地震や水害の災害被災地での犯罪(空き巣・泥棒・詐欺)

このたびの北海道胆振地方を中心とした地震で、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

大規模な災害が発生した地域では、混乱に便乗した住宅への不法侵入、ボランティアや公的機関を装った悪質な勧誘・詐欺など、犯罪による二次被害にも注意が必要です。

災害時には身の安全を確保することが何より優先されますが、安全に避難したあとは、近隣の方々との協力、警察との連携、自警団の結成などで犯罪被害の防止も必要です。

[目次]

注意が必要な犯罪手口

空き巣・窃盗

  1. 避難で不在になった住宅への侵入・窃盗。
  2. 放置された車やバイク、自転車などの盗難。
    (農機具なども注意!)
  3. お店などでは商品等の盗難。
  4. 車上狙い、置き引きなど。
  5. ボランティアを装って清掃作業を行い金品を盗む。

偽のボランティア

作業服を着ているだけで相手を信用せず、ボランティアの証明書などで身元の確認を行いましょう。

詐欺・架空請

西日本豪雨による被災地で、架空請求が急増しています(消費者庁が注意喚起)。法務省や裁判所、実在の公的機関や企業を名乗ったものも多く、料金未納などウソの通知で銀行振り込みやコンビニでの支払いを求めるものが多いとのことです。くれぐれもご注意ください。ご高齢の方には、身近な方から直接注意を呼びかけるなどのサポートが必要です。

  1. 保険会社などを装った詐欺・架空請求。
  2. ウソの募金行為。(被災地以外も注意)
  3. 架空の義援金や見舞金の呼びかけ。(被災地以外も注意)
    過去には役所の担当者を装って住宅に訪問し、見舞金の名目でお金を騙し取る被害も出ています。ご高齢者は特に注意が必要です。(身近な人からのサポートを!)
  4. 送り付け商法。(代引き等で注文していいない商品を送り、お金を騙し取る)
  5. 被災した建物・家屋に対して補助金が出るとウソをいい、修理契約を勧誘する。
  6. 公的機関を装って、家屋の診断などを勧誘。
  7. ボランティアを装い、清掃などを行った後で法外な料金を請求する。
  8. 電力会社を名乗って被災された住宅を訪問し、災害による修理・点検と称して高額な料金を請求する。ガスの点検を装った架空請求にも注意が必要。
  9. 雨よけのブルーシートをかけた後、屋根工事を勧誘または高額な費用を請求。

避難されている方は、疲労や心労が重なり、冷静な対応が困難な場合もあるかと思います。身近な人から電話やメールで犯罪への注意を伝えるとともに、SNS等での情報の共有、周囲の方々のサポートが必要です。

警察庁が公開している過去の詐欺事例

過去の詐欺事例(PDF版)は、こちらから(A4横サイズ)
ご高齢者には印刷して手渡し、FAXで送信など(被災地以外の方も注意)

企業・事業者の被害

  1. リース会社、通信会社などを装ってOA機器、通信機器などを売りつける。
    ※リース機器の動産保険適用には、罹災証明が必要になります。取引のない会社からの勧誘には十分な注意が必要です。
  2. NPO法人、ボランティア団体を装った取り込み詐欺。(
  3. 不審なFAX、メールにも注意が必要です。この時期の新規取引には、複数の人でチェックすることが必要です。また取引先を装った架空の振り込み依頼にも注意!
  4. 融資保証詐欺。事業資金の貸し付けを装い、保証金名目でお金を騙し取る手口も懸念されます。

※ネット通販業者、小売店などに、災害関連商品を注文して代金を踏み倒すなどの行為。(被災地に必要な物との口実で、無償提供や安い価格を要求する手口もあります)

避難所での犯罪

避難所などでは、女性や子供を狙った性犯罪についても注意が必要です。また貴重品の管理はしっかりと行いましょう。

無料Wi-Fiの危険性

災害時に解放される無料Wi-Fiサービス「00000JAPAN」の利用では、ID、パスワードなどの個人情報の入力が必要なサービスは使わないこと。無料Wi-Fiは緊急時の利便性を優先しているため、通信の暗号化などは行われておらず、悪意のある第三者に情報を盗まれるリスクが高いためです。ネットバンキングなどでは、不正送金のリスクがあります。

内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は、情報収集や安否確認等の利用にとどめることを呼び掛けています。

その他

  1. 被災地のゴミ集積場等に、廃棄物を持ち込む不法投棄も発生しています。
  2. 被災地以外では、災害に関するアンケートに答えて欲しいなどとの不審な電話(個人情報の搾取が目的?)に注意が必要です。

災害後の事故にも注意!

