横断歩道での一時停止率(歩行者妨害)2022年

スポンサーリンク
スポンサーリンク

一時停止率の全国平均は39.8%
(約6割のクルマが停止しない)

JAF(出典)の調査によると、2022年の「歩行者のいる信号機のない横断歩道での車の一時停止率」は全国平均が39.8%(前年より9.2%改善)です。全国でもっとも高かったのは長野県の82.9%で7年連続全国1位、もっとも低かったのは沖縄県で20.9%です。

JAFのデーターを元に都道府県ランキング、前年との比較。また警察庁の統計情報から取り締まりの状況を掲載しています。

[目次]

※表やグラフは当サイトで作成。写真を含め2次情報として再利用いただてもOKです。

都道府県別の一時停止率

  • 40都府県で前年より改善しています。
  • アイコンは当サイトで掲載。

北海道・東北

停止率の改善

  • 青森県の停止率は56.7%で、昨年より大きく向上(+42.7%)し改善率では全国1位。(停止率は7位)
都道
府県
2022年
停止率
2021年
停止率
前年比 改善
北海道 25.2% 25.6% -0.4%  悪い
青森 56.7% 14.0% +42.7%  大きく改善
岩手 50.0% 45.7% +4.3%  良い
宮城 48.6% 51.4% -2.8%  悪い
福島 55.3% 32.1% +23.2%  大きく改善
秋田 50.3% 46.9% +3.4%  良い
山形 55.2% 42.5% +12.7%  大きく改善

9月21日(木)~9月30日(土)は「秋の全国交通安全運動2023」が実施されます。

関東・甲信

停止率の改善

  • 長野県の停止率は前年より少し下がったものの、7年連続して1位。
  • 山梨県の停止率は64.6%で全国3位。
  • 千葉県は2年連続して前年より停止率が低かったものの、2022年は少し改善。
都道
府県
2022年
停止率
2021年
停止率
前年比 改善
新潟 25.7% 37.3% -11.6%  悪い
長野 82.9% 85.2% -2.3%  悪い
茨城 26.3% 19.0% +7.3%  良い
栃木 44.9% 31.0% +13.9%  大きく改善
群馬 31.1% 22.0% +9.1%  良い
埼玉 34.5% 23.6% +10.9%  大きく改善
千葉 27.2% 25.5% +1.7%  良い
東京 27.3% 12.1% +15.2%  大きく改善
神奈川 34.3% 27.9% +6.4%  良い
山梨 64.6% 51.9% +12.7%  大きく改善

東海・北陸

停止率の改善

  • 岐阜県の停止率57.0%で前年より20%以上改善。(停止率は全国6位)
  • 愛知県は前年より改善し初めて半数以上の車が一時停止。
都道
府県
2022年
停止率
2021年
停止率
前年比 改善
富山 37.0% 25.1% +11.9%  大きく改善
石川 36.0% 50.7% -14.7%  悪い
福井 31.7% 20.2% +11.5%  大きく改善
岐阜 57.0% 35.5% +21.5%  大きく改善
静岡 60.8% 63.8% -3.0%  悪い
愛知 55.2% 47.6% +7.6%  良い
三重 49.6% 47.0% +2.6%  良い

愛知県では2023年10月は「夕暮れ時の横断歩行者を保護するための強化月間(横断歩行者等違反)」です。毎週、日・月・火は、取り締まりが強化されます。

スポンサーリンク

近畿

停止率の改善

  • 兵庫県の停止率は64.7%で前年より大きく改善し全国2位。
  • 和歌山県の停止率は前年より少し改善したものの、全国で2番目に低い。
  • 京都府の停止率は前年より少し改善したものの、全国で3番目に低い。
都道
府県
2022年
停止率
2021年
停止率
前年比 改善
滋賀 33.3% 20.7% +12.6%  大きく改善
京都 23.5% 16.8% +6.7%  良い
大阪 26.4% 20.4% +6.0%  良い
兵庫 64.7% 43.0% +21.7%  大きく改善
奈良 32.1% 28.1% +4.0%  良い
和歌山 22.5% 18.4% +4.1%  良い

