クマとの遭遇を避ける。それでも出会ったら・・

平成29年度(2月末まで)に、全国で発生したツキノワグマによる人身事故件数は95件と発表されています。

負傷者数は103人、死者数は1人(秋田県)です。

環境省の集計データーから

ツキノワグマとの遭遇を避けるとともに、万一遭遇した場合の対処方法をまとめています。絶対に大丈夫という方法はないようですが、もしもの時のために、いま一度ご確認を。

専門家や研究者によって、遭遇時に推奨される対処方法に若干の違いがあるようです。

クマと遭遇しないために

ツキノワグマ

クマと遭遇する時間帯は、早朝から午前10時くらいまでと夕方以降が多くなっています。昼間は洞窟や岩陰にいる場合が多いため、油断は禁物です。

クマ避けの鈴やラジオなど音のするものを所持して、人間の存在を知らせましょう。ただし確実に寄せ付けないという保証はないそうです。

※ラジオの携帯は、クマの気配を気づきにくくするため、推奨しないという意見もあります。また人間を襲う目的、所持している食料を奪うことを学習した熊には、逆効果との指摘もあります。

  1. 立ち入り禁止エリアには絶対に入らない。
  2. 単独行動はさけ、2人以上で行動しましょう。特にタケノコや山菜採りでは、クマの接近に気づきにくくなりがちです。
  3. 犬との散歩では、必ずリードでつなぐこと。
  4. 新しい糞(※)や足跡を見つけたときは、すぐに引き返しましょう。
  5. 山へ入ったときは、残飯を必ず持ち帰るようにしましょう(クマに味を覚えさせないため)。
  6. 小熊を見かけたら十分な警戒が必要です。近くに母クマがいる可能性が高く、絶対に近づかないことです。すぐにその場を離れましょう。クマは一般には臆病な性格とされていますが、子育て中のクマは別です。同様に捕獲用のワナにかかった小熊にも近づかないことです。
  7. 登山やキャンプ、渓流釣りなどを予定される方は、該当地域の市町村に出没状況を確認しましょう。クマ避けの鈴を貸し出している自治体も多くなっています。クマ以外にイノシシなどの危険動物、その他災害を含む事故のリスクも教えてくれます。
※ツキノワグマの糞(画像を表示する)

もしも遭遇したら・・

  1. クマがエサを食べている場合は、人間の存在に気づいていない場合が多い。ゆっくりとその場を離れる。
  2. クマが人間の存在に気づいた場合は、走って逃げてはダメです。クマを優しく見つめながら(睨まないこと)、ゆっくりと後ずさりして距離を空けます。この時、最初から声を出してはダメです。背中を見せて逃げると追いかけてきます。ツキノワグマの走るスピードは、最大で50km/hで人間の足では逃げられません。
  3. クマをさえぎることが出来そうな障害物を探します。
  4. 木に登ることもダメです。クマは木登りが得意です。
  5. 車の中に逃げ込めば安全です。車内に避難したあとはドアロックを忘れずに。

山間部などの見通しの悪い道路を運転中にクマを見かけ場合、写真を撮るなどで急に停車すると交通事故などの事故にあう危険性があります。バイクでツーリング中なども危険な行為は避けましょう。

近づいてきたら・・

  1. クマとの距離で襲われる危険性が高くなる「臨界距離」は12メートル以下、小熊を連れている場合は、20メートルと言われています。
  2. とにかく大声を出し威嚇する。食べ物を持っている場合は、少しずつ投げる。また身につけている小銭や財布などを投げ、気をそらす。
  3. クマの接近には「威嚇突進」の場合があり、途中で止まり後退することが多いそうです。障害物を探しながらゆっくりと後退する。
  4. 周りに棒や石など応戦できそうな物を探す。

クマを遠ざけ逃げる時間を作るために、爆竹などの大きな音が出る花火を用意すれば、襲われるリスクを減らすことが期待できます。

襲われたら・・(最後の手段)

  1. 致命傷となるケガを負わないために、体を団子虫のようにまるめ、両手を首の後ろに組んで後頭部や首を守ります。クマの攻撃は1分程度と言われます。
  2. 体力に自信のある男性であれば、身につけている時計やアクセサリー、落ちている石や棒などで抵抗する。このとき鼻を狙うと効果的とのことです。命に危険がある場合です。防御することが基本です。
  3. 死んだふりは大変危険です。(俗説であり効果はありません)

※登山ナイフや鎌(カマ)などでは、クマに致命傷を与えることは困難です。(危険性を増すリスクが大きい)
また刃渡り5.5cm以上のナイフの所持は、銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)違反になることがあります。

クマ撃退スプレーの使用がもっとも効果があり推奨されています。市販価格は1万円前後と少々高いですが、出来るだけ準備しましょう。

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