  • 通電火災」に注意。(電気が復旧したあとに電気製品の動作が原因になる火災)
  • 切れたり、垂れ下がった電線を触らない。(過去には車を運転中に、道路に垂れ下がった電線を素手で移動させようして、感電死した事例もあります)
  • 落石や落盤事故などの土砂災害に注意する。大量の水を含んだ地盤が普段の状態に戻るまで、1か月程度かかるそうです。雨が続くとさらに危険性が高まります。
  • 水没した車は、必ず点検を受けてから使用する。最近の車は電子機器、パーツが多く、火災や感電事故の原因になります。またバッテリーはマイナス側の端子を外し、外した端子は乾いた布やガムテープなどで絶縁します。
  • 経済産業省は川や海に流出、土砂に埋もれたLPガスボンベに注意を呼びかけています。土砂崩れの現場では、重機で土砂を撤去する際に気付かずにボンベを破損させてしまうおそれもあります。報道ではLPガスボンベ約2400本が川や海に流失したとのことです。大半は回収されているものの、埋没したボンベもあるとみられ、十分な注意が必要です。
  • 経済産業省によると「太陽電池発電設備、太陽光パネル」等は、浸水・破損をした場合でも光があたれば発電するため、素手で破損箇所等に触れないように呼び掛けています。(感電事故の危険性)

二次被害を防ぐために

  1. 近隣の方々と協力して、巡回警備を行う。
  2. 不審者や不審な車、被害が発生した場合の情報を共有する。
  3. 怪しい人には、声を掛けるだけでも効果的です。泥棒などの犯罪者は、顔を見られ特徴を覚えられることを嫌がります。
  4. ボランティアの受け入れ、人員の配置、身元確認は自治体管理下または管理者を置いて行う。(ボランティア証明などを発行し携帯してもらう)
  5. 身元がはっきりしない人を家に入れない。(作業服を着ているだけで、ボランティアとは限らない)
  6. 商取引については、相手を十分に確認し決済方法等に注意する。
  7. 被災地以外の方も含め不審電話への警戒が必要。特にご高齢の方は詐欺のターゲットにされやすく、家族や身近な人からのサポートが必要です。

▲PDFで表示・印刷

地域の防犯意識が高く、常に警戒していることをアピール!
犯罪者のターゲットにされない、犯行をあきらめさせることが大切です。

詐欺が疑われる不審な電話、怪しい勧誘を受けた場合は「国民生活センター」で相談が受けられます。また生活の安全に関する不安や悩みは、#9110で管轄する警察本部の相談窓口につながります。

消費者相談は188番(全国共通)
“188=いやや”と覚えましょう。

安全に関する相談は#9110(警察)
緊急の場合は110番

デマ情報に注意!

東日本大震災では、「県外ナンバーは窃盗団」、「外国人による犯罪が増加」などの根拠が不明な内容、熊本地震では「動物園からライオンが逃げ出した・・(後に検挙)」などの悪質なデマ情報がネット上に拡散したケースも出ています。

複数のメディア(情報源)から確認すること!

災害時には情報が錯綜することもあり、正確な情報入手が困難なことも少なくありません。複数のメディアから情報の信ぴょう性を確かめて、デマ情報に惑わされないようにしましょう。また真偽不明な情報の拡散は、被災者の不安を助長し災害対応に追われる警察や消防、ボランティアの方々にも大きな負担を与えてしまいます。

過去の災害時では・・

過去の報道によると「東日本大震災」では、便乗した詐欺事件は92件(認知件数)発生したとのことです(検挙は62件)。平成26年の「福知山市豪雨災害」では、ボランティアを装った窃盗事件、同年の「広島市の豪雨災害」でも窃盗事件が複数発生しています。平成27年の「茨城県常総市の豪雨災害」においても十数件の窃盗被害が報道されています。

「熊本地震」では不法侵入による窃盗事件、大阪府北部を震源とした地震(平成30年6月)では、ガスの点検を装った架空請求、注文していない商品の送り付け商法が報道されています。

災害関連チラシなど

災害関連チラシをまとめています。リンク先はPDF形式で表示・印刷できます。

食中毒予防(厚労省)

▲1.食中毒予防

詐欺の事例

▲2.詐欺手口の事例

  1. 厚生労働省の配布画像をPDFにしたもの。
  2. 国民生活センターの案内をPDFにしたもの。
  3. 警察庁が公開している詐欺手口の事例をPDFにしたもの。(A4横サイズ)
  4. 「震災がつなぐ全国ネットワーク」が配布している資料(浸水被害からの生活再建の手引き)です。外部リンクです。
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