海や河口付近のレジャーを
ご予定の方はご注意!
レジャーをご予定の方はご注意ください。
2025年8月9日(土)は大潮
8月9日(土)は満月で「大潮」です。気象庁は8月15日(金)にかけて、満潮の時間帯を中心に海岸や河口付近で、通常より潮位が高くなるとして、注意を呼び掛けています。例えば・・
- 名古屋市は8月11日に満潮時(19時47分)の潮位が258センチ(干満差は234センチ)の予想です。(7月の最大潮位より16センチ高い)
- 瀬戸内海は潮位が高い地域が多く、同日(23時29分)に広島市は、満潮時の潮位が383センチ(干満差は363センチ)の予想です。
瀬戸内海の潮位が高いのはなぜ?AIによる回答を引用してまとめています。瀬戸内海は太平洋とつながる紀伊水道と豊後水道の2つの海峡から潮の満ち引きの影響を受け、中央部では両方から入ってきた潮がぶつかり合うため干満差が大きくなります。さらに全体的に水深が浅く複雑な海岸線が多いなど、複数の要因が重なり満潮時の潮位が高くなります。特に大潮の満潮時には4メートル近くになることもあるそうです。
瀬戸内海に注ぐ河川においても、高低差や川幅によっては中流域まで干満の影響が出ることもあり、魚釣りなどレジャーには注意が必要です。
地域ごとの干満時刻を知る
気象庁のページで地域ごとの満潮・干潮の予想時刻と干満時の推移を知ることができます。
潮位が高い時間のリスク
(1)海のレジャーでのリスク
AIのよる回答を参考にリスクをまとめています。気温が高い日が続くと海水温が高くなり膨張して体積が増えます。低気圧の接近、強風などと重なると「吹き寄せ効果」と呼ばれる現象により、満潮時の潮位がさらに高くなり「異常潮位」が発生しやすくなるということです。
また「一発大波」といわれる突発的な大波が発生することも多いそうです。海水浴では「サインフラッグ」で注意情報を常に確認することが大切です。
魚釣りをされる方は、釣り場に利用する防波堤や岩場、テトラポットが冠水したり波をかぶることで転落の危険が大きくなります。釣り具などが流され拾おうとしたときに流されるリスクもあります。特に低気圧が近づいているとき(遠方の台風も影響します)は、より潮位が高く波も高くなります。十分な注意が必要です。ライフジャケットの着用は必須です。

(2)干満差による事故
AIによる回答を掲載しています。
- プレジャーボートの沈没: 港に係留していたプレジャーボートが、大潮による急激な干潮で船体が宙吊り状態になり、傾いて転覆し沈没
- 漁船の座礁: 干潮時に海底の岩や浅瀬が露出してしまい、それに気づかずに航行した漁船が座礁する事故。
- 釣り人の遭難: 干潮時に徒歩で渡れる岩場や島に釣りに行き、満潮で潮位が上がって戻れなくなり、遭難するケースがあります。特に急な潮位の変化が起こる「あびき」のような現象も危険です
(3)短時間に潮位変化を繰り返す”あびき”とは?
下記は気象庁の解説(PDF資料)からの引用・要約です。
「あびき(副振動) 」とは、海面が短時間のうちに昇降を繰り返す現象で、冬から春の発生が多くなり100センチを超える干満差が発生することも。大きなあびきは、船舶や係留物の流出・転覆などの被害が発生することもあるようです。原因としては沖合での気圧の急変によって発生した、水深に比べ波長の長い波(海洋長波)が、増幅しながら湾や港に侵入することにより、大きなあびきが起きると考えられています。
(4)川のレジャーでのリスク
河川によっては中流域まで干満の影響があり、川幅が狭いところでは分単位の時間で水位が変化します。河川敷の浸水によって駐車した自動車やバイク・自転車の被害、BBQなどレジャー中の事故にも注意が必要です。
この時期は台風の発生や局地的豪雨など気象情報をこまめに確認しましょう。