横断歩道での一時停止率(2023年)歩行者妨害

横断歩道の一時停止率

一時停止率の全国平均は45.1%
(まだ半数以上が停止しない)

JAF(出典)の調査によると、2023年の「歩行者のいる信号機のない横断歩道での車の一時停止率」は全国平均が45.1%(前年より5.3%改善)です。全国でもっとも高かったのは長野県の84.4%で8年連続全国1位、もっとも低かったのは新潟県で23.2%です。

JAFのデーターを元に都道府県ランキング、前年との比較。また警察庁の統計情報から取り締まりの状況を掲載しています。

[目次]

※表やグラフは当サイトで作成。写真を含め2次情報として再利用いただてもOKです。

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都道府県別の一時停止率

  • 35都道府県で前年より改善しています。
  • アイコンは当サイトで掲載。

北海道・東北

停止率の改善

都道
府県
2023年
停止率
2022年
停止率
前年比 改善
北海道 29.0% 25.2% +3.8% 改善した
青森 47.4% 56.7% -9.3% 改善しなかった
岩手 56.2% 50.0% +6.2% 改善した
宮城 51.9% 48.6% +3.3% 改善した
福島 60.8% 55.3% +5.5% 改善した
秋田 52.1% 50.3% +1.8% 改善した
山形 53.6% 55.2% -1.6% 改善しなかった

秋の全国交通安全運動2024年のポスター等

関東・甲信

停止率の改善

  • 長野県は調査開始以降、8年連続で全国1位!
  • 栃木県は前年より大きく改善し全国3位!
都道
府県
2023年
停止率
2022年
停止率
前年比 改善
新潟 23.2% 25.7% -2.5% 改善しなかった
長野 84.4% 82.9% +1.5% 改善した
茨城 27.6% 26.3% +1.3% 改善した
栃木 74.8% 44.9% +29.9% 大きく改善した
群馬 41.1% 31.1% +10.0% 大きく改善した
埼玉 38.9% 34.5% +4.4% 改善した
千葉 31.9% 27.2% +4.7% 改善した
東京 39.6% 27.3% +12.3% 大きく改善した
神奈川 29.1% 34.3% -5.2% 改善しなかった
山梨 61.0% 64.6% -3.6% 改善しなかった

千葉県は8月、11月、1月を「横断歩道での歩行者優先」の強化月間として啓発を進めるということです。

東海・北陸

停止率の改善

石川県は前年の26位から大きく改善し全国2位!

都道
府県
2023年
停止率
2022年
停止率
前年比 改善
富山 50.0% 37.0% +13.0% 大きく改善した
石川 76.4% 36.0% +40.4% 大きく改善した
福井 26.7% 31.7% -5.0% 改善しなかった
岐阜 65.4% 57.0% +8.4% 改善した
静岡 63.9% 60.8% +3.1% 大きく改善した
愛知 61.2% 55.2% +6.0% 改善した
三重 51.3% 49.6% +1.7% 改善した
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近畿

停止率の改善

兵庫県の停止率は52.0%で全国平均は上回っているものの、昨年の2位から17位に順位を大きく下げています。

都道
府県
2023年
停止率
2022年
停止率
前年比 改善
滋賀 46.3% 33.3% +13.0% 大きく改善した
京都 34.6% 23.5% +11.1% 大きく改善した
大阪 26.7% 26.4% +0.3% 改善した
兵庫 52.0% 64.7% -12.7% 改善しなかった
奈良 48.1% 32.1% +16.0% 大きく改善した
和歌山 30.1% 22.5% +7.6% 改善した

中国・四国

停止率の改善

都道
府県
2023年
停止率
2022年
停止率
前年比 改善
鳥取 50.0% 29.6% +20.4% 大きく改善した
島根 53.0% 55.9% -2.9% 改善しなかった
岡山 47.8% 49.0% -1.2% 改善しなかった
広島 48.5% 50.0% -1.5% 改善しなかった
山口 48.5% 52.9% -4.4% 改善しなかった
徳島 36.7% 32.0% +4.7% 改善した
香川 39.1% 26.0% +13.1% 大きく改善した
愛媛 58.5% 53.0% +5.5% 改善した
高知 35.3% 32.9% +2.4% 改善した

九州・沖縄

停止率の改善

都道
府県
2023年
停止率
2022年
停止率
前年比 改善
福岡 58.1% 52.5% +5.6% 改善した
佐賀 26.2% 25.1% +1.1% 改善した
長崎 42.5% 40.9% +1.6% 改善した
熊本 66.1% 57.3% +8.8% 改善した
大分 31.1% 32.9% -1.8% 改善しなかった
宮崎 63.6% 53.6% +10.0% 大きく改善した
鹿児島 42.8% 38.0% +4.8% 改善した
沖縄 31.1% 20.9% +10.2% 大きく改善した
停止率が高いぜ!ランキング

横断歩道の一時停止率の1位は長野県

長野県は8年連続で1位!