中国・四国

停止率の改善

  • 岡山県の停止率は前年の最下位から38.7%も大きく改善。改善率では全国2位。
都道
府県
2022年
停止率
2021年
停止率
前年比 改善
鳥取 29.6% 28.5% +1.1%  良い
島根 55.9% 44.9% +11.0%  大きく改善
岡山 49.0% 10.3% +38.7%  大きく改善
広島 50.0% 24.1% +25.9%  大きく改善
山口 52.9% 31.0% +21.9%  大きく改善
徳島 32.0% 19.4% +12.6%  大きく改善
香川 26.0% 25.2% +0.8%  良い
愛媛 53.0% 43.1% +9.9%  良い
高知 32.9% 26.6% +6.3%  良い

九州・沖縄

停止率の改善

  • 沖縄県の停止率は20.9%で前年より下がり全国最下位。
都道
府県
2022年
停止率
2021年
停止率
前年比 改善
福岡 52.5% 35.3% +17.2%  大きく改善
佐賀 25.1% 21.7% +3.4%  良い
長崎 40.9% 32.9% +8.0%  良い
熊本 57.3% 40.8% +16.5%  大きく改善
大分 32.9% 30.1% +2.8%  良い
宮崎 53.6% 45.0% +8.6%  良い
鹿児島 38.0% 25.5% +12.5%  大きく改善
沖縄 20.9% 31.1% -10.2%  悪い
停止率が高いランキング

横断歩道での一時停止率は長野県が1位

長野県は7年連続で1位!


都道
府県
2022年
停止率
2021年
停止率
1 長野 82.9% 85.2%
2 兵庫 64.7% 43.0%
3 山梨 64.6% 51.9%
4 静岡 60.8% 63.8%
5 熊本 57.3% 40.8%
6 岐阜 57.0% 35.5%
7 青森 56.7% 14.0%
8 島根 55.9% 44.9%
9 福島 55.3% 32.1%
10 山形 55.2% 42.5%
愛知 55.2% 47.6%

長野県は7年連続で停止率が1位!

長野県の人、すごい!

止まってくれると嬉しいじゃん

 

左右をしっかり確認して渡ろうね

停止率が低いランキング

都道
府県
2022年
停止率
2021年
停止率
1 沖縄 20.9% 31.1%
2 和歌山 22.5% 18.4%
3 京都 23.5% 16.8%
4 佐賀 25.1% 21.7%
5 北海道 25.2% 25.6%
6 新潟 25.7% 37.3%
7 香川 26.0% 25.2%
8 茨城 26.3% 19.0%
9 大阪 26.4% 20.4%
10 千葉 27.2% 25.5%
改善率(前年比)ランキング

都道
府県
改善率
(前年比)
2022年の
停止率
1 青森 +42.7% 56.7%
2 岡山 +38.7% 49.0%
3 広島 +25.9% 50.0%
4 福島 +23.2% 55.3%
5 山口 +21.9% 52.9%
6 兵庫 +21.7% 64.7%
7 岐阜 +21.5% 57.0%
8 福岡 +17.2% 52.5%
9 熊本 +16.5% 57.3%
10 東京 +15.2% 27.3%

青森県の人、すげー!

停止率の色分け

全国の一時停止率

スポンサーリンク

歩行者妨害の検挙件数
(違反しないために)

これだけ知れば事故を減らし、違反点数2点+反則金9,000円(普通車)を失うことがなくなるかも!? 記事内の事故件数等は、政府統計総合窓口(交通事故統計)から出典しています。

取り締まり

検挙件数(過去5年)

2022年の「歩行者妨害」の検挙件数は全国で33万6504件(1日平均は約922件)で、前年より1万0735件も多くなってます。5年以上連続で増加しており2018年の約1.9倍です。

歩行者妨害の検挙数(推移)

全国で検挙件数がもっとも多いのは愛知県です。

死傷事故件数(過去5年)

原付以上の「第一当事者=もっとも過失が大きい」の交通事故で、「歩行者妨害等」が原因の死傷事故件数です。

2022 2021 2020 2019 2018
件数 追記 9,825 10,044 11,192 11,809

死亡事故(2022年)

歩行者妨害等が原因の死亡事故は243件で、前年より27件増えています。おととしまで減少傾向が続いていましたが昨年は5年ぶりに増加しています。

歩行者妨害の取り締まり等

歩行者のいる信号機のない横断歩道での車の一時停止違反です。歩行者が横断するか分からない場合も、直前で停止できるような速度で進行する必要があり、また歩行者が通行をゆずってくれた場合においても、摘発の対象になるということです。

後続車がいる場合はブレーキを複数回踏んで停止ランプで知らせる、追突の危険性がある場合はハザードランプなどで知らせましょう。また二輪車は特に注意し、出来る限り左側に寄って停止するなどで追突事故を防ぎましょう。

