近年は全国的に平年の気温を上回る年が多くなっています。特に夏の気温は平年値を大きく超える年もあり「猛暑日」も増加しています。
[目次]
平年値と2020年以降の気温等は、過去の気象データー(気象庁)から出典し表・グラフを作成しています。
1月・2月・3月の気温
平年値
- 現在の平年値は1991年~2020年の観測データーが使われています。(10年ごとに見直されます)
- 降雪地域での積雪は最深積雪です。(その期間にもっとも積もった雪の深さ)
月 | 旬 | 最高 | 最低 | 降水量 | 積雪 |
1 | 上旬 | 10.7 | 4.2 | 21.0 | 0 |
中旬 | 10.2 | 4.0 | 26.3 | 0 | |
下旬 | 9.8 | 3.5 | 27.1 | 1 | |
2 | 上旬 | 10.4 | 3.7 | 18.2 | 1 |
中旬 | 11.6 | 4.4 | 25.5 | 0 | |
下旬 | 13.0 | 5.3 | 26.2 | 0 | |
3 | 上旬 | 13.4 | 6.0 | 37.2 | 0 |
中旬 | 15.3 | 7.0 | 30.8 | 0 | |
下旬 | 16.2 | 8.4 | 35.7 | — |
- 最高気温が10℃未満になる日は、1月20日で9.9℃(最低気温は3.7℃)です。
- 1年でもっとも寒い期間は、1月24日~28日で最高気温が9.9℃、最低気温が3.6℃です。
- 3月20日基準で「春分の日」の平年値は、最高気温が15.7℃、最低気温が7.7℃です。
冬から春の気温の上がり方
- 2020年~2023年(4年間)の最高/最低気温の平均推移です。
- 数値は過去の気象データー(気象庁)から出典し、グラフにしています。
2020年代の平均気温でみると、最高気温がもっとも低い期間は1月中旬です。1月から2月上旬は強い寒気が入った場合は、気温が大きく下がる日もあります。2月中旬頃から気温は上昇傾向になりますが、気温の変動が大きくなります。
最低気温が氷点下の日数
- 最低気温が0℃未満です。
- 過去2シーズン(12月~2月)
シーズン | 月 | ||
12月 | 1月 | 2月 | |
2022-23年 | 0 | 3 | 0 |
2021-22年 | 0 | 0 | 1 |
上記期間でもっとも低かった日は2023年1月25日で-2.5℃(最高気温は2.3℃)です。(24日も最低気温は同じです)
1月~3月に注意が必要なこと
- 冬は空気が乾燥し春にかけては風が強くなり、火災の発生が多くなります。消防庁によると、もっとも火災が多い月(2022年の年間統計)は3月で、次いで2月、1月の順です。全国の火災発生件数(ランキング)
- ヒートショックなど家庭内での事故にご注意。
- 年度末にかけて還付金詐欺などが増加します。警察庁の統計によると2023年(8月まで)は、2年連続で特殊詐欺被害が増加しています。
- 路面凍結による転倒・スリップ事故にご注意。
- 大雪など荒天よる車の立ち往生で車内で待機する場合は、一酸化炭素中毒にご注意を。
4月・5月・6月の気温
平年値
- 現在の平年値は1991年~2020年の観測データーが使われています。(10年ごとに見直されます)
- 近年は平年値を超える月が多くなっています。
月 | 旬 | 最高 | 最低 | 降水量 |
4 | 上旬 | 18.3 | 10.0 | 41.9 |
中旬 | 19.8 | 11.6 | 36.1 | |
下旬 | 21.5 | 13.1 | 40.2 | |
5 | 上旬 | 23.4 | 15.1 | 45.3 |
中旬 | 24.2 | 15.9 | 53.6 | |
下旬 | 25.5 | 17.4 | 34.7 | |
6 | 上旬 | 26.4 | 18.9 | 37.0 |
中旬 | 27.2 | 20.3 | 82.9 | |
下旬 | 28.0 | 21.7 | 129.6 |
- 初めて夏日になる日は、5月27日で25.0℃(最低気温は16.7℃)です。
春から夏の気温の上がり方
- 2020年~2023年(4年間)の最高/最低気温の平均推移です。
- 数値は過去の気象データー(気象庁)から出典し、グラフにしています。
- 近年の気温は平年値を超える状況が続いています。
2020年代の平均気温でみると、最高気温が20℃を超え日中が過ごしやすくなるのは4月中旬です。厳しい暑さではないものの5月下旬には最高気温が25℃を超える「夏日」が多くなり、6月下旬には30℃を超える「真夏日」も増え始めます。
梅雨の期間|九州[北部]
過去2シーズンの記録(気象庁)です。降水量は平年を100とした場合の比率です。
年 | 梅雨入り | 梅雨明け | 降水量 |
2023 | 5月29日ごろ | 7月25日ごろ | 105 |
2022 | 6月11日ごろ | 7月22日ごろ | 68 |
平年 | 6月4日ごろ | 7月19日ごろ | 100 |
4月~6月に注意が必要なこと
- 4月頃までは風の強い日が多くなります。火災にご注意を。
- 6月になると梅雨入りする地域も多くなります。大雨に対する早めの備えを。
7月・8月・9月の気温
(猛暑日も掲載)
平年値
- 現在の平年値は1991年~2020年の観測データーが使われています。(10年ごとに見直されます)
- 近年の夏は平年値が目安にならないほど気温の上昇が続いています。
月 | 旬 | 最高 | 最低 | 降水量 |
7 | 上旬 | 29.6 | 23.4 | 142.5 |
中旬 | 31.3 | 24.6 | 91.0 | |
下旬 | 32.5 | 25.7 | 65.6 | |
8 | 上旬 | 33.3 | 26.1 | 46.1 |
