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北陸の冬(2021年)の気温と雪の予想

[地域]新潟県・富山県・石川県・福井県
1月15日の気象庁発表によると、日本海側では20日頃にかけて低気圧や寒気の影響で雪や雨が降りやすい見込み。19日頃は低気圧が北日本を発達しながら通過するため、北・東日本日本海側を中心に風や雪が強まる見込みということです。
[目次]
- 気温と降水・降雪量(2月15日まで)
・1月16日~2月15日の1か月予報
・大雪に関する情報(発表された場合) - 大雪になった原因
・平成30年豪雪と降雪量を比較 - 気温と降水・降雪量(3月まで)
・1月~3月の3か月予報 - 気温の推移
・金沢市と新潟市の気温 - 気温と降水・降雪量(記録)
・近年の冬の状況(5年間)
・10月~3月の気温平年差(5年間) - 冬を安全に過ごすために
・火災の発生状況
・顕著な大雪情報とチェーン規制
・除雪機の事故防止
このページに掲載している数値等は、気象庁のデーターから出典したものです。数値を再利用される場合は出典元(気象庁)データーをご使用ください。
1か月予報(2月15日まで)
1月14日発表分
気温
低い(%) | 平年並(%) | 高い(%) |
1か月
20
30
50
降水量
少ない(%) | 平年並(%) | 多い(%) |
1か月
40
40
20
降雪量
少ない(%) | 平年並(%) | 多い(%) |
1か月
50
30
20
大雪に関する情報
- 多い場所の24時間降雪量
- データーの出典:気象庁
- 単位:センチ
- ///:発表なし
期間 | /// | /// | |
新潟県 | 平地 | /// | /// |
山沿い | /// | /// | |
富山県 | 平地 | /// | /// |
山間部 | /// | /// | |
石川県 | 平地 | /// | /// |
山地 | /// | /// | |
福井県 | 平地 | /// | /// |
山地 | /// | /// |
大雪になった原因
1月7日から10日にかけ、富山県や福井県を中心に記録的な大雪となった原因は、北朝鮮方面から吹き込む風が日本海上で合流したことで「日本海寒帯気団収束帯=JPCZ」が発生し、帯のように雪雲が発達したためということです。2018年の「平成30年豪雪」のときと同じ原因ということです。
降雪量の比較
- 2018年との比較
- 顕著な大雪となった期間の合計降雪量
- データー出典:過去の気象データー(気象庁)
- 単位:センチ
おもな地点 | 2021年 1月7日~10日 |
2018年 2月5日~8日 |
富山市 | 124 | 77 |
氷見市 | 108 | 90 |
金沢市 | 64 | 91 |
福井市 | 115 | 130 |
敦賀市 | 24 | 69 |
3か月予報(3月まで)
12月25日発表分
気温
1月は前回予想(11月25日)に比べ、平年より低い確率が40%から50%に上がっています。
低い(%) | 平年並(%) | 高い(%) |
1月
50
30
20
2月
30
40
30
3月
30
40
30
平年の気温って何度なの[表示]
- 各月1日と15日の最高と最低気温の平年値(℃)です。
- 現在は1981年~2010年の観測データーが使われています。
- 10年ごとに更新されるため、2021年以降は変更される場合があります。(更新された場合に変更します)
1月 | 2月 | 3月 | ||
新潟市 | 1日 | 6.3/0.7 | 4.6/-0.7 | 7.1/0.7 |
15日 | 4.9/-0.2 | 5.1/-0.1 | 9.3/1.9 | |
富山市 | 1日 | 7.3/0.8 | 5.5/-0.8 | 8.4/0.6 |
15日 | 6.0/-0.1 | 6.8/-0.2 | 10.9/2.1 | |
金沢市 | 1日 | 8.2/1.9 | 6.2/0.3 | 8.6/1.5 |
15日 | 6.8/0.9 | 7.4/0.8 | 11.1/2.9 | |
福井市 | 1日 | 7.8/1.1 | 5.9/-0.3 | 8.9/1.0 |
15日 | 6.5/0.3 | 7.4/0.2 | 11.5/2.4 |
降水量
少ない(%) | 平年並(%) | 多い(%) |
1月
20
30
50
2月
30
40
30
3月
30
40
30
降雪量
少ない(%) | 平年並(%) | 多い(%) |
3か月
20
30
50

