海岸や浅瀬、砂浜にいる危険生物や
注意点をまとめています。
浅瀬に棲む毒を持つ生き物
オニヒトデ
オニヒトデの体表面には多数の毒のトゲが生えており、皮膚に刺さると毒素によって激しい痛みを感じます。アナフィラキシーショックによって重症に陥ることがあり注意が必要です。
ヒョウモンダコ
ヒョウモンダコの唾液には強力な神経毒(テトロドトキシン)が含まれ、噛まれるとたいへん危険です。ヒョウモンダコは危険を感じるとこの唾液を吐いたり、噛み付いて毒を注入します。テトロドトキシンはフグの毒と同じで、解毒剤がなく呼吸困難を引き起こし酸素不足から死亡することもあります。
重症の場合には15分程度で呼吸マヒが進行し、90分以内に呼吸マヒにより死亡します。噛まれた場合は、噛まれた場所より心臓に近い場所を縛り、毒が全身に廻るのを防ぎ、急いで救急車を呼びます。
イモガイ
イモガイ科の貝類の総称で、日本だけでも約120種類の仲間が確認されています。
本土では黒潮に接する千葉県や和歌山県、高知県などの海岸に生息していますが、
温暖化の影響で関東などでも見つかっています。
イモガイの体内には非常に強い神経毒を持っており、刺されると死に至る場合もある危険生物です。潮干狩りや磯遊びには十分な注意が必要です。
綺麗な模様の貝ですので、不用意に触ってしまわないようにしましょう。
地震・津波への備え
ラジオやスマホなどを携帯して、「緊急地震速報」などの情報を得られるように準備しましょう。万一津波などの注意報が出された場合は、すぐに高台に避難します。スマホなどは海水に濡れないように、防水ケースやビニール袋の準備も必要です。
事前に避難場所の確認をしておきましょう。津波は10分以内に到着する場合もあります。
貝毒情報に注意しましょう!
アサリなどの二枚貝類は、周辺海域に特定のプランクトンが異常に増殖すると、そのプランクトンを摂食して、毒を体内に蓄積することが知られています。自治体(都道府県のHPなど)で、その年の貝毒情報を調べ、安全を確かめてから食べましょう。
貝毒の有無は外見では判断できません。また貝毒は熱に強く、加熱調理では分解されません。
貝毒の種類
麻痺性貝毒
- 毒成分:サキシトキシン、ネオサキシトキシンなど
- 症状など:食後30分程度で発症。舌、唇、顔面、手足のしびれ、運動失調
重症の場合、呼吸麻痺で死亡することがあります
下痢性貝毒
- 毒成分:オカダ酸とその同族体のジノフィシストキシン群
- 食後30分から4時間で発症。下痢(水様便)、腹痛、嘔吐、吐き気など。(通常は3日以内に回復し死亡例はありません)
その他に注意すること
潮の満ちてくる時間に注意
沖(海側)に背を向けない姿勢で、貝を採りましょう。夢中になりすぎて、潮が満ちて来ることに気づかない場合があります。特に小さな子供では、突然の波や水位上昇でも足下をさらわれたりして危険です。大人の目が届く場所で楽しみましょう。
カミナリに注意
海岸などでは、事前に避難する場所を確認しておきましょう。