子どもの水難事故防止(保護者・引率者向け)

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悲しい事故を防ぐために!

水難事故統計=2022年」によると、子ども(中学生以下)の水難者数は198人で死者・行方不明は26人(このうち7月と8月は9人)。夏休みの期間は子どもの事故に十分な注意が必要です。

子どもの水難事故を防ぐ

[目次]

このページに掲載している数値は、警察庁の「水難事故統計(PDF)」から出典した情報です。

小中学生の事故

小中学生の死亡事故の約半数は、子どもだけでの水遊び中に発生。またサンダルなどの持ち物が流され、取りに行く途中に深みにはまり溺れる事故も目立ちます。

保護者など大人の監視がない状況では、溺れたり流されたりした場合に発見や救助が遅れ、重大事故につながります。特に川では雷雨などで急な増水や流れが速くなることもあり、十分な指導が必要です。(中州に取り残される事故も少なくありません)

子どもだけで水遊びをさせない!

  • 子どもの行動範囲にある川や池・沼などの危険個所を把握。特に「ため池」は農林振興局のデーターによると全国に17万箇所近くあります。(Googleマップなどで、行動範囲にあるため池を確認しましょう)
  • 子どもだけで水遊びや魚釣りなどに行かないように指導。(友達を誘わない、誘われても行かない)毎日のように、繰り返し指導・確認することが大切です。

子どもの水難事故防止

(1)泳ぎが上手な子ほどリスクが大きい

成長過程の子どもは鼻と耳とをつなぐ耳管が短いため、プールで泳いでる時などで息継ぎに失敗し水を飲んだり、海では波をかぶったり、川では水流によって耳の奥まで水が入ってしまうと、中耳内の圧力が高くなり内出血を起こすことがあります。この状態が続くと三半規管の麻痺が発症し、めまいや最悪の場合は意識を失い溺死につながります。

子どもは何らかのアクシデントが発生しても、自分で対処することが難しく、体脂肪も少ないため、安全な場所でも溺れることがあります。「子どもは静かに溺れる」と言われる理由のひとつかも知れません。常に監視することが大事です。

連続して遊ばせることは避け、時々子どもの状態を確認することも必要。耳に水が入った状態やツーンとしている場合は、遊泳させないことです。

溺れて心肺停止になると5分経過で救命率は20%以下に。しかし事故直後の救命処置によっては約2倍に改善。溺水者の救命率について、医師から寄稿いただきました>>

(2)事故の怖さを伝える工夫

子どもに限ったことではありませんが、「危ないから・・」「危険だから・・」は、年齢や経験値によって想像する範囲に違いがあります。

事故の怖さを教える場合には、「去年は海や川などで198人の子が溺れ、26人の子が亡くなってるよ。助けられた子もいるけど33人がケガしたんだって」など、具体的な数字を使った方が良さそうです。子どもや若者は怖さを経験したことも、見聞きしたことも少なく、危険を予測することも未熟です。

小学生

自分の行為が命を落とす危険につながることを因果関係で認識するようになるのは、4年生くらいからと言われています。低学年では怖いという感覚はあっても、好奇心や友達に呼ばれた、持ち物を落としたり流されたなどの状況に、大きく影響されます。

中学生以上

中学生になると危険を予測した行動ができるようになります。しかし好奇心や冒険心が強く、状況判断を誤ることが少なくありません。

高校生以上では行動に伴う危険を認識しながらも、体力の過信などから無謀な行動による事故が目立つようになります。

 

(3)川や池で子どもだけで遊んでいたら

夏休み期間は子どもだけで遊ぶ機会も増えます。川や池などで子どもだけで遊んでるのを見かけ危険が予想される場合は、直接の注意は困難であっても該当地域を管轄する警察署に連絡し巡回を依頼、状況によっては110番通報などで事故防止につながると思います。判断に迷った場合は警察相談窓口(#9110)に電話することで適切に判断してくれそうです。

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(4)川での事故を防ぐ(子ども向け)

  • 川遊びが危険なことをストーリーにしました。(小学4年生以降が対象)
  • 下記のリンク先で表示します。(パソコンでの閲覧もできます)

川での事故を防ぐ

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水難事故防止ストーリー

家族や友達、グループでの行動

家族での川遊び

家族やグループなど多人数のレジャーでは、子どもたちの行動を常に監視することが大切。河川敷でのBBQなどでチョット目を離した間に、川に入り流される事故も発生しています。

川での事故を防ぐ

  • レジャーの前日までに川の危険性を教える。(危ない理由もわかりやすく伝える)
  • 目的地に到着するまでに、子どもだけで川に入らないように指導。
  • 大人の監視のもとで海や川に入るときは、ライフジャケットを必ず着用。
  • 河川敷でのキャンプやBBQ時に一人で川に入り溺れるケースが目立ちます。絶対に目を離さないこと。
  • 体重も軽く体脂肪も少ない子どもは、大人のひざ下程度の水深でも溺れることがあります。
  • 溺れた場合に音や声で気づくとは限らない。多くの場合は水を飲んでしまい呼吸困難になるなど、溺れた場合に助けを求めることは困難です。
  • サンダルや浮き輪などの遊具が流されても取りに行かないように言い聞かせる。遊具などが流されると、怒られたり遊べなくなると思い込み無理な行動につながります。また兄弟や友達の持ち物が流された場合に、代りに取りに行って溺れるケースもあります。
  • サンダルや浮き輪などは、あらかじめ予備を準備する。もし流されても替わりがあることを見せておくと効果的です。
  • 川は気象状況によって水量や流れが大きく変わります。お出かけ前に目的地付近の天候を確認する。現地に到着ししたら状況の確認と危険予測が大切です。
  • 川では河川敷や水辺にいるマムシ、スズメバチなどの危険生物にも注意が必要です。スズメバチは橋の下に巣をつくることもあります。またハチの種類に関わらず、飲みかけの缶ジュースなどに入り込むこともあります。猛暑の夏から秋は特に注意が必要です。>>

子どもの事故

川での事故原因と対策は、下記ページにも掲載しています。

川での水難事故防止

海での事故を防ぐ

  • 海水浴場として営業していない海、また営業前や期間終了後の海水浴場では泳がない。
  • 毎年お盆過ぎごろから「土用波」と呼ばれる急な高波が目立つようになります。また場所によっては、カツオノエボシなど有毒クラゲの発生が増えてきます。
  • 毎年「離岸流」に流される事故も目立ちます。遊泳禁止の場所には立ち入らないことが大切です。(離岸流による事故防止はこちらから

子ども・若者の水難事故

2016年以降の6月~9月に全国で発生した事故を年齢層で分類しています。

未就学児 小中学生 若者
6歳以下 7歳~15歳 16歳~22歳

7月と8月の安全対策とチラシ

水難事故防止ポスター

 

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今年の夏は暑い
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