この冬は雪が多くなりそうだね。

豪雪は困るけどね。除雪作業中の事故に注意だね。
最深積雪(平年値)
- 単位はセンチです。
- 現在は1981年~2010年の観測データーが使われています。
- 10年ごとに更新されるため、2021年以降は変更される場合があります。(更新された場合に変更します)
12月 | 1月 | 2月 | 3月 | |
新潟市 | 10 | 26 | 28 | 11 |
富山市 | 23 | 51 | 50 | 21 |
金沢市 | 14 | 39 | 30 | 15 |
福井市 | 18 | 46 | 39 | 18 |
寒候期予報
発表は終了しています。
気温の推移
気象庁の過去の気象データーから、月別の気温と平年差をグラフにしたもの。
(気象庁が発表したグラフではありません)
現在の平年値は1981年~2010年の観測データーが使われています。10年ごとに更新されるため、2021年以降は変わる場合があります。
金沢市
▲スライド(スワイプ)で2019年と比較できます。
新潟市
▲スライド(スワイプ)で2019年と比較できます。
北陸地方の冬(記録)
冬の気温・降水・降雪(12月~2月)
- 気温は平年値と比べた差(℃)です。
- 降水・降雪量は平年値に対する比率(%)です。
- 気象庁の寒冬基準は-0.2℃以下、暖冬は+0.5℃以上(北陸地方の場合)
- 色分けは当サイトで行ったもので、色の濃さは気象庁の階級区分ではありません。
現在の平年値は1981年~2010年の観測データーが使われています。10年ごとに更新されるため、2021年以降は変わる場合があります。
寒冬 | 暖冬 | |||
気温(平年差) | -1.0℃ | -0.2℃ | +0.5℃ | +1.0℃ |
年 | 気温 | 降水量 | 降雪量 |
2019-20 | +2.3 | 85 | 7 |
2018-19 | +0.9 | 82 | 27 |
2017-18 | -1.1 | 124 | 127 |
2016-17 | +0.8 | 103 | 43 |
2015-16 | +1.2 | 117 | 47 |
- 2019-20年の冬は平年より2.3℃高く、統計開始(1946年)以降でもっとも気温が高く、これまでの記録+1.5℃(1979年と2007年)を大きく上回っています。降雪量も平年のわずか7%しかなく統計開始(1962年)以降で、もっとも少ない冬でした。(平年の10%未満になったのは初めて)
- 2017-18年は「ラニーニャ現象」が継続しており、全国的に平年の気温を下回っています。降雪量も6年ぶりに平年を上回っており、2018年2月5日には福井市で73cm、越前市で57cmなど、平年の3倍を大きく超える大雪を記録しています。
気象庁の「ラニーニャ発生時の冬の特徴」によると、東日本で平年の気温より低くなる傾向ということです。(北陸地方の予報区分は東日本です) - 2018年2月6日には、福井市で130cmを超える積雪を記録(37年ぶり)し、坂井市からあわら市にかけての国道8号(約10km区間)で、大雪によって約1500台の車が立ち往生しています。坂出市では大雪で動けなくなった車に乗っていた男性が救助を待つ間に、車内で一酸化炭素中毒で亡くなるなどの被害が発生しています。福井県では2018年2月の大雪で、車内での死亡事故が3件(3人)発生しています。
大雪警報の発表基準
新潟県[表示]
おもな市町村
- 新潟市・佐渡市:6時間降雪の深さ30cm
- 魚沼市:12時間降雪の深さ60cm
- 上越市:平地 6時間降雪の深さ30cm|山沿い 12時間降雪の深さ55cm
- 長岡市・村上市:平地 6時間降雪の深さ35cm|山沿い 12時間降雪の深さ55cm
富山県[表示]
おもな市町村
- 富山市:平地 6時間降雪の深さ30cm|山間部 12時間降雪の深さ50cm
- 魚津市:平地 6時間降雪の深さ25cm|山間部 12時間降雪の深さ50cm
- 高岡市:6時間降雪の深さ30cm
- 南砺市:平地 6時間降雪の深さ15cm|山間部 12時間降雪の深さ30cm