中旬 | 32.6 | 25.7 | 78.7 | |
下旬 | 31.6 | 24.6 | 85.1 | |
9 | 上旬 | 30.1 | 23.3 | 60.0 |
中旬 | 28.8 | 21.8 | 56.6 | |
下旬 | 26.8 | 19.8 | 58.4 |
- 初めて真夏日になる日は、7月8日で最高気温が30.0℃(最低気温は23.7℃)です。
- 最高気温が30.0℃以上の期間は、7月8日から9月6日です。
- 最高気温が33.0℃以上の期間は、8月1日から8月11日です。
- 9月23日基準で「秋分の日」の平年値は、最高気温が27.4℃、最低気温が20.3℃です
夏から秋の気温推移
- 2020年~2023年(4年間)の最高/最低気温の平均推移です。
- 数値は過去の気象データー(気象庁)から出典し、グラフにしています。
- 7月から9月の気温は平年値を大きく超える状況が続いています。
※8月中旬の平均気温が下旬より低いのは、この期間に長雨が続いた年が多かった影響です。
2020年代の平均気温でみると、7月上旬には最高気温が30℃以上の夏日になり、9月上旬まで続く傾向です。2023年の夏は特に気温が高く、7月~9月の最高気温(月間平均)は、いずれも30℃を超えており厳しい残暑が続きました。
福岡市の猛暑日(日数)
月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 合計 |
2023年 | 0 | 7 | 11 | 0 | 17 |
2022年 | 0 | 6 | 13 | 1 | 20 |
2021年 | 0 | 5 | 4 | 0 | 9 |
2020年 | 0 | 0 | 11 | 1 | 12 |
合計 | 0 | 18 | 39 | 2 | 58 |
福岡市の猛暑日については、1970年代以降の年代ごとの推移グラフなど、こちらに詳しく掲載しています。
熱中症が心配
福岡県の熱中症搬送者数。2023年7月と8月は前年を上回っています。数値は消防庁から出典したデーターです。(お使いのデバイスにより横スクロール)
年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 合計 |
2023 | 315 | 1,357 | 1,334 | 117 | 3,123 |
2022 | 547 | 1,140 | 953 | 189 | 2,829 |
7月~9月に注意が必要なこと
- 7月は梅雨末期になる地域も多く、大雨による災害にご注意。
- 近年は局地的な豪雨が目立ちます。また8月中旬ごろからは日本に接近・上陸する台風が増えます。早めの災害対策を。
- 6月~9月は水難事故が多く発生します。事故にはくれぐれもご注意を。警察庁の水難事故統計によると、2023年7月と8月に全国で発生した水難事故は453件(水難者は568人)、このうち亡くなった方は236人(うち中学生以下は16人)です。
夏の水難事故を防止(対策)
(過去5年の7月と8月の死者数は1,177人)
10月・11月・12月の気温
平年値
- 現在の平年値は1991年~2020年の観測データーが使われています。(10年ごとに見直されます)
- 降雪地域での積雪は最深積雪です。(その期間にもっとも積もった雪の深さ)
月 | 旬 | 最高 | 最低 | 降水量 | 積雪 |
10 | 上旬 | 25.5 | 18.0 | 35.7 | — |
中旬 | 24.0 | 16.1 | 29.0 | — | |
下旬 | 21.8 | 14.1 | 29.8 | — | |
11 | 上旬 | 20.4 | 12.5 | 29.9 | — |
中旬 | 18.0 | 10.6 | 32.9 | — | |
下旬 | 16.2 | 8.8 | 28.6 | — | |
12 | 上旬 | 14.0 | 7.0 | 26.4 | 0 |
中旬 | 12.2 | 5.7 | 18.4 | 0 | |
下旬 | 11.7 | 4.8 | 22.7 | 0 |
- 初めて最高気温が25℃未満になる日は10月8日で、24.9℃(最低気温は17.3℃)です。
- 初めて最高気温が20℃未満になる日は11月8日で、19.9℃(最低気温は12.2℃)です。
- 初めて最低気温が10℃未満になる日は11月19日で、9.8℃(最高気温は17.2℃)です。
秋から冬の気温の下がり方
- 2020年~2022年(3年間)の平均推移です。
- 数値は過去の気象データー(気象庁)から出典し、グラフにしています。
12月下旬は最高気温が10℃前後になり、寒さが厳しくなる頃です。
10月~12月に注意が必要なこと
- 毎年9月~12月は交通死亡事故が増えます。過去10年(2022年まで)の死者数は、8月までの平均より1.24倍(中央値も1.24倍)多くなっています。
- クマの生息地では人身事故が増えています。くれぐれもご安全に。ツキノワグマと遭遇時の段階的対処。
- 12月には「年末の交通安全運動」が都道府県ごとに実施されます。(北海道のみ11月)
- 年末は犯罪も増える時期です。(11のリスク)
12月は特殊詐欺の認知件数、被害額がもっとも多い月です。
※「アンコウ」の多くは深海魚のため魚釣りでは捕れません。
警察庁の統計によると、2023年8月末までの「特殊詐欺」認知件数は、全国で1万2555件(前年同期比+2,016件)、被害総額は264億3千万円(1日あたり1億円以上)で深刻な状況が続いています。毎年12月は被害件数・金額ともにもっとも多く、昨年12月は1,926件発生し、被害金額は約46億3000万円(1日あたり約1億4900万円)です。