期、5年以上の懲役」と非常に重い罪です。
リチウム電池による火災が増加
東京消防庁は、スマホなどモバイル端末に使われるリチウム電池が原因の火災が増えており、注意を呼びかけています。使用中や充電中に熱くなるなどの異常があった際は、ただちに使用をやめて欲しいということです。
事故発生状況
いずれもメーカー指定の純正品以外のバッテリーでの事故が目立つようです。
(1)おもな製品の内訳(都内のみ)
- モバイルバッテリー:20件
- 携帯電話・スマホ:14件
- コードレス掃除機:7件
(2)近年の火災発生件数(都内のみ)
- 2021年:90件(9月末時点)
- 2020年:104件
- 2019年:102件
- 2018年:82件
- 2017年:56件
- 2016年:55件
最近では東京都だけで年間100件以上発生しており、全国でみれば相当数の火災や事故が発生しているかもしれないですね。(地震などの災害時のために、準備される方も多いと思います)
(3)火災の様態
- 充電中に過熱し発火
- 不燃ごみに出されたリチウム電池が収集車内で押しつぶされ、可燃液が漏れだし出火
- バッグの中などに携帯していた予備バッテリーから出火
スマホやノートパソコン、デジタルカメラ、コードレス電化製品などで使われる「リチウムイオン電池」は、電解液に燃えやすい物質を使用しているため、純正品以外を使用すると破裂によって電解液が漏れ出し火災の原因になるということです。また多くのバッテリーで使われている有機電解液は、人体への有毒性、環境への残存性も高いということです。
下記は東京消防庁が公開している動画です。(発火直後から激しく燃えます。かなり怖い状況が発生するようです)リチウムイオン電池の破裂が始まる8分20秒頃から再生します。発煙・発火の様子から見る場合は、9分30秒頃からご覧ください。
(4)少なくともPSEマークのある製品を選ぶ
PSEマークは経済産業省が管理している「電気用品安全法」で、PSEの取得が義務づけられた対象製品は、このマークがないものは輸入や販売が出来なくなっています
2019年2月1日以降の製品が対象で、それ以前の製品が間違って販売されることもあり、オークションサイト等では注意が必要。
このPSEマークには、ひし形と丸形マークがあります。モバイルバッテリーは丸型が指定されています。
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特定電気用品 | 特定電気用品以外の電気用品 |
上記2つの違いは、特定電気用品(ひし形)は、ACアダプター、電源タップなど直接100V電源に接続されるなど、火災の危険性が高いものが指定され、特定電気用品以外の電気用品(丸型)は、家電製品を含めて特定電気用品以外の製品で使われています。
注意すべき点は、丸型PSEマークは事業者登録と自社または外部の検査機関での試験のみで、公的機関による安全性項目の試験によるものではありません。(証明書等もない)このため、製造メーカーや販売元による一定の安全性の目安であり、かならずしも発火事故の防止を保証するものでないことです。(販売元がPSE認証製品と明記するのは不正確で、正しくは取得製品となります)
市販されているモバイルバッテリーの多くは輸入品が多く、PSEマーク(丸形)があっても、安全性を担保するには不安が残りますね。また購入の際は製品レビューや消費者庁や製品評価技術基盤機構(NITE)が公表している事故情報をチェックするとよさそうです。
- コードレスの家電製品等のバッテリーは純正品を使用。
- PSEマークを取得していない製品、PSEマーク制度前の製品はできるだけ使用しない。
- 年数の経過した製品、信頼性の乏しい製品も使用を避ける。
- スマホ等の予備バッテリーで最初にフル充電するときは、念のため外出時や就寝中は避けたほうが良さそうです。
ポータブル電源の発火事故
消費者庁によるとポータブル電源(リチウムイオン電池を使用したもの)が出火原因の可能性がある火災は、2010年以降で全国で少なくとも29件発生しているということです。
消費者庁によると、ポータブル電源は災害時の備え、アウトドア用に販売量が増えているということです。一概に危険というわけではなく、温度の異常を感知した際に機能を停止する回路があり、通常は異常発熱や発火の発生はないということです。しかし炎天下の車内に放置されたり、強い衝撃や水・異物混入などによって内部でショートしたりすると異常発熱する場合があるということです。
- 製造・販売元がはっきりしている製品を選ぶ
- リコール対象製品となっていないか確認
- 防水性能レベルを確認
- 機種ごとの定格出力を守る
火災予防(火の用心)
年間の総出火件数は3万4062件(2020年)。毎日どこかで約93件の火災が発生しています。防火・消火設備の点検、避難経路の安全確認を。
オンマウスまたはタップで停止、スワイプでスライド表示。▼消防車のサイレン(再生ボタンで音が出ます。ご注意ください)

