平成時代の交通事故(発生件数・重大事故等)

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約2231万件の交通事故が発生

1989年1月8日~2019年4月30日(11,070日間)の交通事故発生状況。平成時代には1日平均で約20人亡くなっています。もっとも多かった平成4年(1992年)の1日平均は約31人で、1時間あたり1人以上が亡くなったことになります。

平成時代の交通事故
[目次]

このページに掲載している数値等は、警察庁政府統計総合窓口から出典した2次情報です。数値を再利用される場合は出典元データーをご使用ください。

交通事故の発生状況

死者数はもっとも多かった平成4年に比べて、約7割減少しています。人身事故件数および負傷者数も半数以下になっています。しかし平成後期からは、「ながら運転」による事故、高齢ドライバーによる事故の増加など、事故の形態に変化が出始めています。

(1)発生件数は約2231万件

平成元年から平成31年4月までの交通事故(人身)は、2231万1776件です。

事故がもっとも多かったのは平成16年(2004年)で、95万2750件発生しています。
平成30年(2018年)は43万0345件で、半数以下まで減少しています。

(2)負傷者数は約2740万人

平成元年から平成31年4月までの負傷者数は、2740万992人です。

日本の総人口でみると平成時代には、およそ4.6人に1人が事故でケガをしたことになります。
※各年の人口は異なり、2回以上負傷した人もいるため目安の数字。

負傷者数がもっとも多かったのは、平成16年(2004年)で118万3167人です。
この年の10万人あたりの負傷者数は927.5人です。約108人に1人がケガをしたことになります。平成30年(2018年)は52万4695人で半数以下まで減少しています。

(3)死者数は22万4560人

平成元年から平成31年4月30日までの死者数は、22万4560人です。1日あたり約20人が亡くなったことになります。合計数は兵庫県宝塚市の人口(2018年)に近い数字です。

死者数
元年(1989) 11,086
02年(1990) 11,227
03年(1991) 11,109
04年(1992) 11,452
05年(1993) 10,945
06年(1994) 10,653
07年(1995) 10,684
08年(1996) 9,943
09年(1997) 9,642
10年(1998) 9,214
死者数
11年(1999) 9,012
12年(2000) 9,073
13年(2001) 8,757
14年(2002) 8,396
15年(2003) 7,768
16年(2004) 7,436
17年(2005) 6,937
18年(2006) 6,415
19年(2007) 5,796
20年(2008) 5,209

 

死者数
21年(2009) 4,979
22年(2010) 4,948
23年(2011) 4,691
24年(2012) 4,438
25年(2013) 4,388
26年(2014) 4,113
27年(2015) 4,117
28年(2016) 3,904
29年(2017) 3,694
30年(2018) 3,532
31年(2019)
(4月末まで)
1,002
死者数の最多は平成4年

死者数がもっとも多かったのは、平成4年(1992年)で1万1452人が亡くなっています。平成30年(2018年)は3,532人であり、平成4年の約31%まで減少しています

平成時代の交通事故死者数(推移)

2019年(平成31年)は4月30日まで

(4)30日以内死者数・・

警察庁の統計では、事故後24時間以内の死者数と30日以内の死者数を発表しています。平成30年では24時間以内が3,532人で、30日以内は4,166人と発表されています。
都道府県別の死者数ランキングや高齢者の事故比率、ニュースや交通施策では24時間死者数が多く使われています。

発表データーのある平成20年~平成30年の合計

  • 24時間以内:48,013人
  • 30日以内:56,725人
30日以内死者数は、24時間死者数の約1.18倍

上記期間では30日以内に、24時間死者数の約1.18倍の人が亡くなっています。平成元年~平成19年の発表データーは確認できませんでしたが、約1.18倍を平成31年4月末までの24時間死者数に乗じて推計した場合では、平成時代の死者数はおよそ26万5千人となります。大阪府八尾市の人口に近い数字です。

交通事故統計は70年

昭和23年(1948年)から始まった交通事故統計は2018年で70年です。
70年間の死者数は63万3270人です。もっとも多かったのは「大阪万博」が開催された昭和45年(1970年)で1万6765人もの方が亡くなり、「第一次交通戦争」と呼ばれた時代です。