栃木県は3位に大躍進!2018年の停止率は0.9%で全国最下位(歩行者のいる信号機のない横断歩道で、100台中99台は止まらずに通過の状況)でした。この年の全国平均は8.6%で、50%を超えていたのは長野県のみです。2023年は21の県で50%以上です。(現在JAFが公開しているのは2018年以降のデーターのみ、長野県は調査開始以降の連続記録です)


都道
府県
2023年
停止率
2022年
停止率
1 長野 84.4% 82.5%
2 石川 76.4% 36.0%
3 栃木 74.8% 44.9%
4 熊本 66.1% 27.3%
5 岐阜 65.4% 57.0%
6 静岡 63.9% 60.8%
7 宮崎 63.6% 53.6%
8 愛知 61.2% 55.2%
9 山梨 61.0% 64.6%
10 福島 60.8% 55.3%

長野県は8年連続で停止率が1位!

長野県の人、すごいね!

止まってくれると嬉しいじゃん

 

左右をしっかり確認して渡ろうね

停止率が低いじゃん‥ランキング

都道
府県
2023年
停止率
2022年
停止率
1 新潟 23.2% 25.7%
2 佐賀 26.2% 25.1%
3 福井 26.7% 31.7%
4 大阪 26.7% 26.4%
5 茨城 27.6% 26.3%
6 北海道 29.0% 25.2%
7 神奈川 29.1% 34.3%
8 和歌山 30.1% 22.5%
9 大分 31.1% 32.9%
10 沖縄 31.1% 20.9%
2018年~2023年(6年間)で毎年30%未満が続いているのは、北海道・茨城県・大阪府・佐賀県です。大阪府は平均で17.9%です。東京都は2023年が39.6%ですが平均では15.6%で、もっとも低くなっています。
前年比ランキング

都道
府県
前年比 2023年の
停止率
1 石川 +40.4% 76.4%
全国2位
2 栃木 +29.9% 74.8%
全国3位
3 鳥取 +20.4% 50.0%
4 奈良 +16.0% 48.1%
5 香川 +13.1% 39.1%
6 富山 +13.0% 50.0%
7 滋賀 +13.0% 46.3%
8 東京 +12.3% 39.6%
9 京都 +11.1% 34.6%
10 沖縄 +10.2% 31.1%

石川県の人、すげーじゃん!

栃木県は大躍進じゃん☆「止まってくれない栃木県からの脱却キャンペーン」で、横断歩道での歩行者優先を啓発するテレビCMも流してるよ。

▲栃木県の啓発CM(30秒|音声あり)

6年前と比較すると

2018年の停止率と比べた改善ランキング(停止率の差です)。全国で改善しているものの、都道府県ごとに大きな差があるようです。


大きく改善 ちょっと改善
都道
府県
高い 都道
府県
低い
1 栃木 73.9% 新潟 9.4%
2 岐阜 63.2% 神奈川 14.7%
3 熊本 57.3% 佐賀 18.2%
4 福島 57.3% 茨城 18.4%
5 宮崎 55.7% 千葉 20.0%
6 山梨 55.4% 沖縄 21.6%
7 岩手 51.3% 福井 22.2%
8 三重 49.9% 大阪 22.7%
9 石川 49.5% 鳥取 24.4%
10 愛媛 48.6% 大分 24.4%
停止率の色分け(2023年)
10%未満 10%~20%未満 20%~30%未満
30%~40%未満 40%~50%未満 50%以上

※色分けは当サイトで行ったもの。(20%未満はありません)

都道府県別の一時停止率(2023年)を色分け

 

検挙数と事故件数(全国)

数値は警察庁の交通事故統計から出典

2018年~2022年(5年間)の「歩行者妨害等」の検挙数(合計)は、136万3517件です。検挙数は毎年増えており、取り締まりが強化されているようです。
2018年~2022年(5年間)の人身事故で、第一当事者(責任がもっとも大きい)の法令違反で「歩行者妨害等」が原因は、5万2937件(平均1万0587件)です。この違反による事故は減少傾向ではなく、横ばい状況が続いています。

 

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歩行者妨害の検挙件数
(違反しないために)

これだけ知れば事故を減らし、違反点数2点+反則金9,000円(普通車)を失うことがなくなるかも!? 記事内の事故件数等は、政府統計総合窓口(交通事故統計)から出典しています。

取り締まり

検挙件数(過去5年)

2022年の「歩行者妨害」の検挙件数は全国で33万6504件(1日平均は約922件)で、前年より1万0735件も多くなってます。5年以上連続で増加しており2018年の約1.9倍です。

歩行者妨害の検挙数(推移)

全国で検挙件数がもっとも多いのは愛知県です。

事故・取り締まり状況

死亡事故(2022年)