買い物や散歩中に消防車のサイレンを聞くと、まさか私の家ではと心配になるわねー。

お散歩の途中で、慌ててお家に戻ったこと知ってるよ。
サイレン+警鐘「ウ~・カンカンカンカン」は火災出動、「ウ~、ウ~」だけの場合は、火災以外の出動(交通事故などの救急現場で、消防隊員の応援が必要な時など)ということです。
災害時の火災から命を守る動画
消防庁が作成したビデオ(3分間のダイジェスト版|字幕あり)です。地震や台風などの災害時に発生する火災について、わかりやすく解説しています。もしもの時にたいへん役立つ内容です。
地震火災発生のメカニズム等を過去の事例をもとに紹介し、対策例として家具等の転倒防止措置、感震ブレーカーの設置、安全装置付きの暖房器具の使用など。

最近は地震が多いね。火災原因の半数以上が電気関係なんだって。

地震も火事も怖いね。もしもの時のためにビデオ見たほうがいいね。本編ビデオ(字幕あり)は被害を出さないための対策を詳しく教えてくれるよ!
本編ビデオはこちらから(約11分)[表示]
命を守る7つのポイント
火災のニュース等では焼死と報道されるケースがみられますが、焼死に至る約8割は煙や可燃物が燃えることで発生する有毒ガス(一酸化炭素、塩化水素、シアン化水素など)によって、逃げ遅れることが原因といわれています。
寝たばこでは灰皿にたまった吸殻が燃えるだけで、有毒物質を含む大量の煙が部屋に充満します。煙に気づき目が覚めても体の自由が奪われ、逃げ遅れるケースも少なくありません。
消防庁は住宅用火災報知器の点検(電池切れの確認など)・交換(10年が目安)を呼び掛けています。
3つの習慣
- 寝たばこは絶対やめる。
- ストーブは燃えやすいものから、離れた位置で使用する。
(こたつの中で衣類を乾かさない) - ガスコンロなどのそばを離れるときは、必ず火を消す。
4つの対策
- 逃げ遅れを防ぐために、住宅用火災警報器を設置する。
(10年を目安に交換) - 寝具、衣類及びカーテンからの火災を防ぐために、防炎品を使用する。
- 火災を小さいうちに消すために、住宅用消火器等を設置する。
- お年寄りや身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。
消防庁等の公式な統計は出されてないようですが、報道をみると高齢者の住む住宅での火災が目立つようです。またコロナ禍が続く中、在宅時間が長くなるご家庭も多いと思います。初期消火には消火器が一番ですが、簡易的な「消火スプレー」は価格も安く、子どもやご高齢者でも簡単に使え備えると安心です。
初期消火が大切!
爆発事故や放火を除けば、住宅火災(失火)のほとんどは小さな火から。もしもの時は燃え広がる前に、素早く消火が出来る備えが大切。「消火スプレー」や「投てき消火剤」をキッチンやお部屋に備え、被害を最小に抑えましょう!
ご高齢者も簡単に使用でき、1秒でも早く消火できる備えが必要です。