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横断歩道での一時停止率(歩行者妨害)2021年

一時停止率の全国平均は30.6%
(約7割のクルマが停止しない)
JAF(出典)の調査によると、2021年の「歩行者のいる信号機のない横断歩道での車の一時停止率」は全国平均が30.6%で、前年より9.3%改善しています。全国でもっとも停止率が高かったのは長野県の85.2%で6年連続全国1位、もっとも低かったのは岡山県で10.3%です。
JAFのデーターを元に都道府県ランキング、前年との比較。また警察庁の統計情報から取り締まりの状況を掲載しています。
[目次]
- 停止率が高いランキング
1位は長野、2位は静岡、3位は山梨 - 停止率が低いランキング
1位は岡山、2位は東京、3位は青森 - 歩行者妨害の検挙数は約32万6000件
データーを更新
取り締まりが厳しくなっているようです。うっかり摘発されないための情報満載!2021年の検挙件数は約32万6000件で、前年より約3万5000件多く5年以上連続で増加。
都道府県別の一時停止率
- 40都道府県で前年より改善しています。
- アイコンは当サイトで掲載。
北海道・東北
宮城県は前年に比べ45.7%も向上し、全国でもっとも改善しています。順位は47位から4位になっています。3位の山梨県との差はわずか0.5%です。
都道 府県 |
2021年 停止率 |
2020年 停止率 |
前年比 | 改善 |
北海道 | 25.6% | 22.4% | +3.2% | ![]() |
青森 | 14.0% | 12.9% | +1.1% | ![]() |
岩手 | 45.7% | 23.2% | +22.5% | ![]() |
宮城 | 51.4% | 5.7% | +45.7% | ![]() |
福島 | 32.1% | 27.0% | +5.1% | ![]() |
秋田 | 46.9% | 21.8% | +25.1% | ![]() |
山形 | 42.5% | 24.8% | +17.7% | ![]() |
東北の平均は36.0%(全国平均は30.6%)
関東・甲信
千葉県は2019年の停止率が31.0%でしたが、2年連続で下がっています。(2年連続は全国で千葉県のみ)
都道 府県 |
2021年 停止率 |
2020年 停止率 |
前年比 | 改善 |
新潟 | 37.3% | 49.4% | -12.1% | ![]() |
長野 | 85.2% | 72.4% | +12.8% | ![]() |
茨城 | 19.0% | 27.3% | -8.3% | ![]() |
栃木 | 31.0% | 14.2% | +16.8% | ![]() |
群馬 | 22.0% | 13.9% | +8.1% | ![]() |
埼玉 | 23.6% | 12.4% | +11.2% | ![]() |
千葉 | 25.5% | 26.7% | -1.2% | ![]() |
東京 | 12.1% | 6.6% | +5.5% | ![]() |
神奈川 | 27.9% | 23.4% | +4.5% | ![]() |
山梨 | 51.9% | 35.8% | +16.1% | ![]() |
関東・甲信の平均は33.6%(全国平均は30.6%)
東海・北陸
愛知県は2020年の「歩行者妨害」摘発件数が全国でもっとも多いということです。三重県は2019年の停止率3.4%(最下位)から、2年連続して大きく改善。(三重県では歩行者が横断歩道を渡る際に手を挙げる「ハンドサイン」の普及も進めているということです)
都道 府県 |
2021年 停止率 |
2020年 停止率 |
前年比 | 改善 |
富山 | 25.1% | 10.7% | +14.4% | ![]() |
石川 | 50.7% | 29.3% | +21.4% | ![]() |
福井 | 20.2% | 19.7% | +0.5% | ![]() |
岐阜 | 35.5% | 19.7% | +15.8% | ![]() |
静岡 | 63.8% | 54.1% | +9.7% | ![]() |
