災害時の詐欺に注意(過去の事例)

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地震や水害に便乗した犯罪に注意

警察庁は地震や水害などの災害時に便乗した、架空の募金や義援金詐欺、名義貸しの犯罪について、過去に発生した事例を公開し注意を呼びかけています。

被災地以外でも多く発生しており、十分な注意が必要です。またご高齢者は詐欺のターゲットにされやすいため、身近な人から直接注意を呼びかけるなど、サポートが必要です

出典:警察庁ウェブサイト(該当ページ)

[目次]

詐欺の手口(事例)

  • 市役所職員を装って家庭を訪問し、募金を求めたもの。
  • 市役所職員を名乗って電話をかけ、「義援金を送る活動をしている。支払方法は振り込みです。」等と言って振り込ませようとしたもの。
  • 実在する団体の名称をかたって「災害支援基金への寄付をお願いします。」等という文面のファックスを送信し、当該団体が設けた募金振り込み口座とは異なる個人名の口座に振り込ませようとしたもの。
  • 公的機関と紛らわしい名称をかたって電話をかけ、「避難地確保のため寄付してください。」等と言って振り込ませようとしたもの。
  • マンション管理会社を装って家庭を訪問し、「地震に耐えられるようにブレーカーの工事が必要です。」等と言って現金の支払いを求めたもの。
  • 震災に絡んで電気・ガス設備の点検・修理名目で現金を求めたもの。
  • 被災地にいる身内を装った電話で現金を求めたもの。
  • 被災者の親族を装い、「家族が被災したが、急いでバスで帰りたいのにお金がない。」等と言って現金を求めたもの。
  • 被災者を装い、インターネットの掲示板で「交通費を支援してほしい」等と書き込み、現金を求めたもの。
  • 自宅を訪問し、「不要な指輪やネックレスがあれば、換金して被災地に寄付するので譲って欲しい。」等と言って貴金属を求めたもの。
  • 息子をかたる者が、「職場で集めた義援金をなくしてしまった。今日中に払う必要がある。お金を準備してほしい。」等と現金を求めたもの。
  • 「仮設住宅に入れず困っている被災者のために、電話で宝くじをやっている。あなたは当選した。感謝状を渡すので家に行く。」などと言われたもの。(※仮設住宅の建設費用支援などの名目で、現金を要求されるおそれがあります。)
  • 「震災の関係で医療費の還付がある。書類が届いていないか。最新のATMで操作できる。○○(店舗名)へ行き、着いたら電話をください。」などと言われたもの。
  • 「震災の復興レースを行う。勝ち馬がわかる。損はしないし復興に一役買える。参加費を送ってくれ。」などと現金を求めたもの。
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名義貸しトラブルの事例

  • 「放射線除去装置販売会社に個人情報が登録されている」との電話を受け、削除を依頼したが、放射能除去装置を急いで被災地に送る必要があり、登録者の名義が必要と言われたため、名義を教えたところ、後日、「名義を教えたことが機密漏えいの罪となる。○○万円振り込めばなかったことにできる」などと言われ、お金をだましたとられたもの。
  • 「被災者のための家を建てる。名義を使わせてほしい」と言われ、承諾したところ「住むつもりもないのに名前を使ったら詐欺になる。あなたを守るためにお金が必要」と言われ、お金をだまし取られたもの。
  • 「被災して仮設住宅に入っている高齢者を老人ホームに入れたい。○○県に住んでいる人しか入所できないので名義を貸してほしい」と言われたので承諾したところ、名義貸しについて「警察が来て逮捕される。お金を出せば大丈夫」などと言われ、お金をだまし取られたもの。
  • 「災害ボランティア名簿に名前が載っているが、行けますか」と問われたので「行けない」と答えたところ、後に「代わりに行くことになった人が医療用ベッドを購入したが、入金はあなたの名義になっている。名義が違うから犯罪だ」などと言われ、名義変更費用などという名目でお金をだまし取られたもの。
  • 「あなたは義援金を送る権利がある。義援金を送りたいけど権利がない人がいるので、その人に電話してほしい。あなたの個人番号は○○番です。」などと言われたもの。(応じて電話すれば、その後「個人番号を教えたことは犯罪」などと言われ、トラブル解決金などの名目で現金を要求されるおそれがあります。)
  • 「災害で60歳以上の人に優待券が出ているが、書類が届いていないか。要らなければその優待券で被災者が避難所から仮設住宅で移ることができる。」などと言われたもの。(応じれば、名義貸しなどと言われ、トラブル解決金などの名目で現金を要求されるおそれがあります。)

注意するポイント

  • 公的機関・団体が、一般家庭等に対して、個別に電話・ファックス・訪問等によって義援金等の振り込みを求めることは通常ありえないので、相手方が告げた機関団体に対し、電話帳等で調べた電話番号に電話する等して確認してください。
  • 実在する団体等を名乗って個別に寄付などの働き掛けがあった場合には、当該団体がテレビ・ラジオ・新聞等で公表している口座番号・名義と同一であるか確認するなど、本当にその団体による募金なのか、また信用できる団体なのかを十分に確認してください。
  • 身に覚えのない権利を突然告げられても、取り合わないようにしましょう。その扱いについて「違法な名義貸し」などと言われて解決金を要求されても、一切応じる必要はありません。
  • 落ち着いて、相手をよく確認し、すぐに振り込んだりせず、少しでも不審に思ったら、家族や知人に相談するか警察に通報 又は 相談(♯9110又は最寄りの警察署等)をしてください。

過去の詐欺事例(PDF版)は、こちらから(A4横サイズ)
ご高齢者には手渡し、FAXでサポート(被災地以外の方も注意)

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