追突される危険がある場合

二輪車等で一時停止することによって、後続車に追突される危険性が高く停止できなかった場合について、警察(#9110)に聞いてみたところ取り締まるかどうかは、個別に判断するということです。警察官の現認が基本ということで、明らかに追突の危険があった場合においては対応が異なる場合もあるということです。(すべての都道府県で同じかどうかは分かりません。同様のケースを黙認するという意味ではなく、歩行者に危険が生じなかった場合などです)※警察の公式見解ではありません。

横断歩行者妨害
ポスター・リーフレットを学校や職場に掲示すれば、事故・違反の防止が期待できそうです。警察庁HPからダウンロード(PDF)できます。

地球交通事故撲滅本部

警察庁が制作した動画です。吾輩の人に「何事だ!けしからん!」とかメチャ怒られるけど、いろいろ教えてくれます!多くの人が知らない、または忘れてしまった内容かも。3分12秒の動画(字幕あり)を見れば、事故を減らし違反点数2点・反則金9千円(普通車)を失うこともなくなるかも。[チャンネルは千葉県警]


上記は運転者編 ①(横断歩道に近づいたら)です。

動画は朝に見ると「ドンジャカ・・キュイーン♪・・ドカーン!」のBGMで目が覚めちゃうよ!

1日の安全運転にもつながるね。

スポンサーリンク

身体障害者・幼児等の通行妨害にも注意

罰則は普通車の反則金が7000円で違反点数は2点です。

道路交通法 第七十一条(運転手の遵守事項)から抜粋。

身体障害者用の車いすが通行しているとき、目が見えない者が第十四条第一項の規定に基づく政令で定めるつえを携え、若しくは同項の規定に基づく政令で定める盲導犬を連れて通行しているとき、耳が間こえない者若しくは同条第二項の規定に基づく政令で定める程度の身体の障害のある者が同項の規定に基づく政令で定めるつえを携えて通行しているとき、又は監護者が付き添わない児童若しくは幼児が歩行しているときは、一時停止し、又は徐行して、その通行又は歩行を妨げないようにすること。

取り締まりはかなり厳しいかも

歩行者妨害の取り締まりは厳しい

(1)投稿された取り締まり映像

ほとんどの運転者が見過ごしそうな状況でも、検挙されることがあるようです。

上記以外では歩行者が道を譲ってくれた場合、横断歩道の右側(対向車線側)に渡ろうとしている歩行者がいたものの、通行車両の陰で確認できなかった場合などにおいても摘発されています。道交法では歩行者の横断中、渡ろうとしている場合は一時停止義務、また「歩行者がいないことが明らかな場合をのぞいて、いつでも停止できる速度で通行しないといけない」とあります。

(2)横断歩道に近づいたら慎重に

横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合は、もちろん一時停止。また渡るために横断歩道に近づいている人だけでなく、横断歩道近くの歩道を歩いている人で「横断歩道を渡るかもしれない・可能性がある」場合においても、いつでも止まることが出来る速度が必要ということです。(見通しの悪いT字路や十字路付近の横断歩道も注意が必要です)

愛知県や三重県、兵庫県など複数の地域では、毎月11日を「横断歩行者の日」として定め、取り締まりが強化されています。(お住いの地域の警察本部HPをご確認)

(3)危なすぎる横断歩道

見通しが悪い横断歩道
左右の見通しが悪すぎる横断歩道。一時停止だけでなく、ゆっくりゆっくり進みながら安全確認が必要。(通学路にもなっている場所)このような横断歩道は出来るだけ避けたいけど、身近にありそうです。

(4)バス停付近の横断歩道
  • バス停付近の横断歩道
    バス停付近の横断歩道

スワイプ スワイプでスライド表示
(パソコンはオンマウスで矢印表示)

上記のようなバス停付近の横断歩道は、全国でおよそ9,000箇所あるということです。

(5)お気をつけて

横断歩行者妨害

右よし左よし、どっちもOK!

どうしたの?
キョロキョロして・・

歩行者を確認する練習だよ。

・・・・

こっそり見張ってる、おまわりさんも発見できるかもね。

交通違反の検挙件数は全国で約614万1500件(2022年)違反別件数など交通違反の取り締まり状況

スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
スポンサーリンク
スポンサーリンク
事件・事故・災害アーカイブ