ヘッドランド、河口の周辺は「離岸流」による事故が多発

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台風や大雨の影響を受けた地域では、川の増水だけでなく河川敷の状態も悪くなっていることがあります。また山間部では落石にも注意が必要です。

毎年7月~8月には、離岸流に流され死亡する事故が目立っています。ヘッドランドや河口の周辺は特に発生しやすく注意が必要です。

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近づかない、絶対に泳がない!

離巌流

離岸流(海上保安庁のHPから)

離岸流(りがんりゅう)は、海岸の波打ち際から沖合に向かって局所的に発生する流れで、幅10m前後の強い引き潮。

太平洋など外洋に面した浅瀬や、河口周辺、ヘッドランド付近で発生することが多く、人が流されると自力では戻れず、パニックになって溺れる事故につながります。

特徴(海上保安庁の調査から)

  • 速度:最大で秒速2メートルに達し、競泳オリンピック選手のスピードより速い。
  • 長さ:数10m~数100m程度。
  • 幅:10m~30m程度。
  • 水深:浅い場所(40センチ~50センチ)でも発生する。
  • 波の高さ:50センチ未満でも発生する。
  • 発生場所は1か所とは限らない。

離岸流に流された事故例

海上保安庁のHPによると、千葉県銚子市から茨城県大洗町の鹿島灘(海岸)には、33基のヘッドランドが設置されているとのことです。
※事故原因は推定もしくは離岸流の発生しやすい場所での事故を含みます。状況は事故発生時の内容です。

2019年(令和元年)

館山市の「布良海岸」

  • 日時:令和元年8月12日午前6時すぎ
  • 場所:千葉県館山市布良の「布良(めら)海岸」
  • 状況:男性5人が離岸流に流され、うち3人は自力で岸に戻ったものの、18歳と19歳の男性2人が行方不明になっています。事故当時「台風10号」の影響で、「波浪注意報」が出ていたということでです。

2018年(平成30年)

鹿嶋市の海岸

  • 日時:平成30年8月19日午後5時ごろ
  • 場所:茨城県鹿嶋市角折の海岸
  • 状況:友人十数人と海水浴に来ていた少年(18)が行方不明になっています。ヘッドランド(人工の岬)周辺で泳いでいたとみられています。

鹿嶋市の海岸

  • 日時:平成30年8月18日午後2時50分ごろ
  • 場所:茨城県鹿嶋市大小志崎の海岸
  • 状況:ヘッドランド(人工の岬)周辺を歩いていた男性(20代)が波にさらわれ、行方不明になっています。

鉾田市の海岸

  • 日時:平成30年8月14日午前11時ごろ
  • 場所:茨城県鉾田市の海岸
  • 状況:貝を採っていた男性(61)が海に浮いているのが見つかり、病院に運ばれたものの死亡しています。事故現場はヘッドランド(人工の岬)周辺で、離岸流が発生しやすいため、立ち入り禁止の場所とのことです。

2017年(平成29年)

親子3人と救助の男性あわせて4人が死亡

  • 日時:平成29年8月11日午後2時ごろ
  • 場所:福岡県古賀市の「花鶴川」の河口
  • 状況:大人(男性36歳)と子ども(男の子7才と5才)2人が流され行方不明に。また事故を目撃し、救助しようと男性(49)も流される。4人とも亡くなっています。

2016年(平成28年)

茨城県鉾田市の海岸で、男性と子どもが死亡

  • 日時:平成28年8月11日午後0時40分ごろ
  • 場所:茨城県鉾田市の海岸
  • 状況:亡くなったのは男性(77)と孫で小学校2年生の女の子(8)。孫が流されたのを助けようとして、2人とも溺れたとみられています。現場の海岸は、周辺に置かれた波消しブロックによって、潮の流れが変化しやすく、沖に向かって強い流れ(離岸流)も発生するため、遊泳が禁止されている場所とのことです。

北海道の海水浴場付近で、4人が溺れる事故

  • 日時:平成28年8月11日午後2時ごろ
  • 場所:石狩市浜町の海水浴場付近の海岸(監視員のいない場所)
  • 状況:4人が遊泳中に溺れる事故。事故当日に2人は救助されたが、病院で死亡が確認され、ほか2人は翌日に遺体で発見された。事故の起きた場所の周辺では、離岸流が発生しやすく、危険性が指摘されていた場所とのことです。
離岸流の発生しやすい場所

ヘッドランドのほか、波消しブロック(テトラポットなど)や河口付近などで多く発生します。また外海に面した海岸でも、地形によって発生します。事故が発生しやすい場所であり、遊泳は行わないようにしましょう。

※地域によっては、“ウド”と呼ばれることもあります。

もし気づかずに流されたら・・
離巌流からの脱出方法

離岸流からの脱出

拡大表示します。

離岸流は非常に強い流れのため、流れに逆らって泳ごうとしても困難です。もしも「離岸流」に流された場合、パニックになることが一番危険です。

流れに逆らわずに流れが収まったところ(離岸流から離れたところ)で、海岸線と平行に泳ぐようにしてから岸に向かい泳ぐようにします。

上記は体力のある人やライフジャケットを着用している場合などに限られます。「離岸流」の発生しやすい場所では、泳がないことが一番です。

個人の体験ですが「離岸流」という言葉も知らなかったころ、太平洋の海岸(最近は離岸流注意の看板があります)を泳いでいて流されたことがあります。足が付く程度の浅瀬を泳いでいたつもりだったのですが、気づくと海岸が見えなく足も立たない場所まで流されていました。(流されていることに気づかなかった)海岸の方向は何とか分かったため、夢中で泳いだ記憶があります。体力もあった頃で波が穏やかだったこともあり、何とか岸に戻れました。運が良かっただけかもしれません。海岸が見えず、足も立たない場所、海水も冷たい場所は恐怖です。海水浴場以外の場所で泳ぐことは危険です。
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