愛知 | 47.6% | 32.5% | +15.1% | ![]() |
三重 | 47.0% | 27.1% | +19.9% | ![]() |
東海の平均は48.5%、北陸は32.0%(全国平均は30.6%)
近畿
兵庫県は全国平均(30.6%)を超えているものの、前年の全国順位2位から14位に下がっています。
都道 府県 |
2021年 停止率 |
2020年 停止率 |
前年比 | 改善 |
滋賀 | 20.7% | 18.7% | +2.0% | ![]() |
京都 | 16.8% | 19.9% | -3.1% | ![]() |
大阪 | 20.4% | 11.8% | +8.6% | ![]() |
兵庫 | 43.0% | 57.1% | -14.1% | ![]() |
奈良 | 28.1% | 19.0% | +9.1% | ![]() |
和歌山 | 18.4% | 15.9% | +2.5% | ![]() |
近畿の平均は24.6%(全国平均は30.6%)
中国・四国
岡山県の停止率は前年より改善されたものの、全国でもっとも低くなっています。(3年連続で改善してるものの横ばい状況)愛媛県は前年より28.6%高くなり、宮城県に次いで全国で2番目に高い改善です。
都道 府県 |
2021年 停止率 |
2020年 停止率 |
前年比 | 改善 |
鳥取 | 28.5% | 22.0% | +6.5% | ![]() |
島根 | 44.9% | 43.2% | +1.7% | ![]() |
岡山 | 10.3% | 7.1% | +3.2% | ![]() |
広島 | 24.1% | 27.9% | -3.8% | ![]() |
山口 | 31.0% | 18.0% | +13.0% | ![]() |
徳島 | 19.4% | 11.8% | +7.6% | ![]() |
香川 | 25.2% | 12.1% | +13.1% | ![]() |
愛媛 | 43.1% | 14.5% | +28.6% | ![]() |
高知 | 26.6% | 13.4% | +13.2% | ![]() |
中国の平均は27.8%、四国は28.6%(全国平均は30.6%)
九州・沖縄
都道 府県 |
2021年 停止率 |
2020年 停止率 |
前年比 | 改善 |
福岡 | 35.3% | 31.4% | +3.9% | ![]() |
佐賀 | 21.7% | 18.1% | +3.6% | ![]() |
長崎 | 32.9% | 35.0% | -2.1% | ![]() |
熊本 | 40.8% | 25.7% | +15.1% | ![]() |
大分 | 30.1% | 15.7% | +14.4% | ![]() |
宮崎 | 45.0% | 31.3% | +13.7% | ![]() |
鹿児島 | 25.5% | 18.3% | +7.2% | ![]() |
沖縄 | 31.1% | 18.0% | +13.1% | ![]() |
九州・沖縄の平均は32.8%(全国平均は30.6%)
停止率が高いランキング
2021年は長野県が6年連続で1位、静岡県は前年の3位から2位へ、山梨県は7位から3位に順位を上げています。
宮城県は前年の停止率が全国ワースト1でしたが、2021年は大きく改善し全国4位!わずか1年で5.7%から50%超えはすごいですね。
(宮城県の過去3年間は低い停止率でした。3.4%→7.4%→5.7%⇒51.4%)
順位 | 都道 府県 |
2021年 | 2020年 |
1 | 長野 | 85.2% | 72.4% |
2 | 静岡 | 63.8% | 54.1% |
3 | 山梨 | 51.9% | 35.8% |
4 | 宮城 | 51.4% | 5.7% |
5 | 石川 | 50.7% | 29.3% |
6 | 愛知 | 47.6% | 32.5% |
7 | 三重 | 47.0% | 27.1% |
8 | 秋田 | 46.9% | 21.8% |
9 | 岩手 | 45.7% | 23.2% |
10 | 宮崎 | 45.0% | 31.3% |