昭和63年(1988年)に死者数が再び1万人を超え「第二次交通戦争」と呼ばれました。死者数1万人以上は平成7年(1995年)まで続きました。

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平成時代のおもな罰則の追加・強化

道路交通法の改正・施行年と概要です。

  • 平成4年(1992年):シートベルト(運手席・助手席)の着用義務化
  • 平成12年(2000年):チャイルドシート使用義務化(6歳未満の幼児)
  • 平成14年(2002年):酒気帯び運転(※1)の罰金が上限30万円に引き上げ。
  • 平成16年(2004年):運転中の携帯電話使用(※2)が罰則の対象に。
  • 平成19年(2007年):酒気帯び運転の罰金が上限50万円まで引き上げ。
  • 平成20年(2008年):高速道路・自動車専用道で、全座席のシートベルト着用義務化
  • 平成21年(2009年):酒気帯び運転の違反点数が25点に。前歴なしでも1回の違反で免許取り消し処分に。
  • 平成29年(2017年):75歳以上の運転免許保持者が「認知機能が低下した場合に行われやすい一定の違反行為(18基準行為)」で認知機能検査を受けることなどが義務化。

※1:酒気帯び運転(呼気1リットルあたり0.25mg以上)。罰則は0.15mg以上からです。
※2:運転中の携帯電話使用について、2019年12月から罰則が強化されています。

平成時代の重大事故

平成時代に多数の犠牲者が発生した交通事故(道路環境等が原因を含む)、また原因がクローズアップされた事故を掲載しています。
※事故内容は概要のみで、すべての事故ではありません。

平成元年~平成10年

1989年~1998年

平成7年(1995年)まで年間1万人(平成4年が11,452人で最多)以上が交通事故で亡くなっています。負傷者も平成4年の118万3167人が最多で、単純計算では全人口のおよそ108人に1人が事故でケガをしたことになります。「第2次交通戦争」と呼ばれました。

  • 平成元年(1989年)7月16日に、福井県越前町の国道305号で発生した岩盤崩落で、現場を通行中のマイクロバスを押し潰され、乗客15人全員が亡くなっています。
  • 平成7年(1995年)8月10日に、神奈川県内の東名高速道路上り線で、運送会社のトラックが観光バスの右後方に追突し、観光バスが右側側壁に衝突するなどで、バスに乗っていた小学生を含む3人が亡くなっています。事故原因はトラックの過積載とされています。
  • 平成8年(1996年)2月10日に、北海道後志管内の余市郡余市町と古平郡古平町を結ぶ「豊浜トンネル」内で岩盤崩落が発生し、通行中の路線バス(乗客18名、運転手1名)と乗用車が巻き込まれ、計20人が亡くなった事故。トンネル内の安否確認が出来ず、生存者を考慮した救出作業に2週間を要した事故でした。

平成11年~平成20年

1999年~2008年

飲酒運転による重大事故により、被害者の声が道交法の改正などに反映され始めました。

  • 平成11年(1999年)11月に、東京都世田谷区の「東名高速道路」を走行中の乗用車に、酒酔い運転の大型トラックが追突した事故。この事故で乗用車が炎上し、乗っていた1才と3才の幼児2人が亡くなっています。
    「危険運転致死傷罪」の成立に大きく影響した事故でした。
  • 平成17年(2005年)5月22日:宮城県多賀城市内の国道で飲酒運転のRV車が、ウォークラリー中の高校生の列に突っ込み、高校1年生の生徒3人が亡くなり、15人が重軽傷を負う事故が発生。
  • 平成18年(2006年)8月25日に、福岡県福岡市東区の「海の中道大橋」で、飲酒運転の車が乗用車に追突し、乗用車が博多湾に転落した事故。この事故で乗用車に同乗していた幼児3人が亡くなっています。

平成21年~平成31年4月

2009年~2019年

バス業界の人手不足などが要因となった事故など、運行会社の安全管理、あおり運転や高齢ドライバーによる事故がクローズアップされ始めています。また運転中のスマホなどの操作など「ながら運転」も問題化しています。