石川県[表示]
おもな市町村
- 金沢市:平地 12時間降雪の深さ25cm|山地 12時間降雪の深さ55cm
- 小松市:平地 12時間降雪の深さ30cm|山地 12時間降雪の深さ55cm
- 輪島市:平地 12時間降雪の深さ30cm|山地 12時間降雪の深さ45cm
- 加賀市:平地 12時間降雪の深さ30cm|山地 12時間降雪の深さ55cm
福井県[表示]
おもな市町村
- 福井市:平地 12時間降雪の深さ30cm|山地 12時間降雪の深さ35cm
- 坂井市・高浜町:平地 12時間降雪の深さ30cm|山地 12時間降雪の深さ35cm
- 勝山市:12時間降雪の深さ45cm
- 鯖江市:平地 12時間降雪の深さ30cm|山地 12時間降雪の深さ40cm
- タイヤチェーン、融雪剤、もしも立ち往生した場合に、車内で暖をとるカイロなどを備えると安心です。
- 強い寒気が来た時の安全対策>>
10月から翌年3月までの平年差
北陸地方の月別平年差(過去5年)です。
- 出典:地域平均気象データー(気象庁)
- 気温平年差(℃)
- 降水・降雪量の比率(%)
- 太文字は冬の期間
- ///は統計なし
現在の平年値は1981年~2010年の観測データーが使われています。10年ごとに更新されるため、2021年以降は変わる場合があります。
年 | 月 | 気温 | 降水量 | 降雪量 |
2019-20 | 10 | +1.6 | 154 | /// |
11 | +0.4 | 56 | 6 | |
12 | +1.4 | 72 | 3 | |
1 | +2.9 | 93 | 0 | |
2 | +2.3 | 97 | 18 | |
3 | +2.1 | 103 | 0 | |
2018-19 | 10 | +0.7 | 98 | /// |
11 | +1.3 | 51 | 0 | |
12 | +0.5 | 96 | 46 | |
1 | +0.5 | 84 | 24 | |
2 | +1.5 | 58 | 22 | |
3 | +1.6 | 91 | 6 | |
2017-18 | 10 | +0.1 | 176 | /// |
11 | -0.9 | 111 | 0 | |
12 | -1.4 | 136 | 96 | |
1 | -0.8 | 122 | 131 | |
2 | -1.1 | 109 | 140 | |
3 | +1.9 | 120 | 1 |
2017年‐18年の冬は「ラニーニャ現象」が発生しています。
2015-16年まで表示する
年 | 月 | 気温 | 降水量 | 降雪量 |
2016-17 | 10 | +0.7 | 81 | /// |
11 | -0.2 | 65 | 0 | |
12 | +1.1 | 103 | 16 | |
1 | +0.6 | 97 | 55 | |
2 | +0.4 | 112 | 42 | |
3 | +0.2 | 70 | 41 | |
2015-16 | 10 | -0.4 | 69 | /// |
11 | +1.8 | 93 | 0 | |
12 | +1.4 | 107 | 2 | |
1 | +0.8 | 125 | 68 | |
2 | +1.1 | 124 | 41 | |
3 | +1.4 | 45 | 37 |
各月1日と15日の気温(平年値)
「平年の気温より高い・・」などで使われる平年値は、現在1980年~2010年の観測データーが使われています。
冬を安全に過ごすために
コロナ禍が続く中での冬になりそうです。くれぐれもご安全に!
冬の火災予防
2019年の火災発生件数等
- 富山県は人口1万人あたりの火災件数が1.79件で、全国でもっとも少なくなっています。(2年連続で火災発生率が全国でもっとも低い県です)
- 石川県は同1.95件で46位です。
- 福井県は同2.16件で44位です。年間の火災発生件数では170件(建物火災は103件)で、全国でもっとも少なくなっています。
- 新潟県は同2.31件で42位です。