長野県は6年連続で停止率が1位!

すごい!2位より20%以上も高いし

止まってくれると嬉しいじゃん

左右をしっかり確認して渡ろうね
停止率が低いランキング
全国ワースト1は岡山県で約9割のクルマが一時停止しない(歩行者妨害)状況です。2020年も低い順で3位です。停止率が低い地域では、取り締まりが一段と厳しくなるかもですね。
順位 | 都道 府県 |
2021年 | 2020年 |
1 | 岡山 | 10.3% | 7.1% |
2 | 東京 | 12.1% | 6.6% |
3 | 青森 | 14.0% | 12.9% |
4 | 京都 | 16.8% | 19.9% |
5 | 和歌山 | 18.4% | 15.9% |
6 | 茨城 | 19.0% | 27.3% |
7 | 徳島 | 19.4% | 11.8% |
8 | 福井 | 20.2% | 19.7% |
9 | 大阪 | 20.4% | 11.8% |
10 | 滋賀 | 20.7% | 18.7% |
全国の一時停止率を色分け
JAFの発表データーを元に色分けしたもの
歩行者妨害の検挙件数
(違反しないために)
これだけ知れば事故を減らし、違反点数2点+反則金9,000円(普通車)を失うことがなくなるかも!? 記事内の事故件数等は、政府統計総合窓口(交通事故統計)から出典しています。
検挙件数(過去5年)
2021年の「歩行者妨害」の検挙件数は全国で32万5796件(1日平均は約893件)で、前年より3万5263件も多くなっています。5年以上連続で増加しており2017年の約2.3倍です。
全国で検挙件数がもっとも多いのは愛知県で、2022年4月末時点で8,379件(1日あたり約70件)です。(近年は毎年検挙件数が最多)
2021年10月13日に警察庁の通達「歩行者優先と正しい横断の徹底に向けた取組の強化について(外部リンク|PDF)」が出されています。歩行者優先の取り組みに関する通達は、2018年以降で4回目です。今後も取り締まりの強化が続きそうです。
死傷事故件数(過去5年)
原付以上の「第一当事者=もっとも過失が大きい」の交通事故で、「歩行者妨害」が違反の死傷事故件数です。
年 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | 2017 |
件数 | 9,825 | 10,044 | 11,192 | 11,809 | 12,487 |
歩行者妨害の取り締まり等
歩行者のいる信号機のない横断歩道での車の一時停止違反です。歩行者が横断するか分からない場合も、直前で停止できるような速度で進行する必要があり、また歩行者が通行をゆずってくれた場合においても、摘発の対象になるということです。
後続車がいる場合はブレーキを複数回踏んで停止ランプで知らせる、追突の危険性がある場合はハザードランプなどで知らせましょう。また二輪車は特に注意し、出来る限り左側に寄って停止するなどで追突事故を防ぎましょう。
追突される危険がある場合
二輪車等で一時停止することによって、後続車に追突される危険性が高く停止できなかった場合について、警察(#9110)に聞いてみたところ取り締まるかどうかは、個別に判断するということです。警察官の現認が基本ということで、明らかに追突の危険があった場合においては対応が異なる場合もあるということです。(すべての都道府県で同じかどうかは分かりません。同様のケースを黙認するという意味ではなく、歩行者に危険が生じなかった場合などです)※警察の公式見解ではありません。

地球交通事故撲滅本部
警察庁が制作した動画です。吾輩の人に「何事だ!」とかメチャ怒られるけど、いろいろ教えてくれます!多くの人が知らない、または忘れてしまった内容かも。3分12秒の動画(字幕あり)を見れば、事故を減らし違反点数2点・反則金9千円(普通車)を失うこともなくなるかも。
[チャンネルは千葉県警]
上記は運転者編 ①(横断歩道に気づいたら)です。
- 運転者編 ②(横断歩道に歩行者がいたら)
2分57秒 - 運転者編 ③(横断歩道の手前に止まっている車がいたら)
2分53秒

動画は朝に見ると「ドンジャカ・・キュイーン♪・・ドカーン!」のBGMで目が覚めちゃうよ!

1日の安全運転にもつながるね。
取り締まりは厳しいようです!
(1)youtubeに投稿された取り締まり映像
ほとんどの運転者が見過ごしてしまいそうな状況でも、検挙されることがあるようです。
上記以外では歩行者が道を譲ってくれた場合、横断歩道の右側(対向車線側)に渡ろうとしている歩行者がいたものの、通行車両の陰で確認できなかった場合などにおいても摘発されています。道交法では歩行者の横断中はもちろん、渡ろうとしている場合は一時停止義務、また「歩行者がいないことが明らかな場合をのぞいて、いつでも停止できる速度で通行しないといけない」とあります。
(2)「歩行者の歩足をゆるめさせた」で摘発された事例も
(3)横断歩道に近づいたら慎重に
横断歩道を渡ろうと歩行者が止まっている場合は、もちろん一時停止。また渡るために横断歩道に近づいている人だけでなく、横断歩道近くの歩道を歩いている人で「横断歩道を渡るかもしれない・可能性がある」場合においても、いつでも止まることが出来る速度が必要ということです。(見通しの悪いT字路や十字路付近の横断歩道も注意が必要です)
愛知県や三重県、兵庫県など複数の地域では、毎月11日を「横断歩行者の日」として定め、取り締まりが強化されています。(お住いの地域の警察本部HPをご確認)
お気をつけて

右よし左よし、どっちもOK!

どうしたの?キョロキョロして・・

歩行者を確認する練習だよ。

・・・・
こっそり見張ってる、おまわりさんも発見できるかもね。
次のページは事故状況と罰則など
「歩行者妨害」による人身事故は11,629件、死亡事故は224件発生(過去5年の年間平均)しています。下記について掲載しています。
- 人身事故の発生状況
- 年齢層別の事故件数
- 違反点数と罰則
- ポスターなど