  • 平成23年(2011年)4月18日に、栃木県鹿沼市で、てんかん患者の男がクレーン車(10トン)を運転中に発作を起こし、集団登校中の児童の列に突っ込んだ事故。この事故で小学生6人が亡くなっています。
  • 平成24年(2012年)4月12日に、京都府京都市東山区祇園で、軽ワゴン車を運転していた男性が暴走事故を起こし、運転者を含む8人が亡くなり12人が重軽傷を負っています。(男性の持病のてんかん発作が原因とされています)
  • 平成24年(2012年)4月29日に、「関越自動車道」で高速バス運転手の居眠り運転が原因で、路肩のガードレールなどに衝突した発生した事故。乗客7人が亡くなり、乗客乗員39人が重軽傷を負っています。
  • 平成24年(2012年)12月2日に、山梨県大月市の「中央自動車道上り線笹子トンネル」で、天井板のコンクリート板が落下し、走行中の車複数台が巻き込まれて9名が亡くなり、2人が負傷しています。
    トンネルの老朽化や管理者の点検のあり方などが問われています。
  • 平成25年(2015年)6月6日:北海道砂川市で、飲酒運転の車2台が公道レースをし、一家5人の乗った車に衝突する事故が発生。この事故で子どもを含む家族4人が死亡し、1人が重傷(重い脳障害)を負っています。
  • 平成27年(2017年)10月18日に、岡山県の「中国自動車道」で、母娘の乗った軽乗用車が路上に落ちていたタイヤに乗り上げ走行不能になり、路肩に避難していたところ、直後に走ってきた大型トレーラーもタイヤに乗り上げて横転し、母娘の2人が巻き込まれて亡くなっています。
  • 平成28年(2016年)1月9日に、群馬県前橋市の県道で85歳の男が運転する乗用車が対向車線にはみ出し、登校中の女子高校生が乗った自転車2台に衝突する事故。この事故で高校生1人が意識不明の重体、1人が亡くなっています。
  • 平成28年(2016年)1月15日に、長野県北佐久郡軽井沢町の国道18号「碓氷バイパス」の入山峠付近で、定員45人の大型観光バスがガードレールをなぎ倒して道路脇に転落した事故。乗員・乗客41人中15人(大学生が多かった)が亡くなり、26人が負傷しています。
    運転手は大型バスの運転に不慣れであり、バス業界の人手不足などの環境、安全管理が問われています。
  • 平成28年(2016年)12月26日に、愛知県一宮市でスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」を操作しながら運転していた男のトラックが、小学4年の男の子(9)をはね死亡させる事故。
    ながら運転の危険性が深刻になり始めています。
  • 平成29年(2017年)6月5日に、神奈川県の「東名高速道路下り線」で、あおり運転を受けて追い越し車線に停止した乗用車に、トラックが追突して乗用車に乗っていた家族で、父母2人が亡くなり、3人が負傷しています。
    この事故では、あおり運転をした男が「危険運転致死傷」の罪に問われています。
  • 平成29年(2017年)12月7日に、神奈川県川崎市で、電動式自転車に乗りながらスマホ操作をしていた女子大生(20)が、歩行中の女性(77)と衝突する事故。この事故で歩行者の女性が亡くなっています。
    ※自転車を運転しながらスマホ等を使用する「ながら運転」による死傷事故は、この事故以外にも多く発生しています。埼玉県、名古屋市、京都府などでは、自転車の賠償責任保険への加入義務化が始まっています。
  • 平成31年(2019年)4月19日に東京都渋谷区池袋の交差点で、高齢男性(87)の乗用車が暴走し、横断歩道を自転車で渡っていた母(31)と娘(3)をはねる事故。この事故で母娘2人が亡くなっています。

被害者にも加害者にもならない!

交通事故は一歩外に出れば、年齢・性別、良い人・悪い人、優しい人、そうでない人に関係なく、誰もが被害者や加害者になることがあり、もっとも身近なリスクの一つです。

  • ながら運転は危険

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交通事故の発生状況とランキング(2021年)
[最新データー]全国の交通事故発生状況について「交通事故日報・月報」等から、人身事故件数、負傷者数、死者数の順位を掲載しています。薄暮時間帯(日没時刻の前後1時間)の死亡事故は、昼間の約4倍です。早めのライト点灯が大切です。

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