歩行者妨害等が原因の死亡事故は243件で、前年より27件増えています。おととしまで減少傾向が続いていましたが昨年は5年ぶりに増加しています。

歩行者妨害の取り締まり等

歩行者のいる信号機のない横断歩道での車の一時停止違反です。歩行者が横断するか分からない場合も、直前で停止できるような速度で進行する必要があり、また歩行者が通行をゆずってくれた場合においても、摘発の対象になるということです。

後続車がいる場合はブレーキを複数回踏んで停止ランプで知らせる、追突の危険性がある場合はハザードランプなどで知らせましょう。また二輪車は特に注意し、出来る限り左側に寄って停止するなどで追突事故を防ぎましょう。

追突される危険がある場合

二輪車等で一時停止することによって、後続車に追突される危険性が高く停止できなかった場合について、警察(#9110)に聞いてみたところ取り締まるかどうかは、個別に判断するということです。警察官の現認が基本ということで、明らかに追突の危険があった場合においては対応が異なる場合もあるということです。(すべての都道府県で同じかどうかは分かりません。同様のケースを黙認するという意味ではなく、歩行者に危険が生じなかった場合などです)※警察の公式見解ではありません。

横断歩行者妨害
ポスター・リーフレットを学校や職場に掲示すれば、事故・違反の防止が期待できそうです。警察庁HPからダウンロード(PDF)できます。

地球交通事故撲滅本部

警察庁が制作した動画です。吾輩の人に「何事だ!けしからん!」とかメチャ怒られるけど、いろいろ教えてくれます!多くの人が知らない、または忘れてしまった内容かも。3分12秒の動画(字幕あり)を見れば、事故を減らし違反点数2点・反則金9千円(普通車)を失うこともなくなるかも。[チャンネルは千葉県警]

上記は運転者編 ①(横断歩道に近づいたら)です。

動画は朝に見ると「ドンジャカ・・キュイーン♪・・ドカーン!」のBGMで目が覚めちゃうよ!

1日の安全運転にもつながるね。

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身体障害者・幼児等の通行妨害にも注意

罰則は普通車の反則金が7000円で違反点数は2点です。

道路交通法 第七十一条(運転手の遵守事項)から抜粋。

身体障害者用の車いすが通行しているとき、目が見えない者が第十四条第一項の規定に基づく政令で定めるつえを携え、若しくは同項の規定に基づく政令で定める盲導犬を連れて通行しているとき、耳が間こえない者若しくは同条第二項の規定に基づく政令で定める程度の身体の障害のある者が同項の規定に基づく政令で定めるつえを携えて通行しているとき、又は監護者が付き添わない児童若しくは幼児が歩行しているときは、一時停止し、又は徐行して、その通行又は歩行を妨げないようにすること。

取り締まりはかなり厳しいかも

歩行者妨害の取り締まりは厳しい

(1)投稿された取り締まり映像

ほとんどの運転者が見過ごしそうな状況でも、検挙されることがあるようです。

上記以外では歩行者が道を譲ってくれた場合、横断歩道の右側(対向車線側)に渡ろうとしている歩行者がいたものの、通行車両の陰で確認できなかった場合などにおいても摘発されています。道交法では歩行者の横断中、渡ろうとしている場合は一時停止義務、また「歩行者がいないことが明らかな場合をのぞいて、いつでも停止できる速度で通行しないといけない」とあります。

(2)横断歩道に近づいたら慎重に

横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合は、もちろん一時停止。また渡るために横断歩道に近づいている人だけでなく、横断歩道近くの歩道を歩いている人で「横断歩道を渡るかもしれない・可能性がある」場合においても、いつでも止まることが出来る速度が必要ということです。(見通しの悪いT字路や十字路付近の横断歩道も注意が必要です)

愛知県や三重県、兵庫県など複数の地域では、毎月11日を「横断歩行者の日」として定め、取り締まりが強化されています。(お住いの地域の警察本部HPをご確認)

(3)危なすぎる横断歩道

見通しが悪い横断歩道
左右の見通しが悪すぎる横断歩道。一時停止だけでなく、ゆっくりゆっくり進みながら安全確認が必要。(通学路にもなっている場所)このような横断歩道は出来るだけ避けたいけど、身近にありそうです。

(4)バス停付近の横断歩道
  • バス停付近の横断歩道
    バス停付近の横断歩道

スワイプ スワイプでスライド表示
(パソコンはオンマウスで矢印表示)

上記のようなバス停付近の横断歩道は、全国におよそ9,000箇所あるということです。

(5)お気をつけて

横断歩行者妨害

右よし左よし、どっちもOK!

どうしたの?
キョロキョロして・・

歩行者を確認する練習だよ。

・・・・

こっそり見張ってる、おまわりさんも発見できるかもね。

 

交通違反の検挙件数は全国で約614万1500件(2022年)違反別件数など交通違反の取り締まり状況

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