北陸3県は火災が少ないね。

きっと防火意識が高いんだね。見習わないとだ!
新潟県を含め火災は少ないものの、発生した場合の死者発生率(10万人あたり)でみると、富山県は1.79で16位、福井県は2.16で24位です。

冬の火災予防(出火原因ワースト10など)
毎日どこかで103件の火災が発生。全国で発生した火災の総件数は3万7538件、死者は1,477人で負傷者は5,814人(2019年)です。火災の怖さは1度に多くの人が死傷することが少なくなく、近隣へ被害が拡大する場合も多いことです。
爆発事故や放火を除けば、住宅火災(失火)のほとんどは、最初は小さな火です。もしもの時は燃え広がる前に、素早く消火が出来る環境づくりが大切。消火スプレーや投てき消火剤で被害を最小限に抑えましょう!
冬の交通事故の防止
この冬は3年ぶりに平年より積雪が多く、気温も低くなる確率が高くなっています。路面凍結等による事故に十分な注意が必要です。
(1)顕著な大雪に関する気象情報
2019年度の冬からの運用が始まっています。大雪による交通障害等が予想される場合、新潟県、富山県、石川県、福井県の各地方気象台から、”大雪の要因と48時間先からの24時間予想降雪量”が発表されます。チェーン規制が実施される区間もあります。
(2)タイヤのチェーン規制
「大雪特別警報や大雪に対する緊急発表」が行われるような異例の降雪がある場合に規制され、規制区間ではチェーンの装着が必要になります。(冬用タイヤのみでは通行ができない)
規制される区間[表示]
国土交通省の発表分(2019年現在)で、北陸および関東・甲信地域を抜粋しています。
直轄国道
箇所 | 区間 | 延長 km |
|
山形県 | 月山道路 | 西川町月山沢~鶴岡市田麦俣 | 15.2 |
山梨県 静岡県 |
山中湖・須走 | 山梨県山中湖村平野~ 静岡県小山町須走字御登口 |
8.2 |
新潟県 | 大須戸~ 上大鳥 |
村上市大須戸~ 村上市上大鳥 |
15.3 |
福井県 | 石川県境~ 坂井市 |
あわら市熊坂~あわら市笹岡 | 3.2 |
高速道路
箇所 | 区間 | 延長 km |
|
新潟県 長野県 |
上信越道 | 信濃町IC~新井PA(上り線) | 24.5 |
山梨県 | 中央道 | 須玉IC~長坂IC | 8.7 |
長野県 | 中央道 | 飯田山本IC~園原IC | 9.6 |
石川県 福井県 |
北陸道 | 丸岡IC~加賀IC | 17.8 |
福井県 滋賀県 |
北陸道 | 木之本IC~今庄IC | 44.7 |
インフルエンザの流行状況

インフルエンザの流行状況(2019年から2020年)
[最新の状況]厚生労働省、国立感染症研究所から、流行状況(警報・注意報)と予防に関する情報を掲載。2019年-20年シーズンの流行は、例年より1か月以上早く終息。累計患者数は約728.5万人で、前シーズンより約447.5万人少なく、過去10年ではもっとも少なくなっています。
▲2020-21年シーズンは発表が始まったあとに更新します。
除雪機による事故防止
除雪作業中の事故が目立っています。除雪作業はできるだけ2人以上で行い、雪下ろしにあたっては屋根からの転落にも注意が必要です。また作業中は携帯電話を所持することで、もしも雪に埋まった場合には、架電することで着信音による早期発見につながります。
消費者庁(PDF)によると除雪機による事故は、全国で90件発生(2017年-28年の冬)しており、8人が亡くなり82人が負傷しているということです。
おもな事故原因
- 除雪部に手を突っ込む:41%
- 除雪部に巻き込まれる:26%
- 壁などの挟まれる:16%
- 除雪機にひかれる:11%
特に歩行型ロータリー除雪機の安全装置を無効化した状態での使用で、事故が目立つということです。(作業を楽にするために、安全装置であるデッドマンクラッチをひもで縛るなどで固定することは、絶対に行わないこと)
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▲拡大表示します。 |
印刷して除雪機の保管場所などに掲示すれば、事故防止が